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不登校の娘との関わり方〜今までとこれから〜

この写真はタルトが大好物の娘に先日作ったイチゴのタルトです。

甘いものが大好きなところは私にそっくりです。
私はお料理やお菓子作りが大好きなので、娘の好物を作ると、娘は無言でニコニコしてつまみ食いをしたり、待ちきれないといった感じでフライングして我先に食べてしまったりします。フライング食べだけで終わってしまう時もあり、食べる量はとても少ないのですが、そんな娘を見ることが私の喜びで、安心で、コミュニケーションの一つとなっています。


娘は中学校に入ってから、とても食が細くなりました。
小学校高学年の頃、とても食べ盛りで、大人がびっくりするくらい食べるようになって、自分の体型にコンプレックスがある私は、自分のように体型で悩んで欲しくないという思いがあって、少しずつぷくぷくし始めた娘に
「そんなに食べて大丈夫?」「ご飯もいっぱい食べるんだから、おやつはやめたら?」という言葉毎日のようにかけてしまっていました。
それから、痩せている方が良いという思い込みが激しくなり、ガリガリになりたいと言うようになり、体重が増えないように細心の注意を払って過ごす日々の娘。。
今は拒食症にならないように、主治医に相談しつつ、見守っている状況です。

全く、本当に後悔と反省ばかりの子育てです💦


先日、筍ご飯と煮魚がを作った日、普段はお米やパンをあまり食べない娘が珍しく筍ご飯をお代わりし、煮魚やサラダを全部食べた日のことでした。

「筍ご飯、好きだったもんね!いっぱい食べてくれてママは嬉しいよ😄」
と伝えました。本当に嬉しかったです。

夕食の後片付けを終えて2階に上がると、2階のトイレから、嘔吐している声が聞こえてきました。

また吐いてしまった。食べた後吐くのはもう、拒食症ではないか。
どうしよう。少しずつ良い方向に向かっていると思っていたのに。
どうしたらいい?娘のためにできることは何?涙と共に色々な思いが頭の中を駆け巡っていました。

正直めげそうでした。弱ってる場合じゃない!といくら自分に言い聞かせても、心は折れそうでした。

拒食症の恐ろしさは拒食と過食を繰り返し、命にも関わるかもしれないということです。


以前、主治医からは今の体重の10%減ったら、入院を考えてくださいと言われていました。入院したら、胃瘻をつけて無理矢理体重を増やす治療をしますと。。。

拒食症を調べれば調べるほど、不安でいっぱいになってしまいました。

私は翌日すぐに娘のかかりつけ医の予約を取り、娘の相談をしに行きました。

やはり、食べて吐くという行為は拒食症の一歩手前に来ていると言われました。
そして、子どもの拒食症患者の入院を受け入れてくれる病院に本格的に相談を始める時期では?とも言われました。

娘に胃瘻をつけて入院させるなんて嫌だ。悲しい。でもそんなこと言ってる段階ではないのかもしれない。娘も入院は絶対にしたくないだろう。

家に帰って、娘に先生から言われたことを隠さずに伝えました。
ママは入院させたくない!という気持ちも。

それから、こんな話をしました。

学校に行かないということに関しては理解しているし、好きなものや好きなことがどんなことであっても、絶対に否定しないということは以前も伝えたことがありました。
娘が小学校高学年の頃、私の娘への関わり方はその真逆でしたから。

