北海道トレーニングセール2022を見てみる

千葉サラブレッドセールに続いて過去にモーリス・ヒシミラクル・ジャガーメイルが取引されている北海道トレーニングセールの方も見てみる。

上場馬を眺めてみると、サトノクラウン産駒が11頭とやたらに多い。

トウカイネオ2020塗り忘れ

初年度産駒のあぶれもあるだろうが、サトノクラウン自体のイメージと日本では馴染みのない血統構成からセールに多く回ってきているのか。
他にも今年産駒デビュー組はサトノダイヤモンドなどを除いて割と出回っている。
全体としてはダート系の種牡馬を中心に3,4頭出しが多い感じ。
上位層産駒ではカナロア・エピファ・キズナが1頭づつ、トレンド組ではキタサン1頭・ドレフォンが3頭。
この辺はやはりおおよそ高値での取引となっている。
ネオユニやギムレットといった古参もいたりオウケンブルースリもいたりなかなか楽しめる。

5月23日の調教で21秒台を出しているのは26,70の2頭。
ただ斤量がバラついているようなので多少の差は意味がないだろう。
サーフェスがダートなのも考慮すべきではあるが、まぁ基本的に22秒台前半で走れているのは現時点では良く動けている印象だ。
タイムの速さは唯一の走る担保でもあるので、やはりどれも高めの値段で落とされている。

何と言っても注目は131番、ランハッピー産駒の牝馬ディスティングイッシュアブルの2020だろう。
馬体のバランスが良く、公開調教でも重い斤量を背負いながらも好タイムを出していて、希望価格2,200万円と強気ながらこれは高騰するだろうと思っていたが、シゲル冠の森中蕃氏が税別4,200万円で落とした。
シゲルピンクルビーの跡を継ぐ器であると期待したい。
繁殖としても、フレッシュな米スピード系のランハッピー産駒でヘイローもロベルトも持たない血はポテンシャルが高そうだ。(ミスプロとノーザンの多重インブリードはあるが比較的遠いし)

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