はじめから。
ひとり、だ…
静かな夜。
僕は考えるの。
また、ひとつ…失くしてしまった、と。
ここには、ただ
規則的に動く、心だけ。
分かっているさ
求めてばかりじゃ、変わらないこと
踏み出さなければ、生まれないこと
もういっそ
このままで―と感じるんだよ。
疲れてしまった
そう言って、僕は自分に
区切りをつける。
切り離して、そこに捨てて
拾う誰かが言う。
「君のでしょ?」
...違う。
「これも、君の一部だよ」
...じゃあ、あなたにあげる。
ねぇ
そう言って、僕は"僕自身"を
見ないんだよ。
他の誰でもない、
自分を理解してあげるのは
僕、なのに。
ひとり、だから…?
僕は
ずっと ひとり。