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どうせ、なにかに出会ってしまうから

9/1には、自殺者が多いと聞いて
ぴんと来なかったわたしは、道産子だ。
北海道の夏休みは、お盆明けに終わるから。

死のうとしたことは、不思議なほど、ない。
どんなにきつくても、鬱にもならず(なれず)
死なない(死ねない)のがわたしだ、と
昔から諦めのような気持ちがあった。

でも、死んでしまおうと思うほどに
視野が狭まり、選択肢が断たれる気持ちは
本当に、よくわかる。

死ぬ、という選択肢がなかっただけで
どうしたら生きていくことができるのか
わからなくなったことは、何度もあったから。

蒸発するとか、出家するとか
そんな選択肢を考えたことは何度もあったし
でも、そうしたってこの「わたし」からは
逃れられないと、その度に諦めた。

思い返せば、どうにだってなるのだ。
逃げようと思うから、逃げられないだけで
本当は、逃げる必要すらなかったのだ。

とはいえ
「死ぬ気になれば何だってできる」なんて言葉が
真実であり、嘘でもあるのは、よく知っている。

「何だってできる」という
その気力が失われたから、きっと死を選ぶ。

でも、死ぬんなら、とりあえず生きてみようと
どうせ、そのうち、確実に死ぬんだからと
そう思っていたら

結局はずるずると、生き延びてたりする。

そして、生きていたら
ただ生きているだけじゃなくて
1ミリでも、爪を立てるようにして動いていたら
なにかと出会ってしまう。

わたしも、そんなことを繰り返しているうちに
気がついたら、面白いところに来ていたんだ。

だからみんな、生きていたらいいな、と思う。
きっと、なにかに出会ってしまうから。

おいしいごはんと、瞑想のようなもの思いから浮かぶ言葉と、日々のささやかなできごと。そんな生活の切れ端と、たまにディープに心のことを、思いつくままにつづります。 お仕事として、ライティングや講座の企画・構成、こころとからだのセッションもやってるよ♪