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2023年振り返り

今年を一言で表現しようとするならば、「1歩踏み出した」1年だったなと思う。コロナ禍で外出や海外渡航ができなかっただけでなく、内面的にも詰み、どん底からやっと1歩抜け出し、動き回った感がある。1年の変化は大きかったが、「変化」は大きいほうが私にとって好ましい。月ごとに振り返ってみたいと思う。


2023年1月

2022年4月に開業届を出し個人事業主を続けていたが、限界を感じ終止符を打った。フルタイム勤務で収入の安定を目指すため、先ずは派遣から再始動を考え、とある大学の事務職員に応募したが、不採用。派遣会社の担当者から励まされ、本当に縁がなかっただけなんだーと何とか持ち堪えようとしたのも今となっては懐かしい記憶。前年12月の派遣の面接がボロボロで心理的ダメージが大きかったこともあり、この頃の自信のなさ(文字通り自分を信じられない)といえば、どん底だったように思う。コロナ禍で受けた面接はどれもネガティブな記憶しかない(オンライン面接が多かった)。年始は自己理解プログラムに参加して、自分の内面と向き合うことに努めていた。結局、1月末に派遣会社からすすめられたとある会社に応募、採用となり、その会社で今正社員として働いている。
この時期、舞台挨拶回の映画を観に行く機会が何度かあった。渋谷のシアター・イメージフォーラムで観た「コペンハーゲンに山を」が良かった。舞台挨拶でニールセン朋子さんが仰られていた、ゴミは資源であるという発想の転換、近づきたくないものに人が集う様子に驚いた。
ポレポレ東中野で観た劇場版「荒野に希望の灯をともす」では、用水路に水が流れ出す瞬間、砂漠が緑の大地に変わってゆき、小麦の穂が揺れている映像に感動した。以前仕事で関わっていたアフガニスタンを想う時間になった。

2023年2月

週5日出社勤務がスタート。指示された業務(会社にいる時は1日中架電業務)をこなす、定時退社の派遣社員として黙々と仕事していたつもりだったけど、最初の頃から強烈な違和感を感じ始めていた。とにもかくもオールドスタイル、形式ばかりの長時間対面会議、社長の怒号。紙、紙、紙の山で、必要な「紙」が見当たらないと社内を探し回る社員の姿に唖然とした。初めての確定申告(青色)を無事提出し、ちょっと自信がついたのもこの月だったな。

2023年3月

訪れたことのない(この仕事をしていなければ、訪れることはなかったであろう)地方自治体に赴き、仕事をさくっとこなし、直行直帰が増えてきた頃。社内にいるとストレスが溜まるから、できるだけ社外にいたいという気持ちもあった。この頃、Excelの勉強を始めた。動画を見ながら、こんなにも便利に使えるんだーとその鮮やかさにいちいち感動してた。MOSエキスパートの問題集を買って勉強していたのだけど、未だに受験してない(あれ?)。
プライベートの記憶はあんまりないけど、たまたま入ったサンマルク系列の「倉式珈琲店」が良かったなー。店内は静かで、落ち着いた雰囲気で珈琲の香りが漂っていて。仕事前に立ち寄って自分の時間を過ごせる、そんな空間。

2023年4月

仕事の記憶はほぼなく、同じ業務の繰り返しで時間だけが過ぎていったように思う。プライベートでは、こまめに遊んだなー。BTS「Yet to Come in Cinemas」を2回観に行った。最初の回は4DXで、何というかアトラクション感はあるものの、笑っちゃうくらいわざとらしくて(席の頭上からミストが降り注いできたり 笑)、2回目は迷わず通常回を選んだ。ライブを映画館で楽しむというチョイスがあるのだなーと発見だった。
両親と房総半島を旅行したのもこの月だった。フェリーで横須賀から東京湾を横断し、鋸山を登ったり、南房総のちょっと古びたリゾートホテルで1泊したり、ドライブしたり、悪天候(雨)ながらも良い時間だったなー。枇杷ソフト、美味しかった。5月の連休前に、ソロサウナに行ったり、RICCI EVERYDAYのショールームに行ったりと、日々の楽しみを見つける努力をしていた。

2023年5月

プライベート充実月間(仕事の記憶なし)。連休に高校時代の友人に会って地元にできたブルワリー兼レストランを訪れたり、地域の管弦楽団の定期演奏会を観に行ったりした。
65万円程の自己投資をして、半年間の英語学習のプログラムを開始した。ここで初めて発音についてじっくり学び、目から鱗が落ちる経験になった。なんで日本の学校教育では発音(phonetics)をやらないのか甚だ疑問!
コツコツ続けられ成果が出せることで、かつ自分が好んで取り組める「何か」=英語という感覚がある。正直なところ、コツコツ続けられない時期もあるけど、それでも私は英語が好きで生涯付き合い続けたい。
連休明けに参加した東大SPHのイベントも面白かったなー。Public Healthとは何か?とことん究めていくキャリアは楽しい。

2023年6月

2020年2月のDubai出張以来、3年4カ月ぶりの海外渡航。関わりのあるNPOのタイ渡航に参加した。ひさびさすぎて、パッキングや空港での出入国手続き、機内の過ごし方もなんだかソワソワ。パスポートは?両替は?eSIMって何?というレベルで緊張したけど、ひさしぶりの渡航感覚が戻っていく感が嬉しかった。
6月24日の内省を以下振り返ってみる。
「タイから帰国して1週間。3年4カ月ぶりの海外渡航は刺激的で、何より現地に赴き、人と交流する、相互作用が生じる。その価値と面白さをあらためて実感。(NPOの)ボトムアップの活動の意義、その前例のなさもひしひしと感じた。」
旅行中に血糖測定器を着用していたのですが、1日の血糖トレンドを見るのも面白かった。

