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2025年度 大阪大学 基礎工学部/工学部(機械) 編入体験記


はじめに

 こんにちは。今回令和7年度大阪大学基礎工学部と工学部の編入学試験を受験したので、勉強のスケジュールや参考書や各大学の問題についての記録を残そうと思い、この記事を書きました。
 非常に長く、拙い文章ではありますがこの記事を読んで参考になってくれれば嬉しいです。

自己紹介

〇高専・学科
大阪公立大学高専 メカトロニクスコース

〇平均点数・席次
1年 91.9点 19位 (学年160人中)
2年 93.5点 2位 (学年158人中)
3年 93.5点 2位 (学科24人中)
4年 95.0点 4位 (学科25人中)
5年 不明

〇TOEIC
4月 475 → 12月 540 → 1月 725 → 2月 710 → 3月 675

〇その他背景情報
高専ロボコンでロボットの設計をやっていました (2020年~2023年)
公文(英語)を小3〜中2までやってました(最終教材まで行ったのでやめた)。

受験大学

豊橋技術科学大学 工学部 機械工学課程 合格
大阪大学 基礎工学部 システム科学科 機械科学コース 合格
大阪大学 工学部 応用理工学科 機械工学科目 合格

志望理由

 阪大を志望した理由は
1. ロボットの研究(特に制御理論)に関する研究を機械系の学科で行っている
2. 予算が一般的な大学に比べて明らかに多いので自分のやりたいことができる(基礎工学部に編入した人に聞いた)
3. 大阪なので親からのサポートが受けられる(なるべく研究に専念したい)
といったものです。
4. 高専ロボコンに関わっている某先生の元で勉強がしたい

 当初は基礎工学部が第一志望、工学部が基礎工学部に落ちたら受けるといった形にしていましたが、基礎工学部の面接対策で研究室を調べていくうちに工学部で行っている研究の方に興味を持ったので、工学部が第一志望になりました。正直工学部と基礎工学部ではキャンパス(工学部は吹田、基礎工学部は豊中)と研究内容ぐらいしか機械では大きな違いが無いので、自分は研究内容で工学部と基礎工学部の優先付けをしました。
 滑り止めは大阪公大高専は専攻科が消し飛んだので、専門科目の練習+日程が近い+ロボコンができるということで豊橋技術科学大学を受けました。本来は京都工芸繊維大学も受けようかと考えていましたが、日程が被ったため断念しました(2024年は多くの大学が6/29に入試日を設定した)。

勉強スケジュール

4年 4月~12月

 4月には大学編入をしたいと考えていたのですが、具体的にどの大学を受けるかは考えておらず、とりあえず高専ロボコンが始まる前にTOEICを受けました。銀フレくらいしか勉強していなかったのでスコアは L:280、R:195 の 475点でした。因みに4月後半からは高専ロボコンのルール発表があったので編入勉強は一切していません。
 7月にSICE(計測自動制御学会)主催の基礎工学部システム科学科知能システム学コースの研究室見学に行きました。そこで高専生向けの交流会があり、基礎工学部に編入した人から色々な話を聞きました。
 9月に豊橋技術科学大学でロボットオープンラボ(研究室見学)があったので参加しました。この見学で情報系学科よりも機械系学科で受験を行おうと考えました。
 11月に高専ロボコン全国大会があり優勝しました。そして12月はまずTOEICを受けました。このときも銀フレくらいしか勉強していなかったので、スコアは L:310、R:230 の 540点でした。その後は高専ロボコン優勝での燃え尽き症候群でろくに勉強できていませんでした。その間は一生ペルソナ3フェス(PS2)をやっていました。

無駄で有意義な時間(トータル200時間はやっていた)

4年 1月~3月

 流石に勉強しないとまずいと思い、年明けから編入試験対策を始めました。前提として残り3回(1月、2月、3月)のTOEICで700点以上を超えないといけなかったので、冬休みの期間中はabceed金フレ公式問題集を使って1日5時間くらいTOEIC対策を行っていました。その結果1ヶ月で185点伸びて、スコアは L:370、R:355 の 725点でした。また、編入試験対策を始めた時から1日に勉強した内容を記録するスプレッドシートを作成していました。

これを見た時は叫びそうでした

また、TOEICと同時並行で「編入数学徹底研究」で数学の対策も始めました。1月のTOEICで阪大合格に必要なラインである700点を超えることができたので、2月・3月のTOEICは700後半~800点を目標に勉強していました(噛み合いが悪くこの後点数は上がらなかった)。