今回は、私のわがままでも無知だと思われても構わないと思って、私の思いを娘にぶつけました。

このまま食べて吐いてを繰り返していたら、入院になってしまうよ。
お腹に穴を開けて、管を通してそこから栄養を入れて、無理矢理体重を増やすんだって!そんな治療したい?ママはあなたにそんな治療して欲しくないよ。
ママ、今よりももっともっと野菜中心のご飯を作るから。食べても太る心配をしなくていいように。安心して食べられるように。
だから、吐くのやめよう!
ママね、あなたが小学生になってから、すごく厳しくて口うるさかったよね。
顔を見れば勉強やった?宿題終わったの?なんて言葉ばかりだった。
五年生になるまで、夜は1人で家の中を歩けなくて、夜パジャマを取りに行くことも、トイレに行くことも1人でできなくて、ママは毎日そのことを怒ってたよね。1人で家の中を歩けないなら、1人でお友達の家に遊びに行くこともできないはずだよね。外の方がよっぽど怖いはずだよ!いいから自分でできることは自分でやりなさい!!って。
同じセリフを毎日のように言っていたから、ママが何を言って、あなたがどんな風に泣いてぐずっていたかを全部覚えてる。
小さな弟たちにはみんな優しくて甘くて、パパとママは仲が悪くて、パパは家を出て行っちゃったし、あなたがどんなに傷ついて寂しかったか。。。あの頃のママはわかろうとしなかった。
今は、どうしてあの頃、あなたを抱きしめて、「大丈夫だよ、一緒に行こう」と言えなかったのか、ずっと後悔しているよ。あなたの気持ちを思うと、ママがやってしまったことが、悔しくて悔しくて、とても心が痛いんだ。この先、何十年経っても、ずっとずっと痛いままだと思う。
できることなら、あの頃に戻って、まだまだ幼かったあなたを優しく抱っこしてあげたいよ。もっとあなたが小さかった頃にいつもママがやっていたように。
はっきりと言えることは、ママが間違っていたから、あなたを深く傷つけてしまったこと、それから、これだけは信じていてほしい。今までも、これからもどんな時でも、あなたが大好きで可愛くて、ママの宝物だということを。
この気持ちだけは、あなたが生まれてくれた瞬間から、一度も1ミリもブレたことはないよ。
あなたを怒っていた瞬間も、愛おしく思っていたんだよ。決して、傷つけようと思っていたわけじゃなくて、強く育てなければダメだと、ママが方向を間違っていたこと。
これからも、あなたがママの愛情を確かめたくなったら、いつでも何百回でも、ママはあなたをどんなに愛しているか本気で伝えていくから。
だから、何も心配しないでそのままでいいんだよ。
親も、間違える。失敗する。後悔する。子供たちより何十年も多く生きているのに、それでもわからないことだらけで迷ったり、泣いたりもする。
だから、この先、あなたより年上の人にいろんな場面で出会って関わっていくと思うけど、その関わりの中で傷ついたり迷ったりしたら、自分がどう思うかを一番大切にして欲しいと思うよ。年上だからとか、立場が上だから正しいと思い込む必要はないし、自分が違うなと思ったら、無理に従うこともないよ。自分の気持ちを一番大事にして、自分の意思を尊重してあげて欲しい。
ママはどんな時でも、あなたの味方だから。安心して、大きくなっていいんだよ。

食べたもので、人の体も心も作られていくから、食事も大切にしようね。
だから、一緒に毎日を大切にしていきたいよ。

学校には、行かないとわかっていても毎日電話をするしかないから、ママはあなたに「今日は学校行ける?どう?行けない?」って毎朝毎朝聞いてたけどさ、これからは、行けると思った日はあなたがママに教えてくれる?
あなたが何も言わない日は、ママはあなたに聞かずにお休みの連絡を学校に入れるようにするね。
「行ける?行けない?」って聞かれたら、行かなきゃいけないような感じを受けるもんね。

学校に行かないと決めるまでの、あなたの心の葛藤や辛さを無視して、行ける?とか行かないの?って聞くのはおかしいと思ったんだ。
もう、とっくにあなたは精一杯頑張ってきて、精一杯の自分の選択だったんだもんね。ギリギリのところで一生懸命に立っていたんだよね。
だから、ママはもう聞かないよ。

まだまだ大人になるまではゆっくり一緒に歩いて行こうよ。

「そうだ!ママの大好きなバターコーヒー飲んでみる?」

と聞くと、泣いていた娘の顔がほころび、「うん」とうなずいて、ベットからスクっと立ち上がりました。

一歩ずつ、また下がるかもしれないけど、それでも一歩ずつ一緒に歩いてく。

私と娘の毎日。


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