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ご縁は碁縁なんだよ。(前編)

こんばんは、伊藤です。今回のお題は囲碁・将棋にまつわるお話です。囲碁を介して出会う碁縁の話、おれたちの武勇伝、そして碁ミニケーションという絶望感溢れるネーミングのコミュケーション手法も誕生しました。ヴィダンシの囲碁物語、前編・後編でお届けします。

MONOGATARI KAIGI @DAIKON no KAI
#42GIJIROKU

ストーリーテラー
永遠のギタリスト ナギー(75歳)
ガチな美術マスター 上さま(85歳)
江戸っ子オーガナイザー かとちゃん(78歳)
言葉のファンタジスタ スーさん(80歳) 
精巧な折り紙職人 ぐっさん(77歳)  

ナビゲーター
いまちゃん(36歳)

実は、今日はこんなんもん食べていいか心配してんだよね、明日検査だから。



スーさん 美味しいよ、これ。食べたことないもんばっかだもんな、おれ。ほんとこんなん生まれて初めて食べたよ。

かとちゃん たまに食べると美味いねぇ〜。

ナギー どんなお菓子がみんなにうけるか、考えるだけでも一時間くらいすぐ経っちゃう(笑)。

上さま これなにこれ?

いまちゃん エンドウ豆スナックです!

上さま 初めてみたなぁ、子どもが食べるもんだと思ってた。

いまちゃん こないだ発売中止になったスナック菓子ってなんでしたっけ?

さそん カール!

スーさん まだあったの!?カールって。

上さま カール?

いまちゃん テレビコマーシャルでもやってた、カールのおじさんの!

ぐっさん やってたよね。

上さま じゃあ見りゃ分かるか。

スーさん コマーシャルの歌がね、民謡から三橋美智也。

上さま じゃあずいぶん昔だね、三橋美智也なんて。

スーさん ずいぶんね、でも、美智也も晩年だったね。

いまちゃん ポップコーンも前からあったんですか?

上さま あれ大昔からあるよ、戦前から。

スーさん 日本は米でやるんだよ。

上さま ぼくが田舎に居るときだけどさ、戦中だか戦後かな、ポップコーン作る機械があってさ。うちでトウモロコシ作ってあるでしょ、トウモロコシって夏は生で食べるけど、家畜用なり家庭用に干しとくのがあるのよ。それをほぐして機械のあるところに持っていくと、作ってくれたよ。すごく増えんのよ、1升で1トンになるの。10倍になる。うちも、よく作ってもらったよぉ。

スーさん 爆弾あられって知ってる?

いまちゃん 爆弾あられ?知らないですー。

ぐっさん お米でもやってたよね。

上さま お米は高級すぎて。

ぐっさん 爆弾みたいな形した機械の、つつのとこ入れてパカーンとやってね!

いまちゃん お米を入れる?

ぐっさん そう、お米を入れると、お米が膨らむの。あっためて、圧力でバーンってやる。

いまちゃん ああ、知らなかったです!

スーさん ポップコーンと同じ理屈で、そのお米版が爆弾あられ。

上さま でも、爆弾あられは豊かなひとが食べられるんでしょ。ぼくなんか、お米はもったいからそんなことできなくて、やっぱりトウモロコシ持ってたよ。だって、雷起こしなんかもお米だもんね。

スーさん ポップコーン、映画館行くときみんなそれ食べてたよ。

いまちゃん 映画館で食べる物って感じですよね。なんでなんですかね、あれ。

ナギー ポップコーン、自分で作ったことない?トウモロコシ、スーパーで売ってるじゃん。

スーさん ない。あ、鍋で?

ナギー そう、フライパンでもいいし、アルミでもって蓋ついてるのも売ってるし。

上さま ああ、そう、機械でつくるもんだと思ったけど、自分で作れるんだぁ。

ナギー できんですよぉ!フライパンに油ひいて、トウモロコシばばっと入れて、それで蓋したら、もうバンバンっと。

上さま 爆発するから蓋がよっぽどきちんとしてないとダメだね。

ナギー フライパンで焦がしむらがないように振るわけ。

上さま ああ、やったことない。

ナギー 面白いですよぉ〜、みるみるうちに膨れてくんですよ。乾燥したトウモロコシ100円くらいであるから、ひと袋パパっと入れたらもういっぱいになっちゃうよ!そこにいろんな味つけしてね。

上さま 飴をあったかいうちにかけたら甘くなるしね。雷おこしなんかも飴で米を固めたもんだもんね。

スーさん 実は、今日はこんなんもん食べていいか心配してんだよね、明日検査だから。

ぐっさん 明日だからね、食べないほうがいいかしんないよねぇ。見せといて食べないほうがいいっちゅうのもあれだけど(笑)。

上さま 前の日は絶食じゃないんでしょ?

