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自社商品開発

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自社商品を作る。請負業や商社が一度は考えることです。しかし、ほとんどがうまくいかない。なぜなのか?うまくいくためには何が必要なのか。を考察します。
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#発想

当たり前の「不便」にアンテナを立てる

雨の日の車例えば、雨の日に車に乗るときありますよね。傘ってどこに仕舞います? 私は30年以上車に乗っていますが、これいつも迷うんですよ。小雨程度なら気になりませんが、大雨の時、いちいち後部座席のドアを開けて傘を入れようとすると、その一瞬でずぶ濡れになる。助手席の足下に置こうとしても、だいたい運転席やギアノブの部分がビショビショになる。これって、少なくともこの30年、変わらない不便なんですね。 運転席ドアの内側に、傘をスッと挿せるものを作れないんだろうとか、運転席を開けたら

商品発想のためのインプット

土俵の真ん中でプロダクトアウトではなく、マーケティング思考(マーケットイン)で商品を作る。自社商品を作るときに忘れられがちで、且つ最も大事なものはそれだと書きました。でも、製造業や農業等のモノづくり企業にとっては、口で言うほどかんたんではありません。そんな思考とは無縁の世界にいた人が、いきなりポンポン発想できる方がおかしいでしょう。 私は製造業(加工業)の顧客が約200社ありますが、少し腰を据えて話をすると、多くの皆さんは「自社商品は作ってみたい」と言います。しかし、その次