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バスマスタークラシック2022取材記① 準備編(12月〜)

「取材に行く」と決めたからといって、現地に飛べばオールOKなわけもない。オフィシャルな場に出入りする許可を得たり、トーナメント中に選手のボートに直接乗せてもらったりするレベルの「取材」をするには、大会を主催しているバスマスターに申請をする必要がある。

公式ウェブサイトからメールアドレスを探す。エミリーさんという人が担当者だとわかったので、ここにメールで質問を送ろうとしたが、英文でまとめるのに小一時間かかってしまった。

まず自分が何者で、なにをしたいのか端的に書く必要があるのだけれど、日本でいうところの「ライター」を英語でwriterと記すと「作家」という意味になってしまう。小説書いてません。そうなるとfishing reporter? でええのか?

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翌日に返事が来た。プレスとしての許可申請をオンラインで済ませてね、とのこと。なんだ楽勝じゃん。そう思ったのが甘かった。サクッと必要事項を記入して送信して、待つこと1週間。そして2週間。返事がこない。却下された? 送信エラーになってる? 再び「英文メールの書き方」をググりながら催促メールと格闘することになった。

この時点で、2021年の12月上旬。クラシックの開催まで3ヶ月あるわけだが、もうひとつの懸念材料も膨らんできた。オミクロン株の感染者がアメリカで爆発的に増加。やれ検疫強化だ、アメリカ→日本帰国後に強制隔離だ等、状況がコロコロ変わっていく。

クラシック取材だけなら1週間程度の渡米ですむところを、隔離期間も合わせて2週間近く拘束されるとなれば、その後の仕事にも差し障りが出てくる。さらに、12月10日ごろになって「アメリカの中部や南部で大規模な竜巻が発生」とのニュースが飛び込んできた。

『発生した竜巻の1つは、アーカンソー州からケンタッキー州にかけて400km以上の範囲を襲ったとみられ、過去最長記録である可能性がある』

バスマスタークラシックの会場になるサウスキャロライナ州は被害をまぬがれたようだが、かすってる。まぁまぁ近い。本来なら5〜6月に多いはずの竜巻が、季節外れの暖気で12月に発生したらしい。ということは、クラシックのある3月も……? そんなところでレンタカーを借りて(左ハンドル未経験)、行ったり来たりしながら取材などできるのだろうか。続きます。


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