乳がん日記🌈この3年間のお話④

子どもたちの小学校運動会2日後
抗がん剤治療を開始した

私が受ける抗がん剤は全て点滴投与
日帰りで行う

初回のみ一泊入院
副作用は患者によって全く違う
1回目は
ゆっくり時間をかけて投与
アレルギー反応
副作用の出かたを見て
投与後の副作用への
対処方法を教えていただく

抗がん剤投与初日
午後から入院するため
夫と一緒に病院へ

主治医の診察
夫と共に説明を再び受け
抗がん剤投与開始の確認
その後私は病室に入り
夫は帰宅

投与時間になり
抗がん剤投与専用の部屋へ移動する
この部屋にこれから半年通うことになる

未知との遭遇のような緊張感
怖くて仕方なかった

これから打つお薬はEC
2週間に1回
全部で4回使用する

独特なお薬のニオイが満ちた部屋
看護師さんの説明を受け
ベットに横になる

投与開始
まずは副作用を抑えるお薬を
点滴でいれる

次は抗がん剤
赤い色のお薬
ゆっくり時間をかけ
アレルギー反応が出ていないか
看護師さんに
何度も確認をされながら
お薬を入れていく

あぁ、とうとう始まってしまった
そんなことを思いながら
ベットで本を読んだり
スマホを見たりしながら
5時間近くかかり終了

ベットから立ち上がってみる
ふわふわする
自分の身体ではないような感覚
足元床から5センチくらいは
浮いているのでは?
と思うような感じ

はじめはどんな副作用が
でるのかはわからない
すぐに対処できるように
太い針を腕に刺したまま
入院病棟に戻る

車椅子など使わず
歩いて戻ってきた私に
ナースステーションの看護師さんは
安堵の表情

私の中の違和感は
激しくあった
ふわふわするし
身体によくないものを
ネジ入れた感覚
仕方ないこんなものだと
思うことにする

夕食の時間がきた
身体の中の違和感は増すばかり
でも半分はいただいた
ビックリするくらい大きな粒の
副作用を抑えるお薬を飲んだ


※⚠ここからは抗がん剤の
副作用をリアルに載せてます
苦手な方は
この先は読まないでください※













※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

それから1時間後
だんだん気持ち悪くなってきた
それからあっと言う間に
猛烈な吐き気
でも吐き気止めのお薬の影響か
それをせき止めるような
おかしな感覚

猛烈な寒気と冷や汗
指も震えだす
すぐ近くのナースコールに
手が届かない
やっとの思いで押す

ベッドの柵を握り締め
もがき苦しむ
叫びだしたい

やっとやっと
看護師さんが来てくれた
すぐだったのかもしれない
でも私には気が遠くなりそうなほど
遅く感じた

元気だった私の変貌ぶりに
驚きながらも
直ぐに吐き気止め薬を追加
点滴で入れてくれる

薬が効くまでに30分は
かかると言われ呆然とした
でも仕方ない

またしばらく猛烈に苦しんだ
ベットの冊を両手で握りしめ
歯を食いしばる
これが抗がん剤の副作用?
なんて恐ろしい

出産よりずっとずっと辛い
長い30分
やっと呼吸は落ち着き
冷や汗はひいた

気を失うように寝ていた
4時間くらい経過していた
時間は深夜
妙にスッキリしていた
吐き気もない
口の中がなんだか気持ち悪い

歯を磨きたい
ブラシを口に入れたら
また気持ち悪くなる?
と思いながらも
スッと立ち上がることができた

洗面所へ行き
歯磨きをしてみる
何ともなかった
よかったすごくホッとした
着替えもまだだったので
パジャマに替え穏やかに就寝

朝目が覚める
やっぱりふわふわした感覚
吐き気はない

朝食
固形物は無理
お味噌汁の汁のみと
牛乳をいただいた
また大きな粒のお薬を飲む

不安だった
今回は投与後入院していたから
対処していただけたけど
あとの3回は帰宅する

自宅で
またあの苦しみがきても
点滴はできない
とてもじゃないけど耐えられない

回診の担当医に聞いてみる
アレルギー反応は出なかったから
治療は続けられる

投与終了してから何時間後に
酷い吐き気がきたか把握して
その30分前に
副作用を抑える
お薬を飲めば大丈夫

予定通り次回からは
通院投与にしましょう
と爽やかに言われた

え、それでホントに大丈夫?
というのが正直な感想
でも担当医を信じるしかない
夫に迎えに来てもらい退院

ずっと船酔いのような感じ
妊娠中の悪阻と同じような
副作用がでることが多いと聞いていた

私の悪阻は
俗に言う食べ悪阻
同じような症状だった
でも妊娠中は
今日も赤ちゃんはお腹の中で
無事でいてくれる
という確認にもなり
喜びを含んでいたけど
抗がん剤に幸せな想いは
微塵もない

