【センサー】名もなき家事を救うセンサー照明の話
(1)センサー化がおすすめの場所
移動空間は、センサーにすると便利です。
「ここもセンサーにすればよかったー!」
よく聞く新築時の後悔です。
後悔がないように細かく上げていきます。
1.生活行為で考える
・ポーチ
・玄関
・洗面所
→家に帰ってきて手を洗うという行為をまかなっています。
・廊下
・トイレ
→リビングからトイレに行く行為。
・脱衣室
・WIC
→服をしまったり荷物をしまうという動作。
このような「日常的によく使う動作」を想像して、
間取りの中を歩き回るイメージでセンサーが必要かどうか考えていきます。
さらに、
・窓から日が入らない日中も暗い場所
(廊下やトイレ、収納に多い)
・通り抜けることが多い場所
(洗面所→脱衣室)
こういった場合は、
スイッチを触る回数が多いので、センサーにしてよかった!という声が多いです。
連続して歩く箇所で「脱衣室だけスイッチ」などしてしまうと、「なんでここだけセンサーつけなかったんだろう!」と後悔ポイントになるか、使わない照明化するので、ご注意ください。
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余談ですが、お子さんが小さいときは、
・スイッチに手が届かない
・暗い廊下やトイレが怖い
という点から、
「スイッチをつけにいく」という「名もなき家事」があるそうです!
トイレ・洗面所・玄関など、「子供が行く場所」をセンサー化してあげると、子育てにも役立ちそうです。
介護の観点でも、同様の箇所をセンサー化すると、消し忘れを防止したり、車いすで生活する場合も便利だと思います。
トイレに関しては、
・夜トイレに行くときに、
照明がセンサーで点灯するとまぶしい
という別の問題があるので、ほんのり点灯付きかってにスイッチがおすすめです。
2.センサーの種類
センサーにするには、
・センサー付照明
・センサー付スイッチ(かってにスイッチ)
のいずれかになります。
かってにスイッチのメリットは、
センサーの調整ができる事です。
・センサーモード→連続点灯への切替が簡単
・点灯時間を選べる
・照度センサー(どの位の明るさで反応させるか)の調整が可能
という点です。
スイッチ部分に、下のような調整ツマミがついています。
センサーに関するお困りごとを4つあげますが、かってにスイッチの場合、解決が可能です。
①玄関で荷物を整理する等は、つけっぱなしにしたい
↓
連続点灯モードに切り替える
②子供がトイレに入る際に、明かりが消えると怖がる
↓
点灯保持時間を長めに設定する(10秒~最大30分)
③結構明るいのに、センサーが反応して点灯してもったいない
↓
照度センサーを暗めに設定する(最小5lx~)
④必要ない場所のセンサーが反応してしまう
↓
検知範囲を狭める
こういった細かい調整ができるため、
かってにスイッチがおすすめです。
センサー付照明やLED電球などには
こういった調整ができません。
(連続点灯ができなかったり、点灯時間が固定のものが多いです。)
また、「安いから、センサー付LED電球でいい」という方もいらっしゃいますが、
センサーがランプ下面についているという性質上、
下面が開いている器具にしか使えないのです。
ダウンライトの場合、断熱材がはいっている場合は使えません。
(熱を持つので火災の原因になります。)
LED電球は条件があった場合に、使えるものと考えて頂ければと思います。
3.センサー取付位置
センサーの取付位置は、
必要なときにきちんと反応させるように、
よく検討する必要があります。
出入り口が複数ある場合や、検知させたくない範囲を考慮するなど、いつも時間をかけて考えています。
「かってにスイッチ設計ポイント集」と検索すると、詳しい資料が出てきます。
こういった資料を読んでみると理解が進みますが、
気をつけるポイントなどが多いので、
プロに相談するのが1番です。
パナソニックのショールームアドバイザーは相当詳しいです。
5年間務めていましたので、私も詳しいです!
それでは今回は以上です。
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細谷友美
1986年生まれ東京都出身。
日本女子大学家政学部住居学科を卒業後、パナソニックリビングショールーム東京に就職。
4年間、照明、スイッチ、電気設備担当アドバイザーとして、数多くのお客様の住まいづくりに携わる。現在は、在宅にて照明コンサルタントをしています。照明計画を通して、素敵な住まいづくりのお手伝いができたら嬉しいです。
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