何故かBTSに気づいてしまった

BTSを知っていますか?

全然知らない、もしくは、あぁ、あの韓国のアイドルでしょ?という方が多いのではないかと思います。
2017年のわたしは「全然知らない」
2018年のわたしは あぁ、「FAKE LOVE」の?でした。
その名前を認識したのは2018年6月の頭だったと思います。K-POPグループが初めて米ビルボードチャート”HOT 100”で初登場10位を記録したというニュースがありました。韓国は日本と違い音楽市場が小さくずっと韓国音楽業界全体が海外進出を進めてきたという印象はありましたが、そこまで来たのか、と驚いたことを覚えています。どんな曲なのだろうか、と、1回聞いてみたのがきっかけです。
BTS(防弾少年団)、ある意味インパクトがある名前。

当時の印象は
・今のK-POPってこうなんだ~(他を知らない/中の人の知識は少女時代止まりです)
・サビらしきところであんまり歌わないのが洋楽っぽい気がする。
・変わったメロディを歌っている、ように聞こえる。耳慣れない、新しいのかもしれない。
流し見していて本人たちのパフォーマンスも見てなかったです。特に興味は続かなかったんですよね。売れててすごいな~で終わっている。曲だけ聞きたかったので……

たぶん本来ここで終わる縁だったと思うんですよね~Mマスも忙しかったし、安室透も忙しかったし。
転機はやっぱりTLで知っている人がプデュシリーズを見ていたので……罪深きプデュ。わたしの耳が段々K-POPというものに慣れ始める。プデュシリーズはわざわざ本家の音源を調べたりはしてなかったんですけど、だって全部知らない曲()だから……正直某Mステ事件のこともあり、あんまり印象が良くない……よく知らないけど……危うきに近寄りたくないじゃん……知らないままいた、かった……
しかし日本版プデュの課題曲ははなまじJ-POPもあるので知らない曲は確認してしまう、そしてだいたいがyoutubeで確認できる、無料コンテンツが充実しすぎている。MVとは別に振付動画まである……にわかへの敷居が異常なまでに低い。これがSNSで勝負し、小さな事務所から大出世を遂げたスターの作り方なのか……

オタク、'DNA' Dance Practice動画と出会う


1pickである豆原くんのポジション評価曲。BTS「DNA」

どういうダンスなのか知りたかったので、なんて親切なんや……と思って見ました。ありがたい。この時わたしは初めてまともに彼らのパフォーマンスを見ることになりました。ただこれ振付を見せる定点カメラでわりと遠くから撮影しているのであまり顔は分かりません。あと振付動画自体はいい文化だと思った。
・めちゃめちゃ踊る。やはりK-POPのアイドルは激しいダンスがウリなのだなと感じる。
・みんなスタイルが良いな……スタイルだけはどうにもならんもんな。
・歌詞はよく分からないが、「DNA」の構造を示している振付が印象的。
・これ踊るのか……大変だなぁ。
という感じでした。
この中でひときわ目を引く子がいました。
冒頭どセンタ―にいる子です。最初は真ん中にいるせいかな、とも思いました。でも横にいても彼を見ている自分がいる。わたしにとっては見やすい。すごく彼はアイドルっぽい踊り方をしている気がする。ただダンスそのもののはその両脇にいる赤髪と金髪の2人が目立つ感じで上手い、素人にも分かる特殊さを感じる。
などと思っていた頃同じように日プを見ていた会社の後輩から
後輩「ともえさん、BTSでは誰が好きですか」
正直誰のことも名前を覚えていなかったので、あの真ん中にいる子、と思い、名前を調べる……

※実際参照したのはこの画像ではない。公式プロフィールを引いてこれなかった。いいねの数怖ない?
調べた瞬間出てくる恐ろしく顔の整った若い男の子……最近自分の趣味がバグってきているのでは……?いやでも顏を知ってたわけでは……
ともえ「……じょんぐく?さん?」
後輩「あぁ~あの顔綺麗な子ですね」
いやそういうことじゃ、と思いつつ、全然説得力がないな……と黙るしかない。実際綺麗な顔である。事実だけど、悲しい……
ちなみに後輩はジミンくんがすきなのだそうだ、彼女は元モー娘の鞘師のオタクでとにかくダンスの上手い子が好きである。趣味に一貫性がある。

ただこの時いきなりこのままずぶずぶとハマっていったわけではない。わたしも危ない沼を避ける程度の危機管理はしている。今も鬼滅は徹底して避けているし、FEはGWにやるつもりで徹底している。
この後もう1段階ある。

