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「お疲れ様です」という挨拶

最近noteに書くネタがないなと思っていたところ、社内で「こんにちは」の挨拶をされてネタができた。というより思い出した。

ある日、私のゴルフの師匠である河村操さんが社内で私に「こんにちは」と挨拶をしてくれた。
会社に来るお客さんや運送会社の人など、外部の人には私も「こんにちは」と挨拶をするのだが、身内である社員に対しては「お疲れ様です」を使う。

操さんは社員ではないのだが、会社が契約して週末だけ来てくれているのでほとんど社員のようなものだ。
そんな操さんから「こんにちは」と言われ、とっさに私も「こんにちは」と返したが、すごく違和感があり恥ずかしい感じがした。


以前社長がこんな話をしていた。
「昔俺がフィリピンで3年ぐらい住んでいて、日本に帰ってきたときに『お疲れ様です』という挨拶が日本中に流行っていた。俺はそれが違和感があってすごく嫌いだ。だからみんな社内の挨拶を『こんにちは』にしよう!」

調べてみると、1990年代から「お疲れ様です」が使われ始めたそうだ。
私が生まれた頃から使われている言葉に慣れすぎて、仕事上での「こんにちは」に違和感がある。
社長に会ったときに「お疲れ様です」を封じられるとどう挨拶していいかわからなくなるのだ。
そして「あ、どうも」という中途半端な挨拶をしてしまう。


前職でも同じようなことがあった。
全国展開している有名な引越し会社で働いていたのだが、ある日私の支店に役員の方が視察に来た。
高身長でガタイが良く強面。現場や営業でのし上がって役員になったようなすごい人だ。みんなに恐れられている。

そんな方に会ったら、みんなその人の目の前まで行き、深々と頭を下げて「お疲れ様です!」とはっきり挨拶をする。もちろん私もしていた。

するとその役員が、「誰が疲れとるねん、俺は疲れてないぞ」と言ってきた。
そしてみんなを集めて
もう「お疲れ様です」は使うな、「お元気様です」と言えと。

「え?お元気様です!?」初めて聞いた言葉に笑いそうになったが、誰も反論できるものはいない。

その後、みんな役員が来た時だけ「お元気様です」を使ったのは言うまでもない。

しかし、社内で「こんにちは」というのもどこかよそよそしい感じがして気持ち悪いな。

ただの挨拶なのにこんなに悩んでいるのは私だけだろうか。。。





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