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5類コロナ療養記「疎外感」

感染症法5類に移行された今日この頃、はじめてコロナ陽性になった経験を書き留めておきたい。

街中で消毒剤が撤去されていく今日この頃。マスクをしていない人も増えてきた。そう、コロナ禍は過去の出来事だ。否、ウイルスはいかなる時も蔓延しているのだと、季節外れの「陽性」になって気づかされた。

まとめ

「陽性になったら、まず何したらいいの?」
高熱で頭が働かないながらも、厚労省や自治体の指針を確認し、対応していかなければならないのはまあまあキツい。家族や仕事関係の調整が必要になり、職場とのコミュニケーションは自治体のガイドラインを参考にした。余計な説明不要で、療養できる環境整備は必要だ。

「予定のキャンセル連絡は早めに」
まあ大丈夫だろうと自分の体調を過信すべからず。いつもと違う喉の痛み等、サインを感じたら、無理せず予定をキャンセルして休もう。

「コロナ陽性で感じた疎外感」
陽性になったことで「疎外感」を覚えた。陽性の自分がいることで周囲に迷惑がかかる。それは、自分自身が「社会から排除されるべきなのでは」という、ネガティヴな感情スパイラルだった。社会的生物の習性に反するような感情だ。
私の場合は、疎外感の要因が「コロナ陽性」だったけど、マイノリティのさまざまな要素がこれに該当してしまう気がしてしまい、怖くなった。社会の中で誰しもが自分の存在を否定されるべきではない、と気づかされた。

以下、時系列に振り返ってみる。

発症前日:5月18日(木)

喉の痛みが強かった。時々咳も出たけど、まぁただの風邪だろうと。
睡眠不足で、いつも以上に全身に疲れが溜まっているのを感じていたし、抵抗力は落ちていたと振り返ってみて思う。
この週は天候や気温の変化が大きく、急に30℃を超える真夏日が2日続いたかと思えば、その後気温が急降下したり、気圧の変化が大きく、頭痛もあった。
関係ないけど、この日のランチは職場の近くのネパール料理屋さんでカレーを食べた。いつもは食べきれない巨大ナンを1枚完食した(関係ない)。

発症日(0日目):5月19日(金)

朝から38℃の高熱、つらい。職場に電話した時はじめて、自分の声ががらがらで病人であることに気づいてはっとした。カロナール(解熱鎮痛薬)を飲んで、1日中ひたすら寝た。つらい時に癒される推しの動画、最高とか思ったりした(どうでもいい)。この日入浴後身体がつらくて、座ってないとしんどかったこと(全身の倦怠感)を覚えている。

1日目:5月20日(土)

朝になって37.6℃まで熱が下がり、カロナールが効いたのか、ちょっと体がラクになった気がした。この日の時点では、自分がコロナ陽性だとわかっていないこともあり、いつもの土曜の朝の過ごし方をしよう!明日両親とランチの約束もあるし!と楽観してた。部屋の掃除や洗濯をひととおり終えたところで、息切れがした。なんか体がつらい。熱は少し下がったのに。
でも、就床前のルーティンのストレッチは一通り終えられて、ちょっとすっきりしたつもりだったが、その日の夜は鼻水(づまり)と咳がひどすぎて、全然眠れなかった。。

2日目:5月21日(日)