スーさん 前の日は消化にいいものを。

上さま これは消化いいよぉ〜。

スーさん そう?いいよねえ!

一同 (笑)

スーさん ほんと(笑)!?でも、もういいやぁ、みんな心配して電話くれるけどさぁ。

かとちゃん じゃあ今晩はなに食べるんですか?

上さま それはお粥食べるわけだよ。

スーさん そうそうそう、お粥食べてくんだよ。なにも入ってない、塩味の・・・・(笑)。

上さま でも今夜8時くらいからは気をつけたほうがいいってことなんだ!まだいいんだよ。

スーさん まだいいすっね。

上さま だからムシャムシャ食べていいんだよ。

さそん (笑)

スーさん だけどさ、なんでさ、こんなときに・・・・。おれねぇ・・・・。

ナギー けど、またお饅頭持ってたら、食べらんないなぁっと思って遠慮したんだよ(笑)。

スーさん どこで手に入れたの?

ナギー こないだ横浜行ったらね、あったから、お楽しみ袋が。これだとさ、選ぶ手間がなくなるじゃない、いろんなもんが入ってるから!

かとちゃん アメ横でも行くとさ、1000円でお菓子どんどんどんどん投げ入れて、これでもか!これでもか!って。やってるよね。

ナギー チョコレートねぇ。

いまちゃん あれいつからやってるんですかね?ずうっとやってますよね。

ナギー どうだろう、もう何代もやってるね。

かとちゃん ずっと見てると面白いよぉ!なんでも「これもだ!これもだ!」つってね。全部で計算すると2、3000円はすると思うよ〜。

いまちゃん でも美味しいですね、久しぶりに食べると!

スーさん もうとんまないんだよ、これがね〜(笑)。

ナギー 食べ慣れないから、よけいに、いいんじゃないですか(笑)!

いまちゃん 上原さん、昨日もカラオケ行ったんですか?

スーさん しょっちゅう行ってんだよ、早い話が(笑)。

上さま しょっちゅう行ってるようだけど、声出す機会がないからぁ。カラオケで声出しといたほうがいいっていうんで、昨日税務署行こうと思ってたんだけど、電話掛かってきちゃたからさ、

一同 (笑)

上さま 税務署なんかいいやっつってさ、それで行ったの。その前は1ヶ月くらい前だっけ?

スーさん いやいや先々週ですよ。だから毎週行ってんの(笑)!

上さま スーさん、歌よく知ってんの!また変わった歌を。

さそん 「さだまさし」歌ってましたね!

スーさん こないだも唄ったもんね。

上さま こないだのは新しいの?

スーさん 新しくないよ。こないだ唄ったのは「スヌーピーのハンカチーフ」じゃなくて・・・・「雨宿り」!

上さま 「さだまさし」の曲は、面白い歌だしさ、聞いてていろいろ楽しくしてくれる内容じゃない、唄も上手いんだけども。

さそん 上手くはないんだよ、誰にも褒められたことないですよ。

上さま 言ってたよぉ〜、「声がいい」って!

スーさん 「声がいい」とか「顔がいい」とかって、歌唄ってんだから、顔は(笑)。

上さま さすがに顔は言わなかったけど、声はいいつってたよ。

一同 (爆笑)

スーさん あれ、顔は言わなかった(笑)!?スタイルもいいとかって!?

ぐっさん 顔っていえばさ、むかし囲碁で「藤沢就航」っちゅうひとが居たんだけどさ、スーさん、そのひとに似てるんだよねぇ〜!おれ前から思ってたんだだよ。

スーさん ああ〜、似てる?歳取ってクシャクシャってなるからね。

ぐっさん そっくりですよ!言われません?

