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TVで音楽を見る受け身ユーザーと自らデバイスで良質な音楽を探して聴くユーザーの明確化~Da-iCE:レコード大賞受賞のユーザーコメントからの考察~

Da-iCE:日本レコード大賞受賞おめでとうございます!いや~びっくりしました。本当に嬉しいです。個人的にはもうサブスクチャートでずっとトップ10に入っていたAwesome City Clubの「勿忘」が受賞してくれるかな?と思っていたが、まさかの一番身内に近いDa-iCEをうっかり忘れていた。LiSAさんは今年は前半色々あって後半だけの活動がメインだし、CDパッケージは売れてるだろうけど乃木坂46ってのもピンとこない。なのでAwesome City ClubかNiziUが受賞するであろうと思っていた。

しかし、あっつDa-iCEの「CITRUS」サブスクで1億回再生超えてる。楽曲もがっつり知ってるし、大好きな1曲なのになぜかすっかりその事実を忘れていた。

Yahoo!のコメント欄やSNSのコメントとか見てるとDa-iCE知らない、とかボロクソなコメントも見受けられたけど、「ちょっとちょっと!」サブスクでちゃんとヒットしているし「あっつ、どこかで聴いた事ある?」みたいな人は多かったはず。コメントの中には「いつも息子がお風呂で鼻歌うたってる曲!これで結びついた!」とか、とてもリアルなコメントもあってホッコリしました。

日本レコード大賞・審査基準】作曲、作詩、編曲を通じて芸術性、独創性、企画性が顕著な作品とする。優れた歌唱によって活かされた作品で大衆の強い支持を得た上、その年度を強く反映、代表したと認められた作品に贈る。審査対象は「優秀作品賞」に選ばれた作品とする。(日本作曲家協会オフィシャルHPより

Da-iCE「CITRUS」、ちゃんと当てあてはまる。日本レコード大賞は人気投票ではないのだ。サブスクで1億回再生は「大衆の強い指示を得た」に当てはまる。そして優れた歌唱によって活かされた作品、TBSさんの放送を見ていただいた方にはちゃんと伝わっているはず。

Da-iCEの大賞受賞の否定的な意見は今のTV番組や音楽を聴く事の方法が変化しているのを明確化した形だと思う。常日頃、TVを見るTV音楽ユーザーと昨今のリアル音楽ユーザーとはまったく情報が入ってくる入口が違うのだ。

今、若者ユーザー向けのレギュラー音楽番組は地上波ゴールデンタイムには2つしかない。TBS「CDTVライブ!ライブ!」、テレビ朝日「ミュージック・ステーション」のみだ。比較的この2番組には楽曲ヒットしているであろうアーティストや昨今サブスクで再生回数が多くSNS出演してなどで人気が出て来ているアーティストが出演している。

しかし若者のTV離れは激しい。みんな音楽やエンタメは音楽配信やYouTube、TikTokなどのSNSで情報を得ている。そんな若いユーザーがサブスクで好きな音楽を聴き、各DSPのチャートに反映されている。

先に記したようにDa-iCE「CITRUS」は音楽配信のみで1億回再生超えている。YouTubeには色々な「CITRUS」の映像が展開されている。改めて見るtとやはりボーカル二人の歌唱力は素晴らしい。中でもDa-iCE本人が主演していないLyric Videoの方が2,000万回再生されているのも昨今の流れなのだろうか。

通常Music Video:https://www.youtube.com/watch?v=ye1YacA8HvE

Lyric Video:https://www.youtube.com/watch?v=iAa_X95ypSE

FIRST TAKE:https://www.youtube.com/watch?v=Eqb8ZjUxhmU

YouTube見るとこんなに受け入れられているのだ。TVでレコード大賞を見るユーザーと昨今の音楽のチャートに影響を及ぼしているユーザーは全く違うのだ。音楽やエンタメがこのようにドンドン変化していっている事が今回のユーザーコメントから明確になった。

今後は日本レコード大賞の授賞式はTV放送ではなくはYouTubeあるいは他のプラットホームで生放送した方がよりリアルなのかも知れません。


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