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#17 負けず嫌いにもレベルがある

1月22日。張 栩さん。

「1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」より。

張 栩さん(1980年~)
囲碁棋士。

プロ棋士に共通する資質として、やっぱり勝負に対する執念はものすごいですよね。簡単にいえば「負けず嫌い」。
なんだ、当たり前だと思われるかもしれませんが、僕は「負けず嫌い」にも段階があると思っています。
まずは「その場だけの負けず嫌い」。
勝負の世界に限らず、負けるのが好きという人はそうそういませんから、やはりやるからには当然勝利を目指すわけです。
しかし、それがその場限りのものであっては「負けず嫌い」とはいえないと思うんですね。
自分が勝ちたい、もっと上手くなりたいと思ったら、練習を積んだり体調を整えたり準備をするはず。これが次の段階です。
趣味で取り組んでいるものであれば、正しい努力と準備を行っていけば、相当のレベルにまで到達すると思います。
しかし、「真の負けず嫌い」はさらにもう一段階上じゃないかなと。
それは「自分の人生のすべてを賭けて」という部分が加わってくると思うんです。
一道を究めている人は必ずどこかの時期でこの経験をしていると思います。
囲碁のように白黒はっきりつく勝負の世界に限らず、事業家でも芸術家でも、どこかで人生を賭けた大一番の勝負をしているはずです。
一度は寝食を忘れすべてを注ぎ込む時期を経ない限り、道はひらけていかないと思います。

昔から、私も負けず嫌い。
たとえ遊びでも、勝つまで何度でも勝負を挑む。
それは今も同じ。

勝つことは勿論嬉しいけれど
負けてその悔しい気持ちをエネルギーに
次に勝つためには何をどうしたら良いのか
自分には一体何が足りなかったのか
そんなことを分析する時間も結構好き。

「自分の人生のすべてを賭けて」
勝負したことはある気もするけれど
まだまだな気がする。


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