 2月末からは阪大基礎工学部の確率対策で「細野確率」と専門の熱力学の対策で「マセマ熱力学」を、流体力学の対策で「流体の力学入門」をやっていました。

 3月のTOEICが終わってからはこれまでの数学と専門の対策に加えて、力学の対策として「大学生の初等力学」を、材料力学の対策で「材料力学Ⅰ」をやっていました。春休み期間は基本的に自宅で勉強をしていました。私の友達は学校に行ったり、図書館に行ったりして勉強していました。このころから勉強した内容のみを記録するのでは不十分と思い、studyplusで勉強時間の記録も行い始めました。
 また、3月下旬に大阪大学工学部の大学院説明会と研究室見学、高専出身生との座談会に参加しました。このイベントで工学部の学生生活を知ることができ、他の工学部受験生とのつながりができました。

5年 4月~6月

 年度が変わり、春休み中に徹底研究2周ができたので「編入数学過去問特訓」を始めました。そして、機械力学の対策で「機械振動学」もやっていました。
 春休みが終わって学校が始まってからは、平日は授業中は基本的に内職(数学をやっていました)、放課後は19時までは学校で勉強、帰宅してからは24時(日付が変わる)まで勉強して、1日6~9時間を目標に勉強していました。大阪公大高専は5年でも普通に授業があったので、内職ができる授業の数によって曜日ごとに目標勉強時間を設定していました。土日は自宅で朝3時間、昼4時間、夜3時間の計10時間を目標に勉強していました。

 4月は豊橋技科大の出願と奨学金の書類提出が重なっていたので結構忙しかったです。また、4月末に一度豊橋技科大の過去問を解き、熱力学があまり解けなかったので「熱統計力学演習」を始めました。

 5月中旬には数学・専門の知識がある程度付いてきたので、阪大基礎工の過去問13年分(2012年度~2024年度)を解き始めました。過去問は学校にPDFで保管されていたので、昨年度の過去問だけ学校経由で取り寄せました。
 6月の初めは阪大基礎工学部・工学部の出願、定期試験があったのであまり編入試験対策は進みませんでした。定期試験が終わってからは「過去問を解く→過去問でわからなかった内容を復習する」を繰り返して、少しづつ数学・専門の問題が解けるようになっていきました。このとき、数学は大体6割前後、専門は5割~6割程度解けていました。しかし、阪大の専門科目は非常に難しいので不安になって大学院入試用の問題集である「四力・制御問題精選」もやりました。といっても試験範囲が意外と異なるのでやってよかったかどうかは微妙なところでした。入試が近づいていくにつれて過去問を解くのが楽しくなってきたので、緊張とかはあまりありませんでした。
 6月末は豊橋技科大の国語・英語の対策で四字熟語・慣用句勉強アプリ(中学受験用)金フレで勉強していました。数学と専門は阪大基礎工の対策で十分でした。

5年 7月~8月

 豊橋技科大の受験が終わってから阪大基礎工までの期間は6日間しかなかったので、過去問を解いて解けなかった内容の復習と面接対策を中心に行っていました。面接対策は面接をした経験がある友達や先生を頼りました。
 阪大基礎工の入試が終わってからはやり切った感があってほとんど勉強できませんでした。かろうじて授業中の内職は続けていました(でないと授業中寝てしまうので)。この時期は阪大工学部対策で「マセマ複素関数」、「マセマ確率統計」をやっていました。そして、無事阪大基礎工から合格を貰い、完全に燃え尽き症候群になりました

 阪大基礎工の合格発表から大体1週間ほどあまり勉強できていない日が続いていたのですが、少しずつ時間を増やしていく形でなんとか戻していきました。大体7月中旬には複素解析と確率統計の勉強が終わったので、また阪大工学部の過去問13年分を解き始めました。7月末~8月初めは定期試験があったので編入対策はできていません。
 夏休みに入ってからは1日8時間程度を目標に過去問と過去問でわからなかった箇所の復習を繰り返しました。この頃は大体数学は8割程度、専門は5~6割取れていました。また、過去問を解いているうちにベクトル解析とラプラス変換の復習が必要だと思ったので、学校の授業で使っていた教科書で勉強していました。

各大学の試験内容

豊橋技術科学大学 機械工学課程

試験科目
英語(60分)、国語(60分)、応用数学(60分)、専門(90分)

合否判定方法
英語(150)、国語(100)、応用数学(100)、専門(150)の計500点満点の試験+調査書で判定

試験傾向
英語
長文
文章中の穴埋め問題
単語並び替え問題
リスニング
※マークシート形式

国語
評論文1問のみ or 評論文1問、小説1問の計2問 のどちらか
二字熟語の対義語
四字熟語 or 慣用句 (おそらく2年ごとに入れ替わる)
※全て記号問題

応用数学
線形代数
微分積分(偏微分 or 重積分)
確率、微分方程式

専門
流体力学、熱力学、材料力学、材料学・加工学

〇令和7年度の試験内容 ※実際の問題は自分で確認してください
・受験者数:87人(合格48人)

