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インドの寝台列車に乗る

今回の旅のハイライトの一つ。

「インドの寝台列車に乗る!」

ムンバイを22時に出発し、翌朝4時半頃に目的地であるジャルガオンに到着予定、約6時間半の旅だ。

何が起こるか分からないインド。出発の1時間前には駅に行き、電車を待つことになった。

インドのみなさん、駅の床で寝ています。野良犬も歩き回っています。ゆるーい、この空気感、好き。

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ムンバイ駅から少し離れた駅だったので、そこまで混雑はしていなかった。

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私たちが利用したのは、2等エアコン付き。2段ベッドの車両で、なかなか快適だった。

ワクワクしながら乗車すると、これまたインド映画で見た通りの世界が広がっている。簡易的な2段ベッドに、カーテンの仕切りのみ。4人席に当てがわれたら、そこは個々のカーテンが無いので、乗り合わせた人に寝顔が見られます。私はありがたいことにアルティさんファミリーと同じコンパートメントだったので、一安心。

座席にはシーツ2枚に毛布が用意されていて、シーツはちゃんと洗濯してあってキレイだったが、毛布は古くて洗っていない感じだったので、直接肌に触れずにシーツの上から毛布をかけた。

スーツケースは下段の座席の下に。盗難防止のため、日本から持っていった鍵付きチェーンでポールにしっかりとくくる。

パスポートなど貴重品は寝ている間も肌身離さず。

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車内の服装は、乗った瞬間はものすごく蒸し暑かったけど、徐々にエアコンが効いてきて、寝ているうちに冷蔵庫のような寒さになったので上着は必須だ。私はTシャツの上にユニクロのパーカー、ウルトラライトダウンを着込み、さらに毛布にくるまるという重装備。なぜこんなに冷やすのか、謎。

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出発して少し経つと消灯されるので、すぐに眠りにつくことに。ちなみにトイレと洗面台はついているが、トイレは徐々に汚くなっていくので、できるだけ乗ったらすぐに使用した方がいいと思う。到着間際に使用した方によると、けっこう汚くなっていたそう。

あと一緒に行ったアルティさんに言われ、洗面台の水は使用しなかった。歯磨きの水もミネラルウォーターで。お腹を壊してはせっかくの旅も台無しになってしまう。特に私はお腹が弱いので水にはかなり気を使った。

電車の揺れが心地よく、あっという間に夢の中へ。

(夜中、駅に停車するたびにチャイ屋さんが乗り込んできてチャイ〜チャイ〜と言って席をまわる。寝てるのにカーテンを開けられて、チャイ〜?と言われたのには驚いた)

翌朝4時。アルティさんのお母さんがみんなを起こしてくださった。寝過ごしが心配だったそう。優しくて本当のお母さんのよう😍

インドの列車は、日本のように到着のアナウンスはない。なので、到着予定の30分前に起床し、10分前にはスーツケースを出して入口の方へ行かなければならない。停車時間は2分程度しかないので、事前の準備が大切だ。

降り過ごしたらとんでもなく遠くに行ってしまうから、命がけなのだ。

一同緊張の面持ちで到着を待つ。

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驚いたのは、電車にドアがなかったこと!!朝起きるまで全然気づかなかった。これ、落ちたらどうするんだろう。

ジャルガオンに無事到着し、みんなで協力してスーツケースを降ろす。スピーディに、だけど落ち着いて。この旅一番ののスリリングな瞬間だった。

全員分のスーツケースを降ろしてホッとしていたところに、アルティさんのお姉さんたちが美しいサリー姿で登場、あたたかく出迎えてくださった。

ウェルカムフラワーを一人一人に渡しながら、飛びきりの笑顔で「ウェルカム、ウェルカム」と何度も声をかけてくれて、彼女たちのおもてなしの心に感動して泣きそうになってしまった。

これから2日間、お姉さんたちにお世話になります。

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