3兄弟の真ん中です(終)
初めてのマガジンも今回でひとくぎりつけたいと思います
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3兄弟の真ん中にいる人はわかる方も多いだろう
親にとって最初の子である第一子と、最後の子である末っ子が可愛がられ、真ん中である私たちはなんとなく上か下とセットにされて、親からの愛情はおこぼれ程度というパターン。兄弟の中で一番写真が少なかったら大体そのパターンだ
兄とは3歳離れている
直接言ったことはないが、兄は私の最大のコンプレックスだった
明るく
友達が多く
人が集まり
いつも楽しそうで
目立つわけではないけれど
人を愛し
人から愛される
兄を知る人は兄を大事にし、嫌われることがない
もちろん私の知っている範囲での話だ
兄も30数年生きていて誰からも嫌われていないということもないだろう
あくまでも私から見て、兄はそういう人だった
そしてそんな兄に対して強烈な劣等感を抱え、憎みたくなるほど羨ましく思い、それと同じくらい憧れた。
3歳離れているから、小学校以外同時期に同じ学校にいることはなかったけれど、中学で同じ部活に入り、同じ高校のまたしても同じ部活に入部した
兄の真似をすれば、兄と同じような楽しい学校生活が送れると思ったし、それ以外の選択肢が当時の私にはなかった
だけれど、そのその選択の結果は、「あいつの弟か」「〇〇弟」と呼ばれ、どこに行っても私の存在は兄のベースの上に成り立っていた
誰も求めていない自分語りはさっさと終わらせよう
そのおかげで特に高校は最低につまらない時間を過ごした
だけど、小学校も中学校もずっとどこか虚しかった
私は兄の真似をするという選択が間違っていたことに、高校生になるまで気づかなかったのだ
もし今、同じことで悩んでいる人がこれを見ていたら、全然響かないかもしれないけど下の文章だけは見てほしい
今はまだあなたのお兄さんやお姉さんの真似をする事が、一番間違いないことだと思っているかもしれない。それはそれで構わない。僕もそうした。
だけれど、兄と違う大学を選び一人で東京に降り立ったその瞬間に、僕の人生が僕の手元に帰ってきた
そんな感覚を明確に感じた
それからは「僕の友達」ができ、みんなが僕個人を見てくれた。
逆にそれで苦労することもあったけど、でもそれは「僕の苦労」だ
もし余力があったら、あなたのお兄さんやお姉さんとは違うコミュニティに入ってみてほしい。
違うバイト
違う塾
違う部活
なんでもいい。小さなことでも十分だ。
あなたやあなたの家族のことを誰も知らないコミュニティにはきっと、「誰の真似もしていない本当の自分」が待っているはず
同じ悩みで苦しんでいる皆様の幸運と健闘を祈っています
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これにて一旦、醜い自分語りを終了します
御目汚し失礼いたしました
そしてここまでお読みいただき有難うございます。
明日からなに書こー
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