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母が介護老人保健施設(老健)に短期入所を決めた夏

こんにちは、ともこです。

2023年1月父が他界し、それ以来母は家にこもりがちの生活に。
昭和1桁生まれの両親で、とても仲の良い夫婦でした。

昔は近所の友達と夫婦そろって、よく旅行に出かけたりご飯を食べに行ったりして活発に過ごしていたのです。

そんな社交的な母も相方がいなくなれば、花がしぼんだように家にこもるようになりました。


母が倒れた

父が亡くなって1か月目、無理もないよね。しばらくそっとしておいてあげよう。

2〜3か月目、毎年この時期は体調悪いから仕方ないか。

4か月目、あったかくなってきたし、そろそろ外に連れださないとね。

そんなこんなで月日が流れ、ケアマネさんからも心配していただいて
「週1回のデイサービスからはじめましょう」
と提案していただきました。

デイサービスの体験はわたしも一緒について行き「楽しかった、行ってみる」と言っていた母ですが……

デイサービスの車が迎えに来て、いざ外にでる時間になると抵抗します。
迎えに来てもドタキャンしてしまう母。

毎週見送りのために、しばらく実家に行っていましたが強情な母は
「今日は行きたくない。また今度行くから」
と、ほとんど行かないまま休会することに。

暑くなりはじめた7月初旬だったかな。
同居中の義姉が仕事から帰宅すると、母が奥の部屋でひっくり返って意識がなかったそうです。

救急で病院に行きましたが幸いどこも異常がなく、おそらく軽い熱中症だろうとのことで、そのまま家に帰りました。

それから数日間は、どこで打ったのかわかりませんが肩や腰が痛いと言って、1日のほとんどをベッドで過ごすようになります。

食事もほとんど食べず、薬の管理も危うくなり、暑いのに寒い寒いとクーラーもつけずに布団をかぶって寝る始末。

この夏を越せるのか、心配で悩んでいました。
そんなとき、ケアマネさんが「この夏だけでも施設に入りましょう」と提案してくださったのです。


介護老人保健施設に入所を決めた

家の中で最低限の歩行しかしない日々、筋力・体力低下がとても心配でした。

今まで施設の話を嫌がっていた母。

今回倒れたことで自信を無くしたのか、母は介護老人保健施設いわゆる「老健」といわれる施設の入所を承諾してくれました。

◆介護老人保健施設ってなに?

介護老人保健施設(老健)
(定義) 介護老人保健施設とは、要介護者であって、主としてその心身の機能の維持回復を 図り、居宅における生活を営むことができるようにするための支援が必要である者に対 し、施設サービス計画に基づいて、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓練 その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことを目的とする施設。 (介護保険法第8条第28項)

引用:厚生労働省 介護老人保健施設 (参考資料)

そこの施設は、父が倒れたときにもお世話になり、施設のスタッフ・施設長も顔見知りのため安心して任せられます。

3か月しか入所できない決まりですが、一人で家に居るよりも大勢の中で生活することで脳の刺激にもなると思い入所できて安心しました。

何より暑いこの夏、熱中症が気になります。

食事や薬の管理もしてくれますし、退所後、最低限の日常生活が送れるようにリハビリも充実しています。

施設では面会制限が続いていて、1家族が面会できる日数と人数が限られています。

8月初めに施設内でコロナがでましたが、施設の方の努力で広がることはありませんでした。

中断していた面会も無事に再開されて、先日姉と母の顔を見に行きました。

施設のエレベーターを上がって扉が開くと、目の前が面会場。
透明なビニールカーテンの向こうで母は座って待っていました。

エレベーターの扉が開いて、母と目が合った瞬間、母は手を振ってニコッとしてくれたのです。

とりあえず、家族の顔を覚えていてくれて安心しました。

この夏は危険な暑さで、あのまま母が一人で家に居たらと思うとゾッとします。
声をかけてくださったケアマネさん、施設の方々には感謝でいっぱいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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