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Clubhouseって何?

今みんながこぞってダウンロードし、インスタストーリーにUPしている「Clubhouse」って何だ?
って思った人はいませんか。僕も昨日ダウンロードしたばかりですが、わからない方のために僕なりの解説をしていきます。

1. Clubhouse(クラブハウス)って何?
2. なぜ急速に人々の心を掴むことに成功したのか?
3. 今後の課題

1. Clubhouse(クラブハウス)って何?

「Clubhouse(クラブハウス)」は新しいSNSで、簡単に言うと“音声版Twitter"とも呼ばれる音声でコミュニケーションするプラットフォームです。
2020年3月に米国Alpha Explorationが始めたサービスで、新型コロナウイルス感染症が流行して間もない時期、1,200万ドル(約13億円)を調達し、5月以降アメリカで人気を集めるようになりました。12月時点で60万人以上の登録ユーザーがいますが招待制を継続しています。その後、2021年1月にはシリーズBラウンドでも資金調達を発表し、その頃に日本に上陸しています。

では、Clubhouseとはどんなサービスなのかについて基本的な使い方や機能を説明していきます。まず、Clubhouseを始めるには招待が必要です。アカウントはスマホの電話番号1つにつき、1アカウント。SMSで招待をもらうか、ユーザーネームを登録して待ちます。急速にユーザー数が増えているため、焦らなくても登録のチャンスは回ってきそうですね!

プロフィールは実名が推奨されていて、修正できるのは1回のみ。(間違えないように気を付けてね!また変わりそうだけど)別名が公に知られている場合はクリエイター名を追加することができます。プロフィール画像、自己紹介文、TwitterとInstagramのアカウントへのリンクを設定でき、誰から招待されたかも掲載されるような仕組みです。

アプリのホーム画面には、現在開催されているroom(部屋)が表示され、タップすると入室となり、緑アイコンのModerator(主催者)とSpeaker(話ている人)の話を聞くことができます。いいねボタンはなく、文字でのコメントもできない。音声のみのコミュニケーションです

挙手ボタンでSpeakerに立候補して許可されるか、ModeratorにSpeakerにならないかとリクエストされた場合のみ、Speakerになって発言することができます。退室するには「Leave quitely」ボタンをタップします。
公開されているroomなら勝手に入室して話を聞くことができ、興味がなくなれば黙って去ることができるつながりの緩さが、"音声版Twitter"とされる由縁でもあります。

roomを作成する際には、「Open(公開)」「Social(フォローしている人のみに表示)」「Closed(追加した人だけ参加)」の3種類から選べます。セミナーやパネルディスカッションのように登壇者の話を聞かせるスタイルか、仲間うちでの雑談かによって公開範囲を選べるのも便利ですね。
また、これの凄いところは、アプリを閉じたり、iPhoneを閉じても話すこと聞くことができます
つまり、ラジオ感覚で聞くことができるということですね!
(マネタイズができそうですね、リアルタイムPodcasts的な)

2 . なぜ急速に人々の心を掴むことに成功したのか?

僕の見解だと、主に3つであると考えています。
①招待性であること
②コロナ禍で失われた雑談への飢え
③世間のニーズとの合致

①招待性であること

Clubhouseが注目を集めている1つ目の理由が「招待制」であることです。Clubhouseは現状、既存ユーザーからの招待でしか登録できません。もっとも早く参加する方法はユーザーからメッセージで招待を受けることですが、1人が持つ招待枠はたったの2枠。(僕はもう使い切りました)あとはユーザーネームを予約してウェイトリストに入り、電話番号を交換し合っている既存ユーザーへClubhouseが通知を送る時を待つしかありません。既存ユーザーが通知を見て許可すれば、ウェイトリストの人も登録が可能になるりますが、現在はiOS版のみで、Androidユーザーは利用できません。

Clubhouseを利用し始めた人たちが感想を述べるたび、自分だけが取り残されているのではないかという焦燥感に駆られる。これはSNS界において、「FOMO(the Fear Of Missing Out)」という言葉で表現される現象です。一秒でも早く追いつきたい、誰でもいいから招待してほしいと人々が訴えるたびに、Clubhouseの認知は拡大していきます。その空気感はClubhouseの招待枠がフリマアプリで売られる事象まで生み出しました。
(凄すぎるw俺もメルカリで売ればよかった・・・(笑))

