英2000ギニー[2022]

勝ち馬を見ると本家英国ダービーより重要なこのレース。
今回は無敗のネイティヴトレイルが一番人気であった。

例によって見るからに足を取られそうな馬場。
今年は前半ペースを上げていたためかラスト2Fからの好位差しが決まったのだろう。
勝ったのはCoroebus(コリーバスに聞こえる)。ギリシャ神話の登場人物から取ったようだ。

またラスト2Fからは全馬が自由なポジショニングをして入り乱れるカオス状態。
まぁ極端に一部の馬場が悪かったりする英国ではよくある光景。
このポジショニングを制する強さも必要になる。

ネイティヴトレイルは2着。最後ちょっと内側に切り込みすぎた感はあるが切れ負けした格好。
3着のルクセンブルクもここまで無敗で来てたし、おおよそ人気通りゴドルフィンとアップルビーコンビでのワンツーで決まった感。

血を見るとコリーバスはドバウィ×テオフィロという配合で、ドバイディスティネーションがやや異端だが、ゴドルフィンのサイトのコメントを見ると母親がドバイWCを2勝しているサンダースノーの半姉らしくなかなかのもの。
ネイティヴトレイルは父オアシスドリーム、母はミスプロ系の中でもマイナーなオブザーバトリーの代表産駒の一頭の姉(ゴドルフィンサイトのコメントだと半妹となっているが全妹ではないか)。サドラーが入っていない上にレインボークエスト産駒のローカルな種牡馬まで入っていてなかなかに面白い。
種牡馬としての使い分けは出来そうではあるが、どちらかが日本に来てもおかしくはないかも。
ルクセンブルクに至っては父こそキャメロットだが、母系が古いハイペリオン系統のマイナー構成になっている。母系をたどるとアルカングなどがいるらしい。(どうも一部の情報サイトでは母系表記が間違っている気がするのだが・・・)

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