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#30 勝負にこだわるな、芸を磨け

2月4日。藤沢 秀行さん。

「1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」より。

藤沢 秀行さん(1925年~2009年)
囲碁棋士。
棋聖戦6連覇
史上最年長タイトル保持者などに輝いた
昭和を代表する棋士の1人。
正しい名前の読み方は「ひでゆき」だが
生涯を通じて「しゅうこう」と呼ばれ続けた。
(wikiさんたまにほっこりエピソード入れてくれるの本当に好き)

「芸」ということばにつよく反応してしまった。
というのも、私も一応は演奏家の端くれ
ジャンルは違えど、芸を磨くという点では同じ。

同時に、私の尊敬する方のことばも頭をよぎる。

「音楽理論は、誰が教えても大体同じ。
1番大切なのは音色。
ただこの音色というものは
教えようと思っても教えることができない。
なぜならそこには
その人1人1人の生き方が表れるから。
どういう生き方をするかでしか音色は変わらない」

碁の世界は勝負の世界だと思っていたから
まさか自分と同じように芸を磨いていたとは驚き。
碁の見方がこれから変わりそう。

勝負は芸のもたらす結果だと考えると、勝ち負けに一喜一憂する必要はなくなる。
負けるのは自分の芸が未熟だからであり、相手の芸が勝っていたという以外にはない。
強い弱いというのはそのことで、芸が相手より勝っているか劣っているかです。
では、勝ちたかったらどうするか。
目先の勝ち負けを離れ、相手に勝る努力をして芸を磨く以外にはない、ということです。


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