スーさん 言われたことない。

ぐっさん ない?でも、似てますよ!

スーさん 一番似てるって言われたのは、みんな知らないと思うけど、イラストレーターの有名なひと。展覧会行くとよく遠くの方から手え振ってくるんだよね、おれの顔に向かって「やあやあ、どうもどうも」って。で、「・・・・ああ!失礼しましたっ」つってね(笑)。

ぐっさん そんな似たひとが居るわけだ!

スーさん いるの!向こうは有名なの。でぇ、おれもすぐ分かるの「ああ、きたきた」って。そしたらね、手ぇ振って、だんだん手が下がってきて、横向いてすれ違うっていうね(笑)。

一同 (笑)

スーさん 藤沢就航は言われなかったなぁ。あ、こんど碁やろうか?

ぐっさん おれ、職場でちょっとやってるくらいのへぼ碁だから(笑)。

スーさん ちょうどいいよ(笑)。

上さま 藤沢就航って、なんか朝日新聞かなんかに出てたひとじゃないの?

ぐっさん 出てますよ!藤沢就航は有名ですよ。

スーさん あのひとは研究家でね。

ぐっさん 孫がいま女流のタイトル獲ってんだよねぇ!まだ20歳くらいなんだけど3つくらい。

・ ・ ・

ふたりで碁をうった女性が、家内だったんだよ。



いまちゃん みなさん、碁やります?

スーさん やるよ、碁でも将棋でも麻雀でもなんでもやるけど、どれも優れたものがない(笑)!

上さま おれも全然大したもんないね。

かとちゃん わたしもね、知り合いが「教えてあげる」つって、テキスト作ってくれて教わったんですよ。「けっこう覚えたな」って言われたんだけど、でも、全然だめ。

スーさん 碁はね、膝詰めで生き死にを教わって、それからの話だもん。その生き死にの理屈がわかったとたんにね、男はグングン強くなる。

上さま 碁とさ将棋と両方やるひとと、片方だけのひとといるよね。

スーさん 片方のひとは強いんですよ。両方やるひとはだめ(笑)!

上さま 気が多いんだ(笑)。

かとちゃん 将棋は遊びはできるけど動かし方も分かんない。はさみ将棋とか、五目並べ、そういう遊びはやったことある!

ぐっさん 回り将棋とかね。

スーさん 白とか黒とか挟んでコロッと裏返すやつなんて言うんだっけ?

かとちゃん オセロ!

スーさん ああ、オセロ!今日ね、テレビで東大生が漢字オセロってのやってて、難しい漢字がいっぱい詰まってるのに強いよぉ〜!読めないとひっくり返せないの!

ナギー 難しそうですねぇ。わたし将棋はやってんですけどね。

スーさん あ、わたしそういうひとと将棋やるのいやだなあ(笑)。

ナギー この日曜日大田区の将棋大会があって、それに出たんですよ。ほんとは勤労者将棋大会なんだけど、いま、藤井くんのおかげで将棋ブームになってるんでね、子どもがたくさん出てきちゃってね。それがハンパじゃないですよ!強いの。

一同 (笑)

スーさん 尺に触わんのがねぇ、子どもはパンってうつんだよ!

ナギー そうそうそう、考えないんだよねぇ!こっちはじっくり考えて下手な手えさすけど(笑)。

スーさん それでね、大人を先に震えあがらせっちゃうんだよ。

上さま この前韓国行った女の子、やりながらひとの顔色ずうーっと見て、うつの。ひとの顔色見ながらやってんだねぇ。

スーさん あのね、盤のどこを見てるか観察するですよ。それは「このひとはこういうこと考えてんな」ってことを予想しながらやってるんだよね。

上さま あれ天才少女だよねぇ、あんな小ちゃくても。

いまちゃん ナギーさん、結果どうなったか、すごく気になります(笑)。

ナギー 本戦までいったんだけど、本戦の一回戦で負けちゃった。それは大人が相手ですよ!

ぐっさん でもすごいね、本戦までいくってのはね。

いまちゃん 何人ぐらい居たんですか?

ナギー 25人だったかな。

スーさん それじゃあ強えや。おれだって教わらないといけない(笑)、態度コロッと変えて!

