2020.12.25 『安全地帯 IN 甲子園球場 さよならゲーム』上映イベント(その2)

2020年12月25日(金)に開催された、『安全地帯 IN 甲子園球場 さよならゲーム』上映イベント参加レポートのその2です。

その1はこちら。

2020.12.25 『安全地帯 IN 甲子園球場 さよならゲーム』上映イベント(その1)
https://note.com/tomoko_kanrinin/n/n26792bf2dee0

あと、その2を書いている途中に、イベントレポートが公開されました。

【イベントレポート】安全地帯メンバーが登壇した、玉置浩二のニューAL発売記念イベント(BARKS)
https://www.barks.jp/news/?id=1000194596
12/25(金)開催。玉置浩二 Newアルバム『Chocolate cosmos』発売記念イベントレポートが到着しました。(コロムビア公式サイト)
https://columbia.jp/artist-info/tamakikoji/info/73342.html

さらに、FC会員はトークショーの動画も見られるようになるかも?(調整中)ということで楽しみですね~♪ (「その1」のうろ覚えっぷりが暴露されてしまうがね…)

<ここから、つづき>

トークショーのあと移動したカキくん、ろくちゃん、武沢さんたちは、どこに座ったのかは私の席からはわからず。わからなくてよかったかも。きっと上映中そちらばかり気になってしまうから。

上映。

プロローグの『Endless』、甲子園を俯瞰するシーンでやられてしまった。

38,000人という圧倒的な数。実際に甲子園に行ったのに、テレビでも何度も観たのに、未だにわかっていなかったのだと思う。やっと実感できた。安全地帯って、こんな大きなところで歌うんだ。演奏するんだ。すげえな。

今や50インチのテレビぐらいは家庭に普通に置かれているようだけれど、やっぱりこのスクリーンには及ばないだろうな。既成の映像ソフトを大画面でただ流すだけではない、何かがそこには確実にあるようだ。

いや、「ある」というよりは「ない」のかも。テレビで見ているときの、窓から覗いているような、何か一枚挟まっているようなあの感じがない。目の前のその世界にすぐ飛び込んでいける。

早々に決まっていたという(考えると甲子園ライブが発表されたころにはもう決まっていた?)、1曲目の『We're alive』が始まる。きっと半年前に思いついた通りに熱狂しているファンを見ながら、玉置さん、心の中でニヤついてそうだなあ。

スクリーンいっぱいの玉置さんがこっち見て笑っていることに「きゃっ♪」とトキめいたりしながら、テレビじゃ見えなかった細かい部分がどんどん目に入ってくることに夢中になっていった。なんといっても、目の前のスクリーンの大きさは「19.8×8.3m」(TOHOシネマズ日比谷「施設紹介」より / https://www.tohotheater.jp/theater/081/institution05.html) 
アップになれば、顔の大きさ(長さ)が8m近くもあるんだもの。

たとえば、瞳孔、頬の筋肉、唇、眉…それぞれの顔のパーツの動き、いままでくり返し見てきた表情とは、まったく違うものが見えてくる。いままではああ思ってたけれど、実はこうだった?(マイクロジェスチャー読み取れちゃってる?)と少し驚きながら、安全地帯の皆を見ているのがとても楽しい。

また、見とれてしまったのは、指の動き。とくに、今日のゲストの3人、カキくん、ろくちゃん、武沢さんの指の動きだ。『Lonely For』や『好きさ』、『プラトニック>DANCE』、『恋の予感』、『夕暮れ』、『蒼いバラ』の辺りはもうたまらない(ほとんどじゃないか!)。こんなに細かい動きをしているから、あんな音が出せるんだ! ギターとベースのソロの場面もっとください!

そういえば、このスクリーンの音響はどうだったのだろう?

映画と音楽が“クリスマス”に贈る
映画の世界を肌で感じる「真・音響体験」、「プレミアム サウンド ムービー」特集

TOHOシネマズ 日比谷のプレミアムシアターをLOVE PSYCHEDELICO(ラブ・サイケデリコ)のNAOKI氏がTOHOシネマズ 立川立飛に続いて監修。
大音量の音楽ライブも魅力的に再現するTOHOシネマズのオーダーメイド・スピーカーと、トップアーティストのNAOKI氏のチューニング技術が融合し、「映画を肌で感じるような濃厚な『真』の音響体験」を実現。
このリニューアルを記念して「プレミアム サウンド」をテーマにした作品を特集上映します。
(TOHOシネマズ日比谷「舞台挨拶・イベント」より)
https://www.tohotheater.jp/theater/081/info/event/premiumsoundmovie-hibiya.html

今回のイベントはこの特集上映の一環でもあったようだ。たしかにあの巨大なスクリーンの中に入っていくような感じは、この音響に依るところも多かったかも。かなり大きな音でも、耳鳴りがするような不快な感じではなく、包み込まれるような柔らかな感じが良かった。また、包み込まれるような感じでも、ボーカル、ギター、ベース…それぞれの音がよく聴こえてくる。

ただ、贅沢を言えば、ライブとしては少し物足りなかったかも(!)これはまったく好みの問題で、私は床や椅子にまで重低音が響くようなものが好きだから。曲によっては、ギターよりベースの音がもう少し大きく聴こえてくるといいのになとか、思うところも何箇所かはあった(残念ながら一瞬音が飛んだところもあったしね)。ほかの音響自慢な映画館ではどんなふうに鳴るのかな。あのお気に入りの映画館では安全地帯の音はどう聴こえるのかな(あそこは作品ごとに音響調整してくれるはず)。比べてみたいなあ。

