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ミラノサローネ2019 報告会@fabcafe Tokyo - googleの展示が面白かったとか。

空間デザインプロデューサーの小野司さんの解説によるミラノサローネ報告会に行ってきた @fab cafe Tokyo
今年はgoogleの展示が一番面白かったとの事。他にはnemdo,Sony,studio pepeなども。
マテリアルのデザイン的なトレンドでいうと、鉄のパイプなど、ちょっとインダストリアル的な質感を前面に出すものが増えた感覚があったとか。

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小野さんによると、Googleの展示A space for beingが一番面白かったと。3時間待ちの人気のパビリオン。入館すると、Bandを渡されて、脈や肌の電気伝導の値を測定される。写真は撮れないよう指示される。知らない六人と15分程かけて違うインテリアの要素の部屋を巡る。
最後にバンドを取って置くと、心理カウンセラーもいて、個々に分析もしてくれる。ムービーでビジュアル化され、パーソナライズされた自分の心の結果が渡される。
その結果にはどの部屋が一番居心地が良かったかが記載されている。テクノロジーを前面に出すような展示が多い中、自分の気持ちが図られているという逆のインタラクションが新鮮で印象に残ったとか。

https://www.dezeen.com/2019/04/10/google-milan-design-week-a-space-for-being-installation-neuroaesthetic-design/

Nendo x daikinの偏向板を使った照明と光だけで風を見せるインスタレーションも面白かったとの事。
https://www.japandesign.ne.jp/news/2019/03/45490/

SonyのAiとセンサーでコントロールされたコンセプトプロダクトの展示。 ライトのボールがテクノロジーの力で自分の方に寄ってきたり。
https://youtu.be/ZkTL84xtQFg

Studio Pepeのコンテンポラリーダンスのパフォーマーが会場にいてエンターテインしてくれたり、会場自体に粉が敷き詰められていたりと非日常感が強かったとのこと。
https://www.frameweb.com/news/studiopepe-les-arcanistes-milan-design-week

B&Bイタリアから50年前に出されたペーチェのチェアのオマージュのインスタレーションが面白かったとのこと。女性の社会的立場/攻撃されている立場を示した椅子をドーモの中心部の広場で大胆に展示。
https://www.designboom.com/design/gaetano-pesce-maesta-soffrente-piazza-duomo-milan-03-03-2019/

エルメスは去年ほどではなかったものの、遺跡をモチーフに独自な路線でストーリー展開されたインスタレーション的空間を演出していた。
https://www.hermes.com/se/en/story/186021-home-milan-design-week-2019/

てか、色々今調べたらdezeenとマッキンゼーが組んでトークイベントが(まじか。なんだその組み合わせw)行われていたという記事なんかも出てきたし、色々新しい動向があるなーと感じた。
今の業界からミラノは若干離れたなーと思ってはいたけどいやいや、逆にどこで繋がるかはわかんないね!
https://www.dezeen.com/2019/04/05/dezeen-milan-design-week-2019/

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私は2年前に海外に住んでいた時にほぼ毎年のように5年近くミラノサローネに行っていたので、あーまた行きたいなと思った。やっぱり自分のフィルターで見ないと感じられない事もあるのでね。
このプレゼンターの方はインテリアデザイナーの方だったので、当たり前だけど家具やインテリアの動向の参考例がメイン。
それでも、ここ2年行けてないだけに間接的にでも情報を仕入れられているのは良い。
あと、モノのデザインに直接関わりのない業界で仕事をしていても、かなりこれからもミラノのような、物質的なデザイン界の動向は近くなる気がしたし、これまで年数かけて実際に行って見てきた情報も色々役立ちそうな気がしたなあ。


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