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夢の職業 01.時計屋に進んでたら、どうなってたかな。


ここ数年、「好きなことを仕事にしよう、好きなことで生きていこう」って風潮がすごいですね。生活をしていくための手段から、生きる目的として仕事を捉えるようになってきたのかなと思っていますが。そんないま、みなさんはどうやって職業を選びましたか?いまとは全く違った時代に生きたVi男子のみなさんは、いったいどんな風に職業を選んだのか。それからもし戻れるとしたら、なりたい職業について聞いてみました。これからを考えるひとの参考になれば嬉しいです。全6回よろしくお願いします。

MONOGATARI KAIGI @DAIKON no KAI
#28GIJIROKU

モノガタリテラー 
だいこんの会 
永遠のギタリスト ナギー(75歳)
ガチな美術マスター 上さま(85歳)
江戸っ子オーガナイザー かとちゃん(78歳)
言葉のファンタジスタ スーさん(80歳) 
精巧な折り紙職人 ぐっさん(77歳)

ナビゲーター

アトリエクロック
いまちゃん(36歳)
さそんさん(仮45歳)

・ ・ ・

01 
時計屋に進んでたら、どうなってたかな。



いまちゃん
あのう、まだ録音セットできてません(笑)。もう話が始まってるので、あとずっと回し続けたいなと思いますので。はい、よろしくお願いします。

スーさん
録音機、ここで声全部入るの?向こうのひとの入るの?

いまちゃん
入ります、こないだ、ここで入りましたので!

かとちゃん
テープじゃないからね、すごいね(笑)。

スーさん
テープだからね、おれたちは(笑)。でぇ、夢の職業って、その子どものね、年齢にもよると思うんだよ。例えば、将来何になりたいって時に、例えば仮面ライダーってのは、少し歳がいってなさすぎでしょ(笑)。

いまちゃん
たしかに。どのぐらいで将来意識するとよさそうですか?

スーさん
小学校卒業するくらいで、みんな先のこと考えてさ、やらねばならぬと。

いまちゃん
なるほど。では、中学生くらいの子どもたちに向けて、今日は「夢の職業」というお題で話しをしてもらえるといいですね。どんな風に仕事を選んでいったのか、そしてもし生まれ変わることができるなら、なりたい職業、やってみたい職業なんかも聞いてみたいです。

スーさん
じゃあ、まず飴舐めて(笑)。この塩レモン美味しいでしょ!

一同
そうだね、飴舐めて(笑)。

いまちゃん
ああ、自由ですねぇ・・・・(笑)。

ナギー
そんな、しょっぱくないやね!少しか入ってないから、塩(笑)。

いまちゃん
聞いてない!?

上さま
しょっぱいと思って食べればしょっぱいけど、甘酸っぱいね(笑)。

いまちゃん
糖分と塩分大事ですよね、熱中症対策。さすがです(笑)。

ぐっさん
じゃあいいですか?

いまちゃん
お、ぐっさん、ありがとうございます!!はい!どうぞ、どうぞ。

ぐっさん
子どもの頃にね、自分自身がなりたいとは思ってなかったんだけど、親とかからね、「お前は手先が起用だから、時計屋さんなりなさい」って言われたんですよ。

スーさん
ああ、やれたかもしれない。

ぐっさん
ぼくね、親戚にも時計屋さんがあって、友達にも時計屋の息子が居たんですよ。その時計屋の息子んとこに、しょっちゅう遊びに行ってて、そこで見てて「時計屋もいいなぁ」と思ってはいた。いま、テレビ東京なんかで、カンブリア宮殿とかいろいろやってるじゃない。なんだっけあの番組?あ、和風総本家!あれで時々ね、時計の話がでてくんだよね。スイスで造ってる時計とか、日本でいうと諏訪のセイコー、あとエプソンとかあるでしょう。それで、部品を組み立ててる場面も出てくるじゃない。そういうの観てると、おれも親に言われて、あの頃50年60年くらい前か、時計屋やってたら、いま頃テレビで紹介されてたかも分かんないなあ・・・・(笑)・・・・なんて、そう思うこともあるの。

スーさん
その知り合いの時計屋さん、いまでもやってるの?