・英語
大問1:心理療法に関する文章
大問2・3:文章中の穴埋め問題
大問4:単語並び替え問題
大問5:リスニング
 英語はフォントは素晴らしいくらい見づらく、リスニングはろくに聞こえない素晴らしい音質なので注意です。例年通りの難易度でした。

・国語
大問1:心と時間に関する評論文
大問2:対義語
大問3:四字熟語
 例年通りの難易度でした。評論文の内容が面白く、特に焦らなかったので楽しく試験を受けていました。四字熟語は正直勘で解いていました。

・応用数学
大問1(線形代数)    :行列式、逆行列
 行列式を求め、逆行列を求め、ある条件を満たす行列を求める問題でした。逆行列の計算で検算が合わなく一瞬焦りましたが、後回しにしてなんとか間違えを修正できました。
大問2(微分積分)    :偏微分、極値、積分、重積分
 前半は2変数関数の極値を求める問題でした。後半は積分、重積分が出ました。重積分は変数変換が必要な問題でした。特に難しくないので計算ミスに注意です。
大問3(確率・微分方程式):復元抽出の確率、斉次1階線形微分方程式、斉次2階線形微分方程式
 前半は3色の玉を復元抽出でn回取り出すときの確率の問題でした。n=3のときの1〜3種類取り出す確率と期待値、n=12のときの3種類取り出す確率の計算が出ました。n=12のときは解法が思い浮かんで来なかったので飛ばしました。
 全体的には易しいですが、60分しか無いので計算ミスに気をつける必要があります。

・専門
大問1(流体力学):シリンダでタンク容器から液体を吸い上げるときの圧力、力、速度など
 前半はピストンが静止しているときの液体の圧力、ロッドを持ち上げる力の大きさの導出でした。後半はシリンダを一定速度であげるときの流量、速度、圧力、仕事の導出でした。ロッドを持ち上げる力の向きを勘違いしてしまったのでそこは失点しました。
大問2(熱力学) :ディーゼルサイクルの熱効率
 ディーゼルサイクルの各過程での温度を求めて、熱効率を導出する問題です。また、圧縮比一定で等圧膨張比を変化したときの熱効率の変化を説明する問題も出ました。例年に比べて難易度は高いですが、阪大基礎工の過去問でも同じ内容が出てきたので特に苦戦することもなく解けました。しかし、サイクルの名前は覚えていなかったので勘で答えを書き、1/2を外しました。
大問3(材料力学):円錐台の棒の伸び、軸力(不静定)
 前半は円錐台の棒の伸びの問題で、誘導付きなので問題集とかで解いたことがあれば特に問題なく解けると思います。後半はこの円錐台の棒を剛体壁に挟み、中心に軸力を加えたときの伸びと某内部の軸力の計算問題です。棒が特殊なだけで問題自体はよく見る不静定問題なので、計算ミスに注意すれば問題なく解けると思います。
大問4(材料学) :金属の強化機構、炭素鋼の熱処理
 金属の強化機構の話は授業でも、持っている教科書でも扱っておらず完全に勘で解いていました。炭素鋼の熱処理は問題なく解けました。この問題は基本的に記号問題なので内容だけ暗記しておけば問題ないです。

体感の正答率
英語 8割

国語 8~9割

応用数学 9割
  大問1(線形代数)    :10割
  大問2(微分積分)    :10割
  大問3(確率・微分方程式):8.5割

専門 8.5割
  大問1(流体力学):8割
  大問2(熱力学) :9割
  大問3(材料力学):10割
  大問4(材料学) :6~7割

実際の正答率
(後日更新)

大阪大学 基礎工学部 システム科学科 機械科学コース

試験科目
数学(120分)、専門(120分)、面接

合否判定方法
試験・面接の結果、調査書、TOEICの点数を総合して判定
(事実上は試験の結果、TOEICの点数で判定)

試験傾向
数学
線形代数(固有値・対角化は頻出)、微分積分(2変数関数の微分 or 重積分 or 微分方程式)、確率(確率 or 確率漸化式 or 条件付確率)

専門
材料力学、熱力学、流体力学、機械力学(振動 or 剛体の力学)
流体力学は基本的に初見の問題を解くことが多いです。

令和7年度の試験内容 ※実際の問題は自分で確認してください
受験者数:12人(合格6人)