求:同人誌執筆用BGM

当時書いていたのがオメガバースパロディ同人誌だったんですよね……オメガバースってファンタジー概念じゃないですか。書くにあたって今この世の中にオメガバースと言うものが存在したとして……社会はどういう風に変容するんだろう、とかそもそもその場合似たようなこんな社会になるのか?そういうことを色々考えていて……全人口の何パーセントのイメージで書くのか、とか、結構頭の中にその世界を作るのが難しかったんです。(なんのはなし?)
書いている時って基本的に音楽を流していることが多いんですが、日本語の歌詞ってひっぱられませんか?意味が分かる分、強烈に誘導する力があると思う。なので「歌詞の意図するところはだいたい分かっていて」かつ「日本語ではない」この「DNA」という曲が当時のわたしにはすごくありがたかったんですよね……すごいオメガバっぽかった。
この時の成功体験が後々の沼を生んでしまう……
このオメガバ本を出したのが2019年10月、次の予定が2020年2月の予定でした。だったんですけど、ちょっと諸事情で、2019年12月にも1冊出さないといけなくなりまして……2月の次に5月も決まっていて(※5月はイベントが延期になったので未定になった)
元々書くの全然早くないので、プロットを考える中でBGM探しとかないと、と色々好きな音楽とか、クラシックとか、洋楽とか流してたんですけどあんまりぴんと来るものがない……なくてもいいけど、探しているのに見つからない、と思うと焦燥感が募る。10月から2月のところで結構息切れしていたこともあって、ついに自分から沼に足を踏み入れる……もしかして何かあるんじゃないか、BTSさん。
とはいえ、「まぁ言うて大丈夫ですよ」と思っていたんですよ。だってそもそも彼等のデビュー曲って

これだもの。オラついているとかいうレベルではない。これも韓国におけるアイドルなのね……
わたしはそもそもオラついてるアイドルそんな好きなわけじゃない、KAT-TUNより嵐派。防弾少年団は結成時のグループコンセプトが

「10代・20代に向けられる社会的偏見や抑圧を防ぎ、自分たちの音楽を守り抜く」

という意味がこめられているそうで、ハードで強いイメージを打ち出しているんですよね。実際サブスクで聞き始めてしばらくはあんまりピンとくる音楽がなかった。恐らくわたしはHIPHOPというものをあまり理解できてない……DNAが奇跡だったのかもしれんな……と考え始めた頃、おお……?と思う楽曲に巡り合います。

オタク、ユーフォリアの入り口を知る

このMV、長いですが、楽曲自体は3分くらいから始まります。
わたしはサブスクで聞いたのでこのMVはあとから知りました。
この曲いいな、すごく良い……分かりやすく綺麗な曲だなと。一体どういう曲なんだろうか、とぱっとタイトルを見ると「Euphoria」と。「幸福感」とかそういう意味の言葉だな、と(そういうタイトルの曲を牧野由依さんも歌っていた)(オタクは過去知識の参照が早い)、なるほどなるほど、ぴったりだ、聞いていると胸の詰まるような幸せを感じます。しかし、今思うと「胸の詰まるような」って、変じゃない?幸せなのにか?とここで違和感に気づくことはなかった。
大半は韓国語で、一部英語なのですが、サビの最後でこう歌われています。 


Close the door now
(その扉を閉めて)
When I'm with you I'm in utopia
(君と一緒なら、僕はユートピアにいられるから)※大意

後段はさほど特別なフレーズではないと思うんです。ただ前段のフレーズがつくと結構……だなと。
どこにもいかないで、ずっとここにいてほしい。
君の意思でドアを閉めて僕と一緒にいてほしい……
と、そういう意図ですよね。ひたすらに美しい曲ですが、中々に重さの香る歌詞。発表された頃の彼らはもうすでに相当売れていたはずで、世界進出していたわけで、そういう飛び立とうという人たちがこういう歌詞を歌うのか……と。まぁフィクションだから、別に変ではないんですが、ちょっとあのオラついた世界からの温度差がすごい……なんなんだこれは……
そしてフルコーラスを聞いている内に気づきます。これ、ソロだな?誰が歌っているのだろう、音源だけしか聞いてないので誰がどこを歌っているとか聞き分けがなどできるはずもなく、曲名で検索すると「JUNGKOOK」と、じょんぐく……
えぇ……本当?(心底自分が嫌)
上に貼ったMVも引っかかるし、あぁぁぁあああ……流されていく……!そもそもこのMVなんなん……?明らかにストーリー仕立てなのでは?え、他のMVとリンクしてるんですか……?

次回記事、あ、これ沼ですね?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?