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中国語ドラマ備忘録⑭:「月光変奏曲〜君とつくる恋愛小説〜」(中文标题:月光变奏曲)

テレビの検索で「中国ドラマ」とキーワード設定してあり自動録画されたドラマがこちら「月光変奏曲〜君とつくる恋愛小説〜」(中文标题:月光变奏曲)だった。現代劇なので36話もあったが、これは観るかーと思い見始めた。途中何度か止めようと思ったが、長く感じたが最後の方の10話ぐらいで救われた。(笑)

主役は虞书欣(エスター・ユー)丁禹兮(ライアン・ディン)。二人ともお初にお目にかかりますでした。

内容は新人編集者(虞书欣)と若手作家(丁禹兮)のラブストーリー。そこで取り巻く、友人関係、中国出版社でのお話。前半は若い男女間だけの軽いやり取りだけで挫折しそうだったが、後半救われたのはようやく小説+ビジネス、そこに親子関係絡んできますみたいな情景になり先の展開がようやく気になり始めた。今回、収穫だったのは中国の出版業界の契約方法が少し垣間見れた事だ。

10年ぐらい前からようやく中国も権利(出版等々)の整備がされつつ事業化してきた。中国人の友人からはよく、「IP」「版権」みたいなキーワードをよく聞いた。よく見るドラマもまあほとんどが小説が原作でそれを改編して制作される。映画もそうだ。昨今日本もそうだが、ドラマや映画のオリジナル脚本は少々減ってきている気がする。今作の劇中でも出てきたが、ドラマや映画のオリジナル脚本がちゃんとあれば揉め事は減る。(昨今、日本でも原作と脚本の相違でトラブルもあった。)

①出逢った俳優
虞书欣(エスター・ユー):クレジットにTHE 9とあったので、確認したら愛奇芸の番組からデビューした女性グループTHE 9のメンバー。期間限定のグループで一年半の活動のみのよう。ただ、番組に出演する前からドラマには出ているようなので、THE 9でより知名度を上げた形になっているようだ。最新作ドラマ「祈今朝」では許凱(シュー・カイ)と共演しているようなのでかなりステップアップしているようだ。


丁禹兮(ライアン・ディン):まったくお初でした。正直今までのイケメン俳優よりもキュンキュンはしなかったのは否めない。上海戏剧学院のエリート俳優さんのようである。作品数を見るとファンタジー時代劇で人気が出てきたのかなと推測される。今後また別の作品で演技の幅を見てみたいと思います。

②作品について:
「月光変奏曲〜君とつくる恋愛小説〜」(中文标题:月光变奏曲)
2020年に撮影。2021年にまず愛奇芸で配信されている。確かに演出がちょっと幼い青春劇っぽいから典型的な愛奇芸の若者向けのドラマである。
主題歌(エンディング)は主役の虞书欣(エスター・ユー)が歌唱している。

これ日本のライセンシーはNBCユニバーサルさんなんだけど、なんでライセンスしたのか理由が知りたい。特別中国でヒットしたわけでもなさそうだし、THE 9のの人気?だろうか?

➂トピック
まさかの出だしが夏目漱石。中国でも有名だったのかと認識した。東野圭吾でなく夏目漱石とは渋い選択。(作家の重みを出したかったのか。)
中国の出版社と作家さんもやはり印税が大きく影響しているようだ。中でもびっくりしたのが、出版される紙の本で、20万冊いけはまあまあヒット、50万冊で中ヒットという数に驚いた。14億人もいるのに、やはり紙の本は少ないと改めて実感した。劇中で、紙の本、電子本とやはりあり、特典も両方あるし、作家のサイン会もあるので日本と大差はないなと勉強になった。

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