閑話休題。

時間が経つにつれ、スクリーンの大きさと近さのせいで、メンバーの表情や動きの細かいところ焦点を合わせるのがだんだんつらくなる。全体をぼんやり見るようになってくる。

すると、なぜか『さよならゲーム』の世界に入り込む感じが強くなってくる。玉置さんといっしょに歌うスタッフさんの姿や、客席で少し飽きた様子を見せる子どもとか、玉置さんとカキくんの背後でステージのむこうに行く武沢さんとか、見たいと思っていたのとは別の細かいところが見えてくる。自分もこの映像のなかの風景の一つになっていくような感覚。

自分があちらの世界に入ってしまったなと思ったシーンは、『真夜中すぎの恋』の奇跡のラン。

トークショーでカキくんが、

「(玉置が)ステージから降りて行って、そこら辺(ステージに近いところ)を回って帰ってくると思ったら、向こうまで行ってしまって、結局一周してしまった」

と話していた、演出ではない、予定外のハプニングがあったところだ。

当時の私は、ステージの向こう側にいた玉置さんの姿が見えなくなって「降りたな」とは思ったけれど、モニターも近いながら角度がつらい位置にいたのでどこを移動していたのかもよくわかっていなかった。(WOWOWで見て初めて知ったところも多く、また、玉置さんにハイタッチできなかった悔しさからあまりちゃんと見てなかった(苦笑))

でも、今度は、玉置さんの予定外の行動に焦ったり、突然目の前に現れた玉置さんに驚きつつも喜んだり、玉置さんのを後ろを一緒に走ったり、遠くステージ上で「あいつやったな」と顔を見合わせたり、ケガしないよう物をどかして道をあけたり…シーンごとに映る人たちにシンクロ、感情移入している。まるでたった今、この出来事に遭遇したかのように。何度も見てきたシーンなのに。

ちなみに、この曲から続く、ステージと客席との応酬、交流の連続が私はすごく好きだ。ただ、この曲までは、甲子園はやっぱり広くて客席の温度差は少なからずあったと思う。その空気をまとめて次に繋げたのはこのハプニングだろう。いままでにも何度かこんなハプニングに出会ったことがあるが、「機を見るに敏」というか、とっさにこういう行動に出られる玉置さんのステージングの才能ってすばらしくヤバいと思う。好き勝手やっているようでいて、実は計算されているような。その計算も、頭の中ではなく本能でやっちゃうような。

スクリーンの中に入ってしまってからは、『じれったい』でヘロヘロな様子なのになぜか声は出ている玉置さんの姿にあらためて驚いたり、メンバー紹介からの『悲しみにさよなら』で涙したり…ここは完全に2019年11月16日のあの甲子園球場だ。

そして、『ひとりぼっちのエール』。これがカキくんの言う「あったかい宇宙」だ。光がだんだん広がって、ステージを包む様子が、メンバーそれぞれの表情の変化からわかるところもいい。この光景がいつまでも続けばいいのにな…。

アンコール。何という幸せな光景だろう。でも、幸せすぎるゆえにいきなり現実に引き戻された。

上映が始まったときも、これがたった1年前のものだったと思うと切なくて泣けてきたけれど、こうやって風船を飛ばしたり、歓声を挙げたり、銀テープを振ったり、一緒に歌ったり、「ありがとう」って叫んだり、これって「当たり前」のことだったじゃん?「当たり前のことが幸せだった」なんて陳腐な言葉が怒りを帯びた寂しさとともに頭に浮かんでしまう。

これから数年のコンサートは「新しい様式」を探り探り観ることになるのかもしれない。歓声を抑えて、一緒に歌うことも控えて。それでも、生の音は十分に深い感動を与えてくれると思うけれど、いまこのスクリーンで味わっているほどの熱狂、興奮はしばらくは得られないかもしれない。時が経てば経つほど、この「熱さ」を忘れてしまわないだろうか。過去のものになって、もう味わえなくなってしまわないだろうか。

あたたかい あの頃へ 君をいつか つれて行けたら
(安全地帯『あの頃へ』)

このスクリーンは私たちを「あの頃へ」確かに連れて行ってくれた。この「熱さ」を忘れないように、また「熱さ」を感じられるようになるために。

エンドロール。

世界中が愛で溢れますように
世界に愛と平和を…V
安全地帯

会場、暗転。

「 S P E C I A L 映 像 」

白地に「SPECIAL映像」とタイトルが表示されたあと、一拍置いて、能楽堂で歌う玉置さんの姿が流された。

事前にお知らせがあった「未公開映像」というのは、てっきり『さよならゲーム』のものだと思って臨んでいたので、ただただ驚いた。わわわ、そういえばこのイベントは『Chocolate cosmos』発売記念だった。さっきまでの『さよならゲーム』に心奪われてすっかり忘れていた。すみません。

当日夜の私のツイート。

まあ、これに尽きる。来年1月3日放送の、WOWOW特別番組の冒頭数分(10分弱くらい?)が公開された(と思う)。最新の玉置さんだ! 声の張りも素晴らしく、映像も美しく、安心するとともに早く会いたいという気持ちも高まってきた。

放送前なので、これ以上の詳細は割愛させてください。ただ、玉置さんが登場する瞬間の空気感はもう!もう!最高!

そのあと、WOWOW特番の告知スポットと、イベント直前のアルバム発売日(12/23)に公開された『Chocolate cosmos』のMUSIC VIDEOが続けて流され、イベントは終了した。

あー、上映会最高だった!満喫したー!

……ところがしかし、この2時間半ほどでスクリーンでの楽しみを存分に知ってしまったので、今度は玉置さんの特番全編もここで観たくて観たくてたまらない。WOWOWの映像はかなりきれいでスクリーン上映に十分耐えられるはず…というか、見せて!お願い!!

(了)

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