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高貴なるレクイエム×チューブラベル


本日は、大好きな大好きなDQⅤのコンサートでした✨

何周やったかわからないDQV、そして演奏も何度もやらせて頂いているDQⅤ。

ストーリーも素晴らし過ぎるが、音楽も素晴らし過ぎる。共に、何年何十年経っても色褪せないなぁ…と感動しながら、ストーリーを思い出しながら演奏しました✨


そんな中、ちょっとDQの話とは違うけれど、興味深い話を聞く機会があったのでレポート📝


DQⅤの音楽では外す事の出来ない
     『高貴なるレクイエム』

改めて検索すると【全滅曲】と出てくるが、私はDQⅤをプレイしていた当時、滅多に全滅しなかった(もしくは全滅してもすぐにリスタートしていた)為、この曲は、、、


パパスが殺されてしまって、
主人公がゲマに囚われて連れ去られ、
ミニキラーパンサーが、誰も居なくなった場所で寂しげにウロウロする

そのシーンの印象が強すぎます。
あぁ…なんとも悲しい。。。


そんな、どうしても感情的に聴き入ってしまう『高貴なるレクイエム』
この曲には、チューブラベルという打楽器が最後の部分でとても印象的に使われます。


本日のゲネプロ(本番前のホールリハーサル)で、マエストロがチューブラベルの奏者に、
F-durっぽく聴こえてしまっている
と伝える一面がありました。


ちなみに、この曲は『f-moll』です。
簡単に言うと、

dur=長調(明るい調) moll=短調(暗い調)

要するに、全滅曲・パパスがやられてしまったシーンの曲、そんな暗〜〜いレクイエムなので、durではなくmollの響きにしたい。



でも、私はそれを聞いて瞬時にこう思いました。

『どうやってやるんだろう( ゚O゚ ) 』


ほら、私が演奏しているトロンボーンって、ピッチを少し低くするとか、超簡単に出来るので(笑)
(音色を暗く、となると、それ相応の微調整はやりますが🤔)


打楽器は、基本的には(あくまで基本的には)
ピッチが変えられません。

その次に瞬時に思ったのは、
『Fを叩いた時にAのベルが共鳴しないように、Aのベルを止めておく』とか?🤔

(F-durの音階はAが第三音、これを半音下げてAsにするとf-mollになる)


ちょっと気になった、というか興味があったので、当事者の打楽器奏者(いっつも沢山ご一緒してお世話になってる、名前が同じの素敵お姉様❤︎)にお聞きしてみました。


すると、どうやら最後に叩くFのベル、叩くと自然と倍音でAの響きがしてしまうらしいんです。

そりゃF-durに聴こえてしまうのも無理はない^^;;

でも、叩く瞬間にベルの別の箇所を押さえて、Aの響きがしないようにするとか、叩き方の微妙な調整(少しだけ重めに叩く)、あとはもちろんバチの固さや素材を選ぶ

そのような様々な繊細なやり方で、明るく聴こえがちの高いFの音を、レクイエムの最後の音に相応しい響きに作り上げていらっしゃいました。


いつも真後ろにいらっしゃる、身近な打楽器ですが、本当に想像を超える繊細な事色々やってるんだなぁ、と改めて素晴らしさを感じました。


ちなみにですが、、、
この高貴なるレクイエム、ティンパニもしばらく、Fの音だけ(のちにCの音へ…)を重々しく、落胆したような、そして絶望を表現するような、そんな音色で刻む部分があります。何とも言えない悲しさに襲われました。。。


本番は、冒頭の低弦、ティンパニ、他の弦楽器、マエストロの絶望感と悲しさの眼差し、そして、最後のチューブラベル…

感極まって、目に涙が浮かんできました。
それはそれはもう、とても悲しく、素晴らしい演奏でした。。。


お客様にも伝わっていたらいいなぁ。。

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