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【体験談】高齢の親が亡くなってわかった|知っておいた方がいいこと7選

こんにちは、ともこです。

親の死は突然やってきます。

親が亡くなったあと、残された片親が高齢またはご両親とも亡くなった場合、子供である私たちがいろいろな手続きをしなければいけません。

親の公的な書類などがどこにあるかご存じですか?

把握していない場合、亡くなったあとの書類の手続きが面倒なことになります。

この記事では、私が実際に父(90歳)を亡くし、高齢の母の代わりに姉と手続きをして困ったことについてご紹介します。

葬儀・葬儀後の手続きに必要なもの

亡くなってすぐに葬儀屋の手配、準備等でバタバタの日が続きます。
残された高齢の母の記憶もあいまいでした。

悲しみの中、限られた時間でいろいろな手続きがあります。
あらかじめ知っておけばよかった!と思ったことを書いてみました。

  1. 家紋(葬儀社によって必要な場合がある)

  2. もしもの時の連絡先→だれに連絡するのか

  3. 通帳の場所(できれば暗証番号も確認)

  4. 通帳と印鑑があっているか

  5. 国民健康保険証・マイナンバーカード

  6. 年金手帳(年金受給者は年金証書も)

  7. 不動産の権利書

  8. 本籍地

それぞれについて説明します。

家紋

葬儀社によっては「家紋」を聞かれる場合があります。
葬儀で必ず必要ではありませんが、家紋を必要とする場面がありますので、確認しておくことをおすすめします。

(1)家紋が必要な場面
葬儀会場の入り口に亡くなった方の家紋を飾ったり、墓石に家紋を入れたりします。

(2)家紋とは
家系や家柄を表すもので、同じ名字でも出身地や家系によって家紋が違い、それぞれに意味があります。

もしものときの連絡先

親の交流関係をご存じですか?
田舎の親戚で施設に入っている方がいて、なかなか連絡がつきませんでした。

もし親が亡くなった場合、連絡しなければいけない方を把握しておきましょう。

  • 親戚はだれに伝えるのか

  • 友人はだれに伝えるのか・どういう関係なのか

  • それぞれの連絡先(電話番号)

お通夜、お葬式の日時が決まれば、できるだけ早く関係者へ連絡を入れます。

通帳の場所・通帳と印鑑があっているか

(1)通帳の場所
葬儀費用など一時的に大金を必要とします。

もし葬儀費用を親のお金から出すと考えている場合、通帳の場所がわからなければ使えませんね。

我が家では、高齢の母が銀行に行くことも難しくなっていたため、母と姉と3人で共有していました。

「親の大事なものは、だいたいこの辺にある」と認識していても、本当にその場所にあるのか確認しておいた方が安心です。
届け出印や暗証番号なども確認できれば、いざというときに慌てなくてすみます。

※※預貯金関係は親が教えたくない場合があります※※
無理のない範囲で、親が教えてもいいという状態であれば聞いてみましょう。

ただし、無理強いは厳禁です。
この件で親子関係が悪化しないように、十分に気を付けてください

(2)通帳と印鑑があっているか
父の葬儀後、ふさぎ込んでいた母がデイサービスに申し込んだとき、通帳と銀行届け出印の違うことが発覚。

百箇日法要後、新しく登録し直しましたが、母本人を連れて行かなくてはいけなかったため、足腰が弱っている親には負担が大きかったようです。
銀行によっては、母本人が書類に記入しなければいけない場面も。

入院費用の清算や葬儀のお供え物購入など現金が必要でしたので、あらかじめまとまったお金が手元にあると安心でした。

また、口座名義人が亡くなった場合「口座がすぐに凍結される」という話をよく聞きますが、そんなことはありませんでした。

銀行と役所は別組織なので、新聞の死亡欄に名前が載ったり、遺産相続の手続きが始まったり、自ら亡くなったことを銀行に伝えて、口座名義人が亡くなったことを銀行が知った場合すぐに凍結されます。