ナギー 結局、子どもが優勝しったってんじゃないかな?最後まで観てないから分からないけど。でぇ、今回はなんか大田区出身で4段のプロが来て、6面指しとかもやってましたよ。

一同 ああ〜。

いまちゃん 6面指し?

スーさん 6面指しはね、先生がひとり後ろ回ってってね、先生と6人が同時にやる。どっかでパチンっていうと先生が行ってパチンと指して、また別のとこでパチンっていうと先生が行ってまたパチンっとやる。

かとちゃん ああ、順番じゃなくて置いたとこと行ってやるんだ。

スーさん 感じ悪いでしょ?でぇ、なお感じ悪いのがね「負けました」って言うと、最初から「こうやったでしょ、こうやったでしょ」って、うち直して見せてくれるの。でももう途中で分かんねぇんだよ、「そうでしたっけぇ?」なんつって(笑)。

いまちゃん 覚えてるのがすごいですねぇ。いまはAIなんて話ありますけど。

スーさん AIの方が両方強いんだよ、碁も将棋もね。

ぐっさん 将棋の方が先に負けたよね。囲碁の方が「なかなか人間に勝てないんじゃないか」って言われてたんだけど、AIが勝っちゃったよね。

スーさん 碁はもう勝てないんじゃない。

上さま ぼくはね、所帯持つ前、碁が、学校出てからの話だけど24、5歳。日本きんいんに行ったのよ。ほかのひとに教えてもらってやったけど、負けちゃうからさあ悔しいからさあ、ああいうとこ行って習おうと思って。昔さ、日本きんって東京駅の南口のね隣のホテルでやってたんだけど、いまは市ヶ谷だけど、そこ行ってやったとき、杉内6段とかってよく新聞に出るひとなんだけど。

スーさん ああ、もう年寄りのひとですよね。もう死んじゃったかな?あのひと親子で打ってましたよね。

上さま もう死んだでしょうね。でね、ちゃんと選んだわけじゃないんだよ、たまたまその教室入った。それでじゃあ本格的に習おうと思って行ったわけ。そしたら、先生はふたり同時に相手にするんだよね。でぇ、並んで居たのは女性だったんですよ。そんでこんだぁ、並んでたひととふたりで組んで先生とやるっていうね、そんなことがあったの。そのとき並んでた、ふたりで組んで一緒にうったその女性が家内だったんだよ。

一同 ええ!?

スーさん 分かんないもんですねぇ、縁っていうもんはねぇ(笑)。

上さま それで3回目だか5回目だか、有楽町だと思ったな、帰りに食事をして。それで縁が深まっちゃったんですよぉ(笑)。

ぐっさん それはいいねぇ、すごいねぇ!

スーさん そのときは、もう女医さんだったんですか?

上さま もちろん。家内は初めは京都大学のこっちの病院にいて、それから地元の方の名古屋の病院にいたんだけど、失恋したかなんか分かんないけどぁ、「東京行って婿さん見つけて来る」って言って、また出て来たんだってさ。捕まっちゃったんだよ(笑)。

一同 (笑)

スーさん 面白えなぁ、それは!

上さま ほんでねぇ、その話はさぁ、2、3日前に1周忌があったんですけど、104歳で亡くなった姉さんがいたんですよ。その姉さんから亡くなる前に行ったときに、「妹は旦那さんを見つけに東京行くって出てったら、あんたが来たって」って(笑)。そうやって言うのを聞いて知ったんですよ(笑)。

一同 (笑)

ぐっさん すごいなぁ、そりゃあ。

上さま 家内と一緒になってからは、子どもができてね、なんだかんだ囲碁どころじゃなくなっちゃてさぁ。だから結局上手くなろうと思ったって、なんのために行ったかと思ったら、一緒になるために行ったようなもんだよ(笑)。

一同 (笑)

ぐっさん ほんとすごいねぇ、もう。

上さま だから医者であることも全然分かんなかったし、ようするに縁が囲碁だったってこと。

スーさん 結婚っていうのはやっぱりね、縁なんですよ。全然違うとこから来てようが、たまたま碁会所で会ったみたいなね。

上さま それがご縁なっちゃうんだねぇ。まあ誘うのはこっちが誘うことになるんだけど、食事に。だってさぁ、終わればさぁ、ねぇ。

かとちゃん そんだけ読みが深かったんですねぇ!