ぐっさん
親戚のうちも友達のうちも、もうやってない。当時はね、機械時計っちゅうのが、すごくみんなに人気があって、みんな学校へ入学した時とか、親から買ってもらったんだよね。その頃は、みんな機械時計だから、いまみたいな電波時計とかじゃなくてね。

上さま
いま、昔からやってる時計屋って言ったら、天然記念物みたいなもんだと思うんだけどさあ、時計屋さんってある?

スーさん
あのね、おれ機械式の時計いっぱい持ってんの。だけど修理してくれる人がほんと居ないんだよね。

ぐっさん
いないね。

上さま
昔は街の中に、時計屋ってしょっちゅうあったもんだよ。

スーさん
うん。

ぐっさん
昔はもう街の時計屋さんで、そういうのちゃんと修理したりなんかしてくれるひとが居たわけでしょ。いま街の時計屋さんって存在自体がもう無くなってるもんね。

上さま
だからタバコ屋さんほどじゃ無いけど、タバコ屋さんのように時計屋さんが結構あったもんね。タバコ屋さんところにもあったしね。どこの街ん中にもね。

ぐっさん
いまね、逆に、高級な手づくりの時計。あれが流行ってるみたいだね。

上さま
ああ、そうなの。

ぐっさん
ごく僅かだけどね、お金持ち相手の商売だよね、あれはね。

いまちゃん
そうなんですか。

ぐっさん
何百万ってする時計だよ。いまは電波とかああいうので制御してやってるけど、機械時計の方がそういう金持ちには人気があるみたい。だからそういう機械時計をつくる仕事に憧れてはいた・・・・。憧れてたっちゅうかさ、周りから「お前、手先器用だから」って言われてたけど、自分では全然思ってなかったんだよね!でも、なんか器用だったらしんだ、手先が(笑) 。

上さま
いまだって器用だよ。

ぐっさん
自分では分かんないけどさぁ、うん。

いまちゃん
ああ、この恐竜の折り紙も綺麗ですもんね、これもぐっさん作ったんですもんね!

ナギー
だから、いまに活きてるんじゃないんですか、手先が器用だから。

いまちゃん
ああー、折り紙にも。

ぐっさん
そう、だから親の勧めに従わないで、公務員になっちゃったけどさ、まあ時計屋のほうに進んでたら、いまどうなってんのかなっちゅう思いはありますよね、いまでもね!やっぱり興味はありますよ。テレビで機械式時計の修理とかそういうのが流れてくると自然と観ちゃうんだよね。

ナギー
時計屋じゃないけどね、蒲田でおもちゃの病院だったかな。

一同
おお〜。

ナギー
ボランティアでやってるんですけどね、そういうのがあるんですよ。そういうところでやったら、いまからでもできるんじゃないんですか?時計じゃないとダメですか(笑)?じゃなかったら、そういうの面白いんじゃないかなと思って。

いまちゃん
おお、たしかに。そうですね。へえー。

ナギー
あのう・・・・消費者センターで何曜日だったか、やってるんですよ。子供達がおもちゃいっぱい持ってくるわけですよ、でぇ、それを修理してあげると。

いまちゃん
ナギーさん、やられてらっしゃるんですか?

ナギー
ううん、やってない。知ってる人が結構やってるから知ってるの。

ぐっさん
おれ、うちにあるちょっとした物が壊れたりすると、簡単なもなんか、ちょちょっちょと自分で直しちゃうわけ。

いまちゃん
すごーい。なんか壊れたら、ぐっさんに電話した方がいいですね(笑) 。

ぐっさん
いやいや(笑)。電気系統とかそういうのは全然疎いからダメだけど、そうじゃなければちょっと壊れたとかっちゅうことぐらいならね、自分の手で直せちゃう。なんでもやっちゃう方だね。

ナギー
そこのおもちゃの病院は仲間が居るから、電気系統で分からなけれりゃ電気の専門が教えてくれたりね。機械で分かんなきゃ、その専門家が居るから。もし時間があったらやられたら面白いんじゃないかな。

いまちゃん
なんか一回見に行ってみるのもいいんかもしれないですよね!

ぐっさん
そうかもしれないねぇ。

・ ・ ・

2019-10-01-TEU
(まだまだ、つづくよ。次は「軍人になるわけにはいかないのかなぁ。」)

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