2023年思い出アルバム10選

ミュージックマガジンにも寄稿させてもらいましたが、そこには書ききれなかった、2023年の思い出アルバム10選です。


Joseph Shabason / Welcome To Hell / Western Vinyl

 80sのシリアスなニューエイジ/アンビエントの雰囲気があって良かったです。DIY感のなさというか、しっかりプロダクション感あるのが素晴らしいですね。

Paul Prier / Punctual Problems / Recherche & Développement

 1曲目を滅茶苦茶聴きました。

Lionmilk / SAUNA SAUDADE / BROTHERMILKSOUNDS

 2023年の主役の一人はLionmilkだった気がします。あらゆる音楽をローファイ×ジャズ×アンビエント化していく様が面白く、こちらはビートテープでサウナ作。ローファイのざらついた音の先にビートとアンビエントが融解していく瞬間を見ている感覚が良かったです。

Signal Quest / Hypermyth / Orange Milk Records

 2023年の一つのトレンドはアンビエント×即興だと思います。Carlos Niño周辺やAndré 3000の作品も面白かったですが、個人的にはPS的なピカピカ感あるこのアルバムを愛聴しました。

Coco O. / Sharing is Caring / Self-released

 ラグジュアリーなR&B/ソウル。こちらもDIY感の無さが最高ですね。エレクトロの加減も素晴らしく、ハイブランドで流れて欲しい隙の無さと、隙間を活かした余裕が良かったです。

Actress / LXXXVIII / Ninja Tune

 今年一番聴いたかもしれない。作業用BGMにも最適だったんですが、なんというか、特定の音に注目させない音の作り方をしている気がしました。中心をずらし続けることで作品としての寿命を伸ばしつつ、同時に徹底的な音作りで強度を高める感じ?
 ここらへんはまだ考えまとまっていないので、いつかちゃんと書きたいですね。

Pedro Martins / RáDIO MISTéRIO / Heartcore Records

 豪華な面々&超絶技巧を宅録ローファイで。Omar Hakimの演奏がナチュラルvaporwaveみたいになっているのも良かったです。

Eddie Chacon / Sundown / Stones Throw

 今年ぶっちぎりの名作だと思います。Stones Throwの過去/現在/未来が詰まっているアルバムとも思えて、全音楽ファンにおすすめしたいヒップな作品でした。

Speakers Corner Quartet / Further Out Than The Edge / OTIH Records

 今のUK音楽シーンの面白いところ全部です。

Matty / EIS O HOMEM / Self-released

 上手いDJを見た時感動した時のような、全然違う曲がふとした要素で繋がっている感覚が素晴らしかったです。サイケデリックな煌めきが良いですね。

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