亡くなった方の口座から引き出す場合、相続問題に関係します。
あらかじめ相続人で引き出すことを確認しておくと、後でトラブルは起こらないと思います。

国民健康保険証・マイナンバーカード

親の国民健康保険証、マイナンバーカードの保管場所をご存じですか?
国民健康保険証がいつも持っているカバンにあると思っていたら、別の場所にありました。

国民健康保険加入者が亡くなった場合、申請すると葬祭費が支給されます。
(役所からは何も言ってくれませんので、忘れずに申請しましょう)

(1)申請場所:亡くなった方の市区町村・保健課
(2)必要書類:

  • 国民健康保険証(亡くなった方の保険証)

  • 葬祭費領収書

  • 請求者の振込先通帳(葬祭執行者。我が家の場合「母」です)

  • 請求者のマイナンバーカード

  • 委任状(請求者(母)が手続きできない場合、代理人が必要です。我が家の場合「姉」です)

  • 請求者の戸籍謄本(続柄の分かるもの)

国民健康保険証は、入院費用の清算などで病院側が提示を求めるなど、必要な場面があります。

国民健康保険証・マイナンバーカードは役所の手続きで必要になりますので、確認していた方が安心です。

年金手帳

年金受給者の方は年金証書もセットで確認しておきましょう。
父の年金手帳が見つからなかったので「ねんきん定期便」で代用しました。

年金受給者の方が亡くなった場合「未支給年金の届け出」が必要です。

年金は2ヶ月に1回支給されます。
亡くなった月まで年金を受け取れますので、前回受け取り以降亡くなった月までの分を未支給年金として年金事務所へ届け出ます。

(1)申請場所:亡くなった方の市区町村年金事務所
(2)必要書類:

  • 亡くなった方の年金手帳(なければ基礎年金番号のわかるもの。例:ねんきん定期便のハガキ)

  • 亡くなった方の年金証書(年金受給者の方)

  • 請求者の振込先通帳(我が家の場合「母」です)

  • 請求者のマイナンバーカード

  • 請求者の戸籍謄本(続柄のわかるもの・亡くなった方は除籍済みになっている)

未支給年金を受け取れるのは、3親等内の親族のみです

不動産の権利書

亡くなった方が不動産(土地や建物)を所有されていた場合、相続財産の名義変更手続きが必要です。

2024年度より名義変更が義務付けられます
名義変更されていない相続人は、罰則(10万円以下)があります。

過去の相続でまだ名義変更されていない方も対象です。

名義変更の手続きは書類作成が煩雑で時間がかかるため、司法書士にお願いしました。

本籍地

親の本籍地をご存じですか?

役所で戸籍謄本などを取得する場合、本籍地を記入して申請します。
本籍地は番地が微妙に違っていたりしますので、確認しておいた方がいいでしょう。

私の場合、親が鹿児島出身でしたが現在の住所に本籍地を変更していたのは知っていました。
しかし、住所の番地が旧番地で登録されていたので、正確な本籍地がわかるまで時間がかかりました。

親の本籍地は番地まで確認しておくと安心です。


※※市区町村によって手続きや申請必要書類が違う場合がありますので、必ず確認してください。※※

まとめ

父が亡くなったことで、親のことを意外に知っていなかったなというのが本当のところです。

  • 家紋の確認

  • もしもの場合の連絡先確認

  • 預貯金の通帳と届け出印の確認

  • 国民健康保険証とマイナンバーカードの確認

  • 年金手帳・年金証書の確認

  • 不動産権利書の確認

  • 本籍地の確認

親が元気なうちは、子供に通帳の管理などしてほしくないと思われる親も多くいます。

日常会話の中で、さりげなく聞けたらいいですね。
決して無理に聞き出そうとしないように、気を付けてください。

この記事が、少しでもお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

2023.04.15

















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