数学(基礎工学部共通)
大問1(微分積分):積分、重積分(積分区間が√なので変数変換をする)
大問2(線形代数):n次行列式の計算
大問3(確率)  :2人が対戦して最終的に勝利する確率

専門
大問1(機械力学):糸が付いた円盤、中空円盤の落下運動
大問2(流体力学):回転流体の液面
大問3(材料力学):曲がりはり(下図)の曲げモーメント、たわみ、応力

こんな感じのはり(断面は円形形状) 赤色矢印は引張荷重

大問4(熱力学) :マイヤーの関係式の導出、シリンダ内の気体の温度変化

面接
Q1:志望理由
Q2:人間の動きがロボットハンドと同期できても改善するとは限らないから他の方法はあるか(志望動機を踏まえて)
Q3:なぜロボットハンドと人間の動作が同期出来たら良いと思っているのか
Q4:ロボットの制御をやりたいと思った経緯
Q5:ロボットハンド以外に興味がある研究はあるか
Q6:大学では機械と制御どちらを勉強したいのか
Q7:併願大学を教えて

体感の正答率
数学 8.5割
大問1(微分積分):8~9割
大問2(線形代数):8割
大問3(確率)  :10割

専門 6~7割
大問1(機械力学):10割
大問2(流体力学):8.5割
大問3(材料力学):4~8割
大問4(熱力学) :6割

実際の正答率
成績開示が無いので省略

所感
 数学は解法に気付くことができたら例年に比べて簡単でした。差が付く問題は線形代数でしたが最後の証明問題以外は解くことができたのが良かったと思います。
 専門は全体的に計算量が多かったです(特に材料力学)。熱力学の後半は意味不明だったので普通に飛ばしました。機械力学と流体力学が参考書で見たことある問題だったので例年に比べて簡単でした。
 面接は志望理由から質問が飛んできたので時々答えを考えるのに時間がかかってしまいました。結構詰められた感じでした。

大阪大学 工学部 応用理工学科 機械工学科目

試験科目
数学(120分)、専門(90分)、面接

合否判定方法
数学(200)、専門(200)、TOEIC(150)、面接(100)、調査書(200)の計850点満点の試験で判定

試験傾向
数学(工学部共通)
線形代数(固有値・対角化は頻出)、微分積分(微分方程式は頻出)、複素解析(留数定理は頻出)、確率統計(条件付確率は頻出)、ベクトル解析(たまに出題)、ラプラス変換(2020年のみ出題)

専門
力学(質点の力学 or 剛体の力学)、熱力学(シリンダ内の気体の加熱 or 熱サイクル)、材料力学(はりの曲げモーメント・たわみ、不静定問題は頻出)、流体力学

令和7年度の試験内容 ※実際の問題は自分で確認してください
受験者数:20人前後(合格4人)

数学
大問1(線形代数):固有値、二次形式が楕円形になる条件
大問2(微分積分):1階線形微分方程式、2階線形微分方程式
大問3(複素解析):ローラン展開、線積分(留数定理)
大問4(確率統計):条件付確率、回帰直線

専門
大問1(力学)  :円筒面を滑る質点→床面を跳ねる質点
大問2(熱力学) :バネ付きシリンダ内の気体の温度変化
大問3(材料力学):片持ち梁の曲げモーメント・たわみ、屈折はりの曲げモーメント・変位
大問4(流体力学):流体を壁で逆流させるときの圧力・流速

面接
Q1:志望理由
Q2:インターンでやったロボットアームのティーチング作業で難しかった部分とその改善方法はどうしたか
Q3:高専ロボコンで優勝したけど、何を重視してロボットを作ったのか
Q4:学校で勉強した機械の学問で何がロボットの設計に応用できたか
Q5:大学では機械のどの分野を勉強していきたいのか
Q6:大学卒業後の進路はどのように考えているのか
Q7:ロボット以外で研究したい分野はあるか
Q8:語学に関する興味はあるか

体感の正答率
・数学 8.5割
大問1(線形代数):6~7割
大問2(微分積分):10割
大問3(複素解析):10割
大問4(確率統計):8割

専門 5~6割
大問1(力学)  :7割
大問2(熱力学) :10割
大問3(材料力学):3~6割
大問4(流体力学):3割

実際の正答率
(後日更新)

所感
 数学は例年通りの難易度でしたが、複素解析が難しくなった印象です。また、確率統計の標本から回帰直線を導出する問題は手計算でやる計算量ではなかったので後半は捨てました。
 専門は時間がかなり厳しいのでわからない部分はすぐに飛ばして解いていました。材料力学はかなり計算量が多く、途中で計算ミスをしてしまったのであまり点数が取れなかったと思います。流体力学は初めて見る問題で、自分の周りの人も解けてなさそうなので捨てても差はつかないと思いました。
 面接は人数が多いので2つに分かれて行っていました。基本的には志望理由+調査書の内容から質問が出ます。