再び、朝38℃の高熱。カロナールを1日3回食後に飲んでるのに、効いてないのか。両親にランチのキャンセルの連絡をば。当日になってしまい申し訳ない、金曜の時点で即判断できていたら、他の人と都合あわせて、両親だけ行ってもらえたかもしれないのにと後悔。その時、「抗原検査キットやってみたほうがいいよ」と母からの金言。その後、母が実家から1時間半をかけて私の部屋の玄関外まで来て、キットと食料を差し入れしてくれたのであった・・(多謝)。
おそるおそるキットを使い、鼻に綿棒入れるのもしんどい中、線が2本入るのを確認・・つまり陽性であった。あああどうしよう、落ち着け私。5月8日以降、インフルエンザと同じ5類感染症になった、そのくらいの知識しかない。コロナ禍の時のような手厚いサポートはないんだっけ。いざ自分が陽性になったら、まず何したらいいのよ。自治体のホームページで確認し、まずは休日診療所で受診、幸い重症ではなかったので対症療法的に薬をもらうことにした。5日間の自宅療養をすすめられた。
この日は咳と鼻水とくしゃみがひどかった。ウイルスが体外に排出されてたのだろう、淡みたいなものも出た。そして、唾がのみ込めないくらい、喉の違和感があり、食べれない。発症してから3日間、ゼリーや缶詰フルーツしか食べてなくて体重が3キロぐらい減った。まずは薬で咳と鼻水が軽快すれば、だいぶ身体が楽になるだろうと期待したい。

3日目:5月22日(月)

朝の体温は36.6℃まで下がった。身体も少しずつ楽になってきたけど、咳と鼻水とくしゃみ、そして喉の違和感が強烈。やっぱり普通の風邪とは違うのだなと。でも1日中寝ているわけにはいかないと、やることを書き出してみたりした。動画見てるだけじゃ、なんかもったいなくて。ルーティンをなぞってみたけど、頭痛がするし、全身が痛む感じ。咳と鼻水、くしゃみと、唾のみこめない感じが緩和されると、さらに楽になるんだろうなー。

4日目:5月23日(火)

朝の体温は36℃台、いつもと変わらない。ただ鼻の周りをウイルスがまとわりついてスクラム組んでる感じ。大量のワサビを食べて鼻がやられてる、つーんとする感じに近いかな。嗅覚が麻痺して機能不全な感じ。で、呑み込む働きも妨害されてる。味覚はなんとか維持できてる(キムチで味覚の確認中)。ウイルスめ。

5日目:5月24日(水)

朝の体温は平熱。あらかじめ想定した自宅療養Final day。軽く咳や鼻水が残る程度で、ほぼ体調は回復してる感じ。咳や鼻水を止める薬は副作用の眠気が強いので、今日から休薬。天気が良いので洗濯をして、昼間、部屋の掃除もした。布団も干した。ウイルスを部屋から追い出した気分。

6日目:5月25日(木)

全然平熱。今日から仕事復帰。昨日緊張して眠れなかったから寝不足。朝起きられるかどうか不安だった。強迫観念とともに起床。今日は無理しない、定時で帰る。いつも以上に疲れるだろうから、仕事は50%出来ればいいやという感じ。
コロナからの復帰、出社初日。周りから白い目で見られるかもという恐怖感や疎外感、迷惑かけないように振る舞おうとする感じに自分で気付いてはっとした。なんでこんな悪者演じなきゃと思うんだろう
意に反して、私がコロナ保菌者であることは周りに知られていなかったのだけど。それに安心してしまう気持ちにもモヤモヤした

7日目:5月26日(金)

朝から喉の痛みあり。でもコロナ発症前の痛みほどではないが、若干のぶり返している感じがある。起きるのがしんどかったが、熱はないし、まあまあいつも通りかな。たまに変な咳出る。まだ排菌中なんだろう。
この日、他人から食事に誘われるも断れなかったことを猛省している。ピーク期は過ぎたものの、変な咳は出ていたし。自分の体調を過信するなとあらためて自分を叱りたい。その後体調の変化はなかったようだが・・無症状保菌かもしれない。人それぞれ体調や免疫力は異なるだろうけど、この時の誘いは断ったほうが良かった。

16日目:6月4日(日)

コロナ発症から半月が経過した。もう身体のだるさはないし、喉の痛みも咳もない。今月はできるだけ会食を自分に禁じて、マスクは不織布を使い続ける(以前は通気性の良い布製を使っていた)

コロナ陽性になったことで、人生観が変わったと聞いたことがあったけれど、なるほどいろいろと気づきが多かった。「周りに迷惑かけないように振る舞う」態度は子どもの頃からの教育の影響だなと感じ、少し悲しくなった。



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