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#62 人間は試練があるとひらめく

3月8日。陳 昌鉉さん。

「1日1話 読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」より。

陳 昌鉉さん(1929~2012年)
バイオリン製作者。

私は人がバイオリンを作っているところをあまり見ていない。
ですからいろいろな先入観がないわけです。既成概念がない。(中略)
私は自分の技術は自分で作り出すしかなかったんです。あらゆる角度から探るわけです。表から見たり下からひっくり返して見たり…。

ちょっと違うかもしれないけれど
自分に近しい例を挙げるとするならば

去年、思いっきり占いを独学している時期があって
独学なのであらゆる情報を集めて集めて集めて
やったのだけど
結果的にそこでの学びが
自分の中の勉強という概念を覆してくれたの。

それまでは
誰かに教えてもらうことが
テキストに書かれていることを覚えることが
勉強だと思っていたのだけど
実は、色んな情報から
共通点を抽出して自分の中で再定義することが
勉強だった!
ということに気付いたのです。

これは私の中では世紀の大発見で
(大袈裟)
それから自分の中の勉強の定義が変わった。

独学の面白さに目覚めたというか
この歳にしてやっと勉強の意味を理解したというか。

よく運命は自然に任せるというでしょう。
でもバイオリンの音は物理的な現象ですから、偶然は絶対にない。
まぐれで、ああこんな名器ができたなんてあり得ません。
十丁作って十丁すべて成功した時に、初めて自然の法則が分かったといえるんです。
その法則が二十あるとすれば、十五くらいまでは私も分かった。
ところがあと五つくらいがまだ分からない。
それが分かったらストラディバリウスと同じようなものが作れると思います。
私も七十五歳ですから、それができたら明日死んでもいいですね。

かっこいい。
こんなこと私も言ってみたい。

自分の現在地を把握するのも
大切なことだよね…。


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