これと同じことが
あと3回もあると思うと
ウンザリした


一度に沢山は食べられないけど
空腹になると吐き気がくる
お粥や素麺を少しずつ
何回かに分けていただくと
少しラクになった

3日目に再び病院へ
注射を打ちに行く
抗がん剤で
免疫力が下がるので
感染症になりやすいそれを防ぐために
白血球数を上げるための注射 

体調が絶不調の時期に
とても痛い上にとても高額で
色んな意味でイヤなものだった

病院は車じゃないと行けない場所
具合が悪く
運転はとてもじゃないけどできない
行きは出勤前の夫に送ってもらい
帰りは妹が迎えに来てくれた
2人とも仕事があるのに感謝しかない

私はその3日目が一番辛く感じた
身体がとにかくダルい
頭はぼーっとしたまま
熱はないけど
ずっと高熱があるような体調

なるべく早く薬を体外に出すために
水分を多めにとる
お手洗いへの移動も辛い
何度もいきたくなる

副作用の一つである
口内炎を防ぐにはうがいが有効
忘れないように
お手洗いに行くたびにうがいをした

この一連の動きだけでぐったり
ベットに戻り
またウトウトする


家事は全部夫がやってくれた
夫の職場には
私の病気が見つかり
治療を始める前に
事情を話してくれていた

幸いにも同じ職場の方々は
子どもたちもまだ小さいし
家のことを優先するよう
理解を示していただいた

お陰で毎日子どもたちを
学校に送り出してから出社
私が熱を出して
不安な状態の時は
家にいてくれた

みなさまのご配慮に心から感謝
日頃から良い関係性を
構築してくれていた夫にも
本当に感謝している


投与後5日目くらいになると
少しずつ動けるようになった
1食にご飯茶碗1杯分くらいは
食べられるようになる

1週間後には
それまでの数日とは
ガラッと変わる体調
気分もあがる

次の投与後
体調の悪い日のために
家族のご飯を炊き
おかずも何日分か
作り置き冷凍する

ほてんどの家事は夫がやって
くれていたから時間が余る
パン作りも何種類か焼いて冷凍した

※※※

脱毛は初回投与から
10日から2週間で始まる
12日目に髪が抜け始めた

次の日にはゴソッと束で抜けた
シャンプーをすると何処まで
すすぎ流せばいいのか
わからない永遠に続く脱毛

覚悟は決めていても
本当にそれを目のまえにすると
苦しかった
抜けた頭髪で真っ黒なお風呂
ホラー映画みたい

見えてくる頭皮
抜けた毛をそのまま
貼付けたくなる
『ここに私の頭髪はあるのに』

抜毛はシャンプーするたびに
サッカーボールくらいの
大きさの固まりで
2つ分くらい毎日できた
この処理だけは
夫に負担をかけたくなくて
辛い体調でも自分で片付けた

何にもしなくても
ポロポロ抜けてくる
使い捨ての黒いキャップを
被って過ごした
これが5日間ほど続いた

1週間後には
オラウータンの赤ちゃんのような
スターウォーズのヨーダのような
地肌に薄っすら髪がある姿

みすぼらしい
これがピッタリの表現だなと
自分を見て思った

子どもたちの反応
小2の息子はちょっと哀れむ表情
「お母さんツルツルになって涼しいよ」と
自慢してみたら笑顔になった
小5の娘はずっと笑顔
髪は抜けると散々言い聞かせて
いたのがよかったのかもしれない

もみ上げには少し髪が残り
眉毛と睫毛もうっすらあった

全身の無駄毛はなくなり
手入れはラクになった

家の中では
薄く残ったもみあげを活かして
頭にはスカーフを巻いた

お手洗いに入るたびに
鏡に写る自分が
いかにもガン患者と感じる
ケア帽子ではなく
綺麗なスカーフ姿であることが
嬉しかった

外出時はウィッグを使用した
初めての外出はとてもドキドキした
周りの人がみな
私の頭に注目して
違和感を感じているのでは?と
異常なまでに意識した

ウィッグを用意していただいた
美容師さんには
ウィッグが必要になったらすぐに
事情を知る友だちに
その姿を写真でいいから
見てもらうといいよ!
絶対ぜんぜんわからないから!
と言われていた

実際に友だち会うと
皆褒めてくれた
気を使って本心を言わないような
友だちではない
逆に若返った!と言われ
気分があがった

事情を知らない
ご近所の子どもの同級生ママにも
髪型を褒めてもらえ
本当にわからないのね!と確信!
すごく嬉しくて
気持ちがグッと軽くなった

🌟⭐🌟⭐🌟
続きは次回にします。
拙い文章をここまでお読みいただき
ありがとうございます!

この章は書き進めることが
辛くて時間がかかりました
薬を入れたあの気持ちの悪い感覚

吐気や違和感が蘇り
少し書いては暫く遠のき
また進めては休むを繰り返していました

何とか書き終えホッとしています
まだまだ残しておきたいことは
沢山あるのでお付き合いいただけると
有り難いです。

続きは少しずつ書きアップしていきます。
それではまた😊
🌈🌈🌈🌈🌈🌈🌈🌈

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