おすすめの参考書

TOEIC

TOEIC L&R TEST 出る単特急金のフレーズ

 TOEICで出てくる単語は大体この本に載っているので、これを覚えるだけである程度の問題は解くことができます。絶対やった方が良いと思います。逆にこの本以外の単語帳をやるよりは問題を解いた方が良いと思います。

公式問題集

 TOEICの本番想定の演習のときに使いました。予想TOEICスコアが算出できるので定期的に解くのがおすすめです。本番と同様の紙の問題なので本番と同じスケジュールで解くのが練習になると思います。

・abceedのおすすめの問題

 電車での移動時間や暇な時間にずっとabceedのおすすめの問題をやっていました。多くの問題を解くことができるので下手に問題集を買うよりはabceedで演習を積んだ方が良いと思います。問題の成績によってTOEICの予想スコアが算出されるのでモチベーションは維持しやすいと思います。

数学

編入数学徹底研究

 編入数学の基礎力を付けるために必須の問題集です。ここに載ってある内容は全て解けるようにした方が良いです(解法の説明ができると完璧です)。

編入数学過去問特訓

 様々な大学の過去問が載っている問題集です。難易度でA、B、Cと分かれている問題集です。阪大を受ける場合はC問題を解けるようになっていないと厳しいです。

細野真宏の確率が本当によくわかる本

 阪大基礎工で出題される確率の対策で使っていました。大学受験用の参考書ですが、この本を理解すると大抵の確率の問題は解けるようになるので阪大基礎工を受験する人は必ず解いた方が良いです。

マセマ複素関数

 阪大工で出題される複素解析の対策で使っていました。難易度はあまり高くないので、この本の内容を理解したら過去問を中心に解いた方が良いです。この本を理解しておくと過去問は問題なく解けると思います。

マセマ確率統計

 阪大工で出題される確率統計の対策で使っていました。電卓必須の問題があるのでそれ以外は手計算で解けるようにしておいた方が良いです。この本を理解しておくと過去問は問題なく解けると思います。

専門

大学生の初等力学

 阪大基礎工の機械力学の対策、阪大工の力学の対策で使っていました。大学の編入試験の過去問から引用している問題が多いです。難易度は易しい問題から難しい問題までいろいろな問題があります。編入試験で力学が出題されるのであればこの問題集は解いておいた方が良いです。

基礎演習 機械振動学

 阪大基礎工の機械力学の対策で使っていました。単振動、多自由度の振動を理解しておくと良いです(可能であればラグランジュの運動方程式も理解しておくと良いです)。問題数はあまり多くないので内容を理解したら過去問を解いた方が良いと思います。

マセマ熱力学

 熱力学の復習で使っていました。物理の熱力学なのでmol基準の熱力学です。一周するだけでも結構復習になったのでお勧めです。公式の証明問題も載っているので本質的な理解ができます。

熱・統計力学演習

 熱力学の対策で使っていました。熱力学関係式の内容がしっかり載っていたので阪大基礎工の対策で使えました。問題は標準的な難易度です。

材料力学Ⅰ

 材料力学の対策で使っていました。この本1冊で編入試験に出て来る材料力学はすべてカバーできます。非常に問題数が多いのも非常に良かったです。全体的に難易度が高い問題が多いです。材料力学Ⅱもあるのですが、これは2次元、3次元の応力を扱うので編入試験対策では不必要です。

演習で学ぶ「流体の力学」入門

 流体力学の対策で使っていました。教科書に載っていることが少ない2次元ポテンシャル流れも載っています。問題数が多く、難易度も高いので理解するまで時間がかかりますが、理解ができると過去問が解きやすくなると思います。初版(青色)と第2版(黄色)がありますが、第2版は絶版になっているので中古価格が2倍程度になっており、私は初版を使っていました。誤植が時々あるので問題を解くときは気を付けた方が良いです。

さいごに

 長々と9600字ほど書きましたが、読んでいただきありがとうございました。自分自身最初は大阪大学に合格できるかどうかは不安でしたが、毎日休みなく続けていたことで受験した大学の全ての合格を貰えたと思っています。編入試験対策は勉強だけでなく、自分のメンタル管理が大きなウェイトを占めていると思うので諦めずに頑張ってほしいと思います。
 編入試験を受けようと考えている人はぜひ頑張ってください。

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