松下幸之助と宇宙の関係
今回のテーマは経営の神様で有名な故「松下幸之助翁」についてお話していきたいと思います。
もう退社してすでに10年以上経過しているので、この記事に書いても問題ないと思っています。
私は松下幸之助翁の考え・思想・企業方針に共感し、また世界を股にかけ仕事をしていきたいとの思いから、この会社に入社しました。
社員研修・幹部研修及び日々の会社生活の中で、松下幸之助翁の思想などを学び体感・実践しながら日々活動をしていました。
私が松下幸之助翁を深く考えた中で、本当の彼の本質はここにあったと思っています。。。。。。「根源の社」
根源の社
本社創業の森(他2箇所)に「根源の社」(こんげんのやしろ)があります。
この根源の社を話す前に、さらに松下幸之助翁の本質にせまっていきたいと思います。
◉みなさんの中に この本を読んだ方がいるかもしれませんが、「人間を考える 新しい人間観の提唱、真の人間道を求めて」(1975年2月PHP研究所より刊行された)
この著書の序章〜第4章までの内容が、あの大企業を生み出した松下幸之助翁の本質の一部分ではないかと思います。
事業経営を考える前に、その上流をだとっていきます。
事業→人間→自然→地球→宇宙
また、「実践経営哲学」(1978年6月PHP研究所より刊行された)においても松下幸之助翁は、こう述べています。
「正しい経営理念というものは、単に経営者個人の主観的なものではなく、その根底には自然の理法、社会の理法といったものがなくてはいけない。。。。。。。この大自然、大宇宙は無限の過去から無限の未来に渡って絶えざる生成発展を続けていけるのであり その中にあって、人間社会、人間の共同生活も物心両面にわたって限りなく発展してくのもだと思う。そういう生成発展という理法が、この宇宙 この社会の中に働いている、その中でわれわれは事業経営を行っている、こういう考えを基礎に置いて私自身の経営理念を生み出してきているわけである」。
「わしのような なんも恵まれておらんかった者が、一応成功をしたということは不思議やろ!」。。。「正直言うと、なぜこうなったのは 本当のところ わしにもわからんのや???」
彼はあるとき、これは自分を存在させてくれたものに感謝しなければいけないと考えました。
誰が自分を存在させてくれたのか? 生んでくれた両親、 そのしてその両親 そのまた両親。。。。どんどん深掘りしていくと。。。始祖。。。。。。自然。。。。地球。。。。。宇宙。宇宙への感謝となっていったのです。
「ずいぶん あれやこれやと思いをめぐらした結果、人間は宇宙の根源から、その力によって生み出されたんやと。 うん 突然そうひらいめいた」
その根源をたどれば、初めての人間を通り越して宇宙の根源までいける。そうすると「ここに存在できていること」への感謝の想いは、実はこの宇宙の根源に対してでなければいけないということになる。
そこで、昭和37年(1962)4月18日 根源社(こんげんのやしろ) 自らヒノキの板に「根源」と墨書きし、自分自身の神様(大いなる存在)をつくりだしました。
「宇宙根源の力は、万物を存在せしめ それらが生成発展する根源となるものがあります」と述べています。
根源様に感謝を伝える
「感謝の念ということは、これは人間にとって非常に大切なものですね」「見方によれば 全て人間の幸福なり喜びを生み出す根源とも言えるのが、感謝の心だと言えるでしょうかね。 したがって感謝のないところからは、決して幸福は生まれてこないだろうし、結局は人間は不幸になるということですな!」
感謝の心が高まれば高まるほどそれに正比例して幸福感が高まっていくんですね!
「根源に対する祈念は 同時に祖先への祈念になる」「常にその存在を忘れず感謝と祈念のまことを捧げるための象徴としてここにこの社を設ける」と述べています。
松下幸之助翁は、時折この根源様の前で、瞑想し、祈りを捧げることが多かったといいます。
では 彼は この根源様の前で何を思い考えていたのでしょうか!!?
◉<ここからは私の考察です>
瞑想することにより、目に見えない世界の「大なる存在」とつながり 自身の「内なる存在」と調和していた。
調和することで、事業あらゆることに対して、直感・インスピレーションを受け取っていたのではないでしょか。
ある物事に対する判断をしていた。根源に立ち返りそれは正しいのか?自身の感情をも確認していた。そこから判断して実行していけば間違えることはない。
すべて自分自身に起こる事、周りに起きている現象は、宇宙の根源という理法に沿っていればいい。抵抗せず 受け入れ 身をまかせる。
個人として、落ち込んだ時 迷った時、悩んだ時、怒った時など 自身の羅針盤として 根源様と向かい合い 本当の自分(内なる存在)と調和していたのでしょう。
感謝の祈念、素直な心。。。。。
本当に凄い人です!
自然の理法とは
「その根源の力にひとつの決まりがある。それが自然の理法というもんや。そしてその力には宇宙万物すべてを生成発展せしめる力があると」
「まぁ わしはそういうようなことをみずから考えならが今日までやってきた。宇宙万物自然というものがわたしの先生でもあったわけやなぁ」
「わしの経営についての考え方は、経営というひとつの枠の中だけで考えたのではない。わしはいつもその枠を越えて、宇宙とか自然とかそういうものに考えを及ぼし、そこで得られたわしなりの結論を経営に応用したんや!」
松下幸之助翁は、つねに宇宙の本質とは、自然の本質とはなにか、人間の本質とはなにかを考え続けていました。
根源様とは、宗教でもない、神様でもない 松下幸之助翁が勝手につくったものである。そしてその中には何も入っていません。彼の「根源」という考え方が入っています。
しかし、なにも入っていないのではない、見えないからないのではないのです。見えなくても在るのです。 空即是色です。
さいごに
◉読者の方々に、根源の社を押し付ける気持ちはありません。ただ自分がそういう宇宙根源から人間へとつながっていると思えば、おのずと感謝の念が湧いてくるのではないでしょうか?
この宇宙根源様への彼の思い、自然観・人間観・事業観など まだまだ学び、考えていく必要があるのではないでしょうか?
個々としての私たちが今一度考えてみてはどうでしょうか?
最後までお読み頂きありがとうございました。
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