大阪杯 2023 他

大阪杯

重要なGIIとして君臨してきたこのレースがGIとなったのもそもそもは春の古馬が目標とするGIが春天しかなかったという状況が長く続いていたことに対する措置のような面もあるが、サウジやドバイへの流出がいよいよ本格化してきたのが今年。
この流れが定番となるのか一時期の流行に過ぎないのかは注視する必要があるだろう。たしかに中東の高額賞金は魅力ではあるだろうが、リスクも大きいわけだし。
今年に関してはイクイもドウデュースもシャフリも不在で色々言われているが、まぁこれくらい品質のGIは別に珍しいわけでもない。
ジャックドールにとっては少し厳しい流れだったがよく粘りきった。
さすがユタカ、と言いたいところだが、今回は運の要素も強かった気がする。
ダノンTKはちと人気落としすぎで、ファンにとってはおいしい馬券となったのではないだろうか。

アーカンソーダービー

ケンタッキーダービーに向けた重要なレースの一つ。
だがアメリカンファラオ以降は結果と結びついておらず、むしろ大敗しているケースが目立つ。
今年はかなりの混戦模様でロケットキャンやリンカーネイトが人気を集めていたがどちらもGIIIクラス。
レースは中団から足を伸ばしたエンジェルオブエンパイアが直線斜行かましながらも楽勝。もともとリズンスターSも勝っていたし、このメンツでは力が一枚抜けていたようだ。
父クラシックエンパイアもこのレースを勝っているがKDは4着に負けている。果たして息子は勝つことができるのか?

フロリダダービー

もう一つのケンタッキーダービーに向けた重要レース。
こちらは近年だけでもマキシマムセキュリティ(降着)、オールウェイズドリーミング、ナイキストを出している。
今年は2歳チャンピオンにして最有力候補のフォルテが登場。
いいスタートを切るも後方に下げるという、これで負けたらなかなか叩かれそうな騎乗。
対抗馬メイジの動きもよく、最終コーナーでもちょっともたついてたので危ないかと思いきや流石の伸びを見せて勝利。すでにGI4勝してヴァイオレンスの代表産駒である。
これで本番も勝てるようであればいよいよフライトラインに次ぐアメリカンスターホースの座もみえてくるが。

愛2000ギニートライアルステークス

1400mのトライアルGIIだが、かつてこのnoteでも取り上げたメルヘンコンビのハンスアンデルセンが出走。
やはり少頭数での直線勝負となったが、ここは危なげなく抜け出して勝利。
情報によるとこちらはアイルランドかフランスの中距離路線に進むらしい。
しかしこの時期とはいえ1:38台とマイルであってもおかしくないタイム。
うーん・・・タフだぜ。

ドンカスターハンデ

この時期の豪主要マイル戦。
例年通り20頭越えでなかなか骨のあるメンツが揃った。
去年覇者ミスターブライトサイド中心となるかと思われたが、絶対的な存在というほどでもなく、ハンデの軽い若駒含め誰が勝ってもおかしくない。
・・・と思いきや、日本にも来たことがあるパートン意地の風車ムチで接戦をモノにして連覇達成。
父がブルバーズというエクスクルーシヴクオリティ産駒の2.5流馬。
御存知の通りオーストラリアはすぐタマを取ってしまうので種牡馬選定が謎なことが多い。
他に人気だったズーガッチャやファンガールは大敗。
ファンガールはアナモーがいなくてやる気を無くしたか。

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