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【キッチン】おしゃれで快適なキッチンの肝は照明にあり!

今回は、キッチン照明プランのつくり方をご紹介します。

キッチンにも、おしゃれで快適な照明というのがあるんです。

選び方のポイントをご紹介します。



オープンキッチンが主流になり、

かわいらしいペンダントライトを取付けたり、
キッチンライトにこだわる方も増えています。

しかし、一方で、

大げさに言えば「危険な作業」を伴う場所でもあります。

手元が暗ければ、
包丁で指を切ってしまうかもしれないですし、

食材の色味が正確に見えなければ、
食材の痛みに気づかず食中毒につながるかもしれません。

お手入れが難しかったら、油汚れが気になって、揚げ物料理もしたくなくなるかも…。


ですので、

「デザイン性」と「機能性」を兼ねそろえることが、

「おしゃれで使いやすいキッチン照明選び」のポイントです。


また、皆さんがいまお使いのキッチンにも、

「天井のあかり=ベースライト」と「棚下灯=手元のあかり」

の両方があるかと思います。


手元のあかりを点灯しないと、

「自分の影で、手元が暗くて見えにくい」
という状況になるかと思います。

そうならないように、
上手に両方のあかりをとっていきましょう。


①ベースのあかり

ベースのあかりは、

キッチン全体を明るくし、食器棚や収納の中、冷蔵庫の中などを見やすくする照明です。

ここは、
「あえて目立たせず、照明の存在感を感じさせない」プランが人気です。


①ダウンライト

ダウンライト(埋込型照明)を使用することが一般的です。

4畳のキッチンであれば、

60W相当ダウンライトが3灯、100W相当なら2灯を設置します。

(60Wで1.3畳、100Wなら2畳の明るさが取れるため。)

左のように、

60形ダウンライトを3灯なら、
キッチン全体にたいして均等に並べます。

100形ダウンライトを2灯なら、
キッチン作業台にたいして均等に並べます。

写真をご覧いただくとわかるように、

ダウンライトは壁面に山のようなラインをつくるため、
「何かの中心に対して均等」に配置したほうがきれいです。 

また、もし手元灯もダウンライトであれば、
100形2灯にするのもおすすめ。

なるべく照明の数を減らすほうがすっきりすると思います。


②間接照明

ご新築・リフォームであれば、
ぜひおすすめしたいのが、間接照明です。


このように吊戸棚上にLED照明を仕込み、
天井から光を回します。

間接照明は柔らかい光でとても綺麗ですし、
まぶしさもないので快適です。

最近のLED照明はハイパワーなので、明るさも十分です。

1800㎜幅の吊戸棚であれば、1500㎜タイプのLEDライン照明を1本置きます。

器具を隠す幕板を造作で作ってもらう必要があるので、住宅会社様へご相談ください。)



このように、
キッチン部分の天井を下げ、隙間にLEDライン照明をしこみます。

キッチンの明るさではなく、
周りの明るさをとっているわけですが、

木目調にした天井と黒枠ダウンライトもあいまって、
とてもおしゃれです。


もし自分が家を建てるのであれば、
これをやりたいと思っています(笑)


2.手元のあかり

①ダウンライト

こちらもダウンライトから紹介します。

「お掃除ラクなのがいいわ」という方には、ダウンライトがおすすめです。

キッチンは、
他の場所に比べて、油や湯気で汚れやすい場所です。

ダウンライトは埋め込まれているので汚れにくいです。

また、なにも視界に入らないので、料理しながらテレビを見るなどしやすいという点もあります。

電球色は、
雰囲気やリビングとの一体感は良いのですが、
すべて赤みがかって見えてしまいます。

ちょっとぼんやりした感じにもなるので、
作業性がいい「昼白色」か「温白色」がおすすめです。

とはいえ、
オープンキッチンだとリビングダイニングから浮いてしまうので、

料理をする時と、そうでない時で光の色を使いわけるのもいいと思います。

「光色切替タイプ」がおすすめです。

2. ペンダントライト

ペンダントライトはとても人気があります。

「キッチンの顔」ともいえるような、
インテリアの主役級アイテムです。

おしゃれで快適なキッチンにするために、
チェックしたいポイントが5つあります。

1.明るさ
2.ランプ交換できるか
3.大きさ
4.掃除のしやすさ
5.吊り下げ高さ


1.明るさ

あまりに小ぶりだと明るさが足りないかも。
しっかり照射面を照らせるものにしましょう。

LED照明の明るさ

「lm(ルーメン)」という「光源から出る光の量」
の単位で表現されることが増えてきています。

キッチンライトにするには、ちょっと暗いかもしれません。

インターネットで実物を見ず、 LED照明を選ぶ時は参考にしてみてくださいね。

2.ランプ交換できるか

「電球色だと作業しづらい…」と思ったとき、
ランプ交換できると安心ですよ。

3.まぶしさ

クリア電球など強い光は目に残像が残り眩しいです。
苦手な方は注意!


3.大きさ

キッチンに対して大きすぎないか。
サイズをよく確認しましょう。

4.掃除のしやすさ

複雑なつくりでなく、
ふき取りしやすいものがおすすめです。

5.吊り下げ高さ

取付高さは、カウンター面から70~80㎝ほどがちょうどいいです。

天井から50㎝ほどに高く吊っても邪魔になりにくいです。

コードの長さを調整しないと、余ったコードを丸めて束ねたり、きれいに見えないので、

コードが調整できるものを選ぶか、
コードカット加工の注文をして美しくしあげましょう!


3. ライティングレール


新築・リフォーム時に、
ライティングレールを取付けておけば、
ペンダントライト・スポットライトなど、
様々なアイテムを取付けることができます。


キッチンとダイニングが横並びになっている場合、
続けてレールを取付けておくと、
とてもおしゃれですっきりしますね!


4 スポットライト

スタイリッシュインテリア派の方にはスポットライトがおすすめです。

すっきりしてかっこいいですよね。

白をチョイスすれば、天井に馴染み存在感を消すこともできますし、

黒ならインテリアを引き締めてくれます。

ライティングレールもスポットライトと同じ色にするとまとまりがいいです。


オーデリックのスポットライトは、とてもコンパクトです。

私はこの空間になじむデザインが大好きで、よくお客様にご提案します。

引掛けシーリングやライティングレールをつけておけば、
住み始めて他のインテリアを見てから決められるので、
焦らずに後から買ってもいいと思います。


最後までお読みいただきありがとうございました。


照明プラン相談のお問合せはインスタグラムのDMまで、お気軽にお問合せください。

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細谷友美
1986年生まれ東京都出身。
日本女子大学家政学部住居学科を卒業後、パナソニックリビングショールーム東京に就職。
4年間、照明、スイッチ、電気設備担当アドバイザーとして、数多くのお客様の住まいづくりに携わる。現在は、在宅にて照明コンサルタントをしています。照明計画を通して、素敵な住まいづくりのお手伝いができたら嬉しいです。

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