一同 (大爆笑)

上さま 読みが深いわけじゃない(笑)!そんなん読んでない、読みなんかないもん(笑)!

スーさん 読み深いのは向こうかもしれない!?

かとちゃん そう!東京きてそこ行くとぉ・・・・。

ぐっさん いい旦那さんをねぇ、見つけられるかもしれないっちゅう。

かとちゃん もうそこまで、読んでたんですよ!

スーさん だいたいさぁ、「こんなとこで結ばれるのはおかしい」と思わないとダメですよ!「なんかあるはずだ」って思って(笑)。

上さま なんかもう失恋してさ、東京出てきて、「もう誰でもいいや」っていう、そういうことなのかもしれないね(笑)!

スーさん でもやっぱり誰でもいいっちゅうわけじゃないからねぇ、魅力的だったんですよぉ!

上さま それからね、菅井さん昨日カラオケ一緒に行った女の子居るでしょ。あれはぼくが大学生のとき、彼女は小学6生で年中ピアノ弾いてたの。ぼくは隣のうち借りてたから、一部分だけだけど教えてたわけ。それから全然接点なかったんだけど、ダンスやって50年振りに偶然会ったの。それがあの子よ。

50年振りじゃ、向こうもこっちも分からないじゃない。それでダンスのグループで昼飯食べたとき、なんだかんだつってたら、向こうが思い出して「あれぇ!?うちに居た?」っていうことになってさ。だぁ50年ぶりにダンスやって、再開して。もうね、こんなシワくちゃになりやがってたって、もう50年経ってんだからね(笑)!それも縁だよねぇ。

一同 (笑)

上さま だからそれからダンスのペアになって、いまもたまにペアになって。ってそういうことなんだよ。

スーさん 彼女、歌うまいの!

上さま 池上だからって何回か電話したことあったんだけど、初めて来てくれたね。だからペア組んでダンスなんか踊るとき、司会者がそれすぐ説明するよね。説明するいいネタになるよね、50年振りに会ったなんてね。

いまちゃん ヘぇ〜。

スーさん 頭もいいひとですよ、話の端折り方がすごく!頭の回転が早い。

上さま ん?いやいやそんなことないよ。おっちょこちょいでね、どうしもうもないんだけど(笑)。でも面白いもんでね、ダンスなり旅行なり、食事なんかやるでしょ。そうするとふつうはそんなこと言わないんだけど、「なんだ、こら!こら!」ってすぐ言っちゃうんだよね。「なんだ間違ってるじゃないか!」っていうのが「おい!こらぁ!」になっちゃうんだよ。やっぱし子どものときのがさ、大人になってもね、もう娘じゃない、もういいババァだけどぉ、名残があるんだろうね。

ナギー それ向こうもそう思ってますよ(笑)、「ジイさんになったぁ」って!

上さま そうだねぇ(笑)。だから人間って50年経っても、会うとやっぱり50年前に戻っちゃうんだねぇ。ほんっと偶然性ってのは面白いねぇ。

いまちゃん おふたりともそこに行ってなかったらってことですもんね。

上さま ただ、ぼくは大田区に住んでるし、むこうも大田区に住んでて、蒲田で会うわけだけど。蒲田っていうと大田区のひとつのね、だから当然会う必然性はそういう意味じゃあったわけだけどね。

スーさん その他でも会うチャンスも極めて高いでしょうね。

上さま だけど想像もつかないことだよね!

スーさん 奥さんの方はすごいよね、なっんの弾みでそうなるのかって!

上さま 家内は囲碁だもんね、おれ女性関係はみんなそういう関係なのかもね(笑)。

スーさん 奥さんは東京に出てくるまでちょっとあるわけだからね、東京に住んでるわけじゃなかったんだから。

上さま ぼくもそうだけど、ぼくらのときは碁なんかオヤジから教えてもらうじゃない、子どもときから。そういうこともあるし、家内も兄貴が居て、京都生まれなんだけどうちはデッカイうちで、ひとの出入りがあったから囲碁は年中やってたみたいなんだよ。昔っから囲碁も麻雀もやって知ってたんだね。

・ ・ ・

2019-10-30-TUE
(明日につづきます)

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