②コロナ禍で失われた“雑談”への飢え

僕も実際に使ってみましたが、音声品質が良いことに驚きました。参加者が自由に発言しても、音声が途切れることや遅延することがほとんどありません。ある外国人が開催していたroomに参加したところ、アコースティックギターとボーカル複数人でのセッションが行われていましたが、遅延によるリズムのずれはありませんでした。手を叩く仕草の代わりにマイクボタンを点滅させるなど、独自のカルチャーも生まれています。

日本国内のroomにもいくつか参加したが、まだ誰もが手探り状態で、Clubhouseの使い方についてレクチャーし合っている段階です。知り合いの雑談をながら聴きしていたら突然Speakerに指名されて登壇することもあったが、そんなハプニングも逆に楽しい。また、テキストでのやり取りしかしていなかった人と初めて会話をする機会もあります。芸能人が突然roomを開き、大人気となったケースもありました。

Clubhouseは、人々がコロナ禍で失った「雑談」をネットで実現しています。空いている時間にroomを開き、参加したい人が特にテーマも持たず会話をする。人々は入れ替わり、終了時間も決められていない。Clubhouseがバズっている理由の2つ目は、雑談に飢えた人達の心を掴んだことです。

楽しさの一方で、何度も来る通知を誤ってタップしてしまい、人数の少ないroomから退出しづらくなることもありそうですね笑
TwitterなどのSNSは、自分の空いた時間に投稿を眺め、自分のタイミングで止められ、誰に気遣う必要もありません。しかし、Clubhouseでは、お互いの時間を共有しなければなりません。夢中になってしまうと、時間をあっという間に消費します。深夜にroomが開かれることが増えてきているが、その傾向は続きそうですね!

③世間のニーズとの合致

あらためてClubhouseは音声のSNSです。テキストや画像、動画のSNSは「目」を使いますが、Clubhouseは「耳」を使います。人々は他のSNSやウェブサイトを見ながら、Clubhouseの音声を聞くことができるのです。現在、ラジオやPodcastといった音声コンテンツへの需要が高まりを見せているというデータもあります。こうした世間のニーズとコロナ禍のタイミングが合ったことが人気の理由の3つ目と言えるでしょう。

音声に注目している企業は、Clubhouseの運営元だけではありません。Twitterは2020年12月に音声チャットルーム「Spaces」のテストを開始したと発表しています。SpacesはClubhouseのような機能だけでなく、スタンプや音声のテキスト変換機能なども用意しています。

ここ数年、SNSは他プラットフォームの人気機能をリリースし合う状況が続いています。InstagramのストーリーズとTwitterのフリート、TikTokとInstagramのリールなどが挙げられます。今後、他SNSが音声チャット機能をサポートしていくことは十分に考えられる話です。SNSは、アクティブユーザー数が多いプラットフォームに人が流れていくという特徴があります。大手SNSがClubhouse同様の機能をサポートしたときが、Clubhouseの正念場となりそうです。Snapchatのようにストーリーズ後出しのInstagramに負けてしまって、誰も使わなくなるみたいなことがないように戦略を練っていってほしいですね!

自分的にはアプリのアイコンをシンプルにすることを考えたほうがいい気がする(笑)

3. 今後の課題

順風満帆のようにみるClubhouseですが、課題もあります。起業家のRhian Beutlerは12月、自身の雑学クイズ番組を中止することを自身のTwitterに投稿しました。ヘイトスピーチに対するアプリ側の対応が不十分だとして、以下のように訴えました。

「反ユダヤ主義、同性愛嫌悪、トランスジェンダー嫌悪、女性差別、人種差別などに直面しても、CH(Clubhouse)は何の行動も起こさずにいるので、私は前向きな気持ちを持つことはできません」

こうした声を受けてニューヨーク・タイムズはClubhouseの運営会社「Alpha Exploration」に取材しており、広報担当者は、次のようにコメントしています。

「あらゆる形態の人種差別、ヘイトスピーチ、虐待は禁止されており、コミュニティガイドラインと利用規約に違反しています。アプリの一時停止や削除など、これらのルールの違反を調査して対処するための信頼と安全の手順を定めています」

リアルタイムの音声でのやりとりこそがClubhouseの妙味ですが、それだけにヘイトスピーチのような言葉の暴力を規制する取り組みは、今後より強化する必要が出るかもしれません。
新しい文化が摩耗しないように、どう育てていけばいいか。利用者みんなで考えていくことが必要があります。

それではまた!


参考&引用:
https://ja.wikipedia.org/wiki/Clubhouse_(%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3)
https://www.huffingtonpost.jp/entry/clubhouse_jp_6012372ec5b61cb95350f77a
https://japan.cnet.com/article/35165715/




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