2023年7月

実は5月の連休前に、部署内の派遣社員全員に対し正社員化の話を持ち掛けられていた。会社は全然好きじゃないけど、事業には魅力があると思った。Public Healthを究めていく道中に数年だけこんな経験(国内の民間企業での保健事業)も良いかもね、という感じで直感型の私らしく、引き受けることに決めた。組織や人づくり、業務改善に自分の関心があることも決意を後押しした。実態は改善すべきところだらけなのだが。悩むよりGOというわけで、7月から正社員になった(この後、社風に染まらず、ストレス溜まりすぎて苦しむことになるのだが)。
プライベートでは、FUJI ROCKが最高の夏の思い出。FUJI ROCK自体は2回目で(前回は友人と現地で落ち合った)、今回は夜行ツアーバスでのソロ参戦。参加のきっかけはLIZZOとbalming tigerを観たかったからだ。アウトドアな大自然の中で、お酒を飲みながら、ただただ音楽を楽しむ空間が最高だった。

2023年8月

何より夏が好きで、活動的に過ごすのが自分のセオリーとなっている気がする。今夏は、8~11月までの3カ月間、NPOのサポートプロジェクトに参加した。きっかけはバックグラウンドの異なる人と協働する経験がしたかったことや、現在の仕事でもやもやしていた思い(自分らしく振舞えないことに対し)を晴らしたかったことだ。週1回夜のオンラインMTGや週末のタスクは楽ではなかったけど(結構時間を費やした)、気になっていたNPOで、経験したかった広報活動に微力ながらも関われて、本当に面白かった!自分はクリエイティブな作業が好きなんだなーと気付くきっかけにもなったし、社会とのつながりを持つため、今目の前にある環境をより良い方向に変えていくため、自分から動きたいと強く思った。
移動といえば、8月に広島で開催された時間栄養学会の学術大会に参加した。「栄養」に関わる社会や人とのつながりin日本にはだいぶ慣れきっていて(使い古し感もあり)むしろ距離を置きたい気持ちもだいぶあるけど、「時間栄養学」の世界は新しさがあって、ワクワクする。スポーツ栄養分野の人が多く参加されていることも、私にとって新しさや風通しのよさを感じる理由な気がする。

2023年9月

入社後初めての国内宿泊出張2件を粛々とこなしつつも、もっと効率良く、cost-effectiveなやり方あるよねと、モヤモヤは晴れず。
プライベートでは、英語学習のコミュティでmeet upがあり、モチベーションUPにつながった!挑戦、努力している人は美しいなーと思った。前月から始めたNPOのサポートプロジェクトの活動と英語学習と煩雑な仕事のあれこれで、体力的にけっこうつらかった時期。

2023年10月

10月も「忙」の字義どおり、心を亡くしていた気がする。
隊員時代に長時間のバス移動でよく聴いていた、大好きなUKのアーティストSam Smithの来日ライブ当日会場で、開演1時間前に中止になり・・海外セレブリティにはよくあることなのか、ちょっと残念だった。帰り道に行きつけの韓国食品スーパーに立ち寄ったのだが、その店が1週間後にまさかの経営難で閉店という残念過ぎる出来事もあった。

2023年11月

楽しみにしていたColdplayの来日、東京ドーム公演が最高すぎた。BTS JINの「Astrounaut」をアコースティックで歌ってくれた場面が感動的だった。
NPOのサポートプロジェクトと、英語学習のプログラムがほぼ同時期に終了。2つとも私の2023年を象徴する挑戦だった(100%取り組めたかというと、後悔はあるが)。何より仕事もプライベートも詰め込みすぎていたから、ちょっと「余白」ができた気がした。
下旬に両親とシンガポールを旅行した。夏から頑張った自分へのご褒美という感じ。
11月26日の内省を以下振り返ってみる。
海外にいると、呼吸しやすい感じ。水を得た魚感。他人の目を気にせず、自分らしくいられる感じが好き。上手く言語化できないのだけど、海外の居心地の良さが自分にfitする感じがする。
一流のサービスやホスピタリティに触れられたことにも感動。英語を使う仕事や、駐在でコーディネートする仕事もやってみたい。
旅行は国内より海外のほうが好き。Apply PayやGrabなど、ツールを使えることも嬉しくて、テンション上がる。

2023年12月

同部署のベテラン(50代)と意見衝突し、もうこんな会社辞めたいと転職に向けて履歴書を本気モードで書き上げるも、なんか違うと思い直した。メタ認知していこう。たまたま休日出勤があり、ベテランさんと雑談しながら、今いる環境を俯瞰で見つめ直せたことが良かった。身近に共感できる同僚を見つけ、もう少し頑張ろうと今は思えている。小沼大地さんの著書を読み、自分が会社を通じて社会にどんな価値を提供できるのか、社会とのつながりを前向きに考え始めたことや(感想は別の記事にまとめたい)、コーチング(今後も定期的に受けたい)や、キャリア相談に参加する機会があり、あらためて自分を客観視できた気がする。内省、キャリアの棚卸しをする年末年始になり楽しい。
NPOのプロジェクトの打ち上げで出掛けた名古屋にも何だか縁がある気がしていて(2週間後にもう1度名古屋に行く予定あり)、人生が動き出しているワクワク感がある年の瀬。

2024年はどんな1年になるだろう。コツコツ続けること、新しいことに挑戦すること、いずれもバランスよくActionを実行していきたいと思う。

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