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【グラブル】上位層とカジュアル層の高難易度に対する認識の違いについての考察


序文

 本記事を書くきっかけになったのは、天元におけるクリュサオルのような火力ジョブ人口の増加に対するカジュアル層の忌避感や嫌悪感の旨が書かれた投稿を見かけたことである。
 本記事はごくごく一部の火力ジョブを扱う人(以下上位層と記す)とそれ以外の人(以下カジュアル層と記す)両方の視点から考察し、相互理解を深める目的で書くこととする。これはあくまで個人の意見にとどまる物であり、第三者に押し付けるものではないことをここに明言しておく。また、両者のSNS上の意見に目を通したうえで確認出来た傾向について敢えて断定的な書き方をしているが、両者の比較を行う上でやむなく断定的な書き方をしているため、例外が一定数居ることを踏まえたうえで読んで頂きたい。

高難易度に対する各々の認識について

 まず上位層とカジュアル層の高難易度コンテンツに対する認識の違いについて明文化しておく必要がある。認識の違いについてざっくり書くと以下のようになる。
①上位層
・高難易度コンテンツ実装に伴って実装された新要素を速く終わらせたい。
・1戦1戦に時間をかけたくない。

②カジュアル層
・討伐成功を最優先に考えている。
・短期間で集中して周回するつもり(必要)がない。

 上位層は「高難易度コンテンツをなるべく速く消化したい」という考えと「ギミックが理解出来たら1戦1戦の消化時間を短くしたい」という考えを持つ人が多い印象がある。それは新武器や新素材を要求されるかもしれない未実装の新要素が周回コンテンツや古戦場にどれくらい影響を与えるか分からないから速く武器を作り終えたい、素材を集め終えたいという考えがあるからである。
 それに対してカジュアル層は上記の考えを基本的に持つ必要がないため、多少時間がかかっても1戦1戦確実に討伐成功することに重きを置いているのではないかと考える。

何故上位層とカジュアル層の間で対立が起きてしまうのか

 何故対立が起きてしまうのかを考察するうえで、上位層とカジュアル層の認識についてそれぞれ把握しておく必要がある。
 上位層は高難易度(現状では天元)の共闘部屋を動きを試す練習台として捉えている傾向があると筆者は考える。上位層は知り合いと同席しているとかでない限り、基本的に野良に過度な期待は一切抱いていないことが多い。そのため、野良5人が集まった共闘部屋は自分含め誰かが失敗して撤退を余儀なくされたとしても、チャットやスタンプで一言謝罪を述べればそれで終わるほぼ1度きりの関係性と割り切っていることが多いため、もちろん失敗するつもりで参加していなくても失敗したらしたで一言謝ってすぐ他の共闘部屋に参加するといった方針を取る人は少なくないと考える。また、先ほど練習台という言葉を使ったが、これはカジュアル層が思う練習とは少し意味合いが違う点に注意したい。カジュアル層にとっての練習とは「高難易度のギミックに対する理解を実践を経て学ぶこと」だが、上位層にとっての練習は「新しい編成を試し慣れること」である。
 もちろん実装直後の高難易度は上位層、カジュアル層ともに「高難易度のギミックに対する理解を実践を経て学ぶ」ために共闘部屋に参加しているが、上位層は1戦1戦に時間をかけたくないという考えからギミックに対する理解が十分になったら、ギミック対応が十分可能でかつ速度を出せる編成を考え「新しい編成を試し慣れよう」とする。そのため上位層は身内での連戦や野良の共闘部屋を練習台にして練度を高めている。
 対してカジュアル層は1戦1戦を本番として捉えているのではないかと考える。カジュアル層は削る速度を上げようとせず安定性の高い編成を使い続ける傾向があり、1戦1戦に時間がかかるため相当の集中力とモチベがない限り数をこなすことが難しい。そうなると1戦1戦の討伐成功がより重要になってくるため、討伐失敗が起きるのを極度に嫌がっているのではないかと推察できる。これはカジュアル層に限った話ではなく、1戦のカロリーが高いマルチで討伐失敗に終わったら誰でもフラストレーションが溜まるその理由が安定性の高い編成を使わないプレイヤーによるものなら猶更である。1戦1戦が大事なら何故共闘で野良を集めて挑戦しているのかについては、カジュアル層を取り巻く環境が理由だと考えられる。各属性に精通している人を6属性分集めることは上位層に比べると難しい事が多いため、自らそういったコミュニティ(高難易度用のdisco鯖など)に参加していないと常に野良ガチャを強いられる。そのため、安定性の高いジョブを使わない人に対して忌避感、嫌悪感を抱いていると考える。
 他にも対立が起きてしまう様々な要因はあると思うが、それらを列挙していてはキリがないのと話の本筋とズレるため、この章では上位層が野良共闘で速度の出る編成を使う理由とカジュアル層がそれを忌避する理由についてを両者の認識を踏まえた上での考察のみにとどめておく。
 

火力ジョブを使い野良共闘で迷惑だと思われる人はどんな人なのか

 火力ジョブの編成の考案者たちの意図を汲み切れないが編成を真似するパーツは持っている人に多いと考える。高難易度は基本少人数による大縄跳びが求められる。闇雲に部屋速を上げてしまうと、自分以外の参加者がHPトリガーを安定して解除出来ず事故りやすくなることや、ターン回したい人の迷惑になることを理解せずに編成を使う行為は決してあってはならないが、残念なことに野良ではよく見られる光景である。
 火力ジョブの編成を使う上で本来あるべき動きが出来ていない人は以下の2つのケースに該当すると考えられる。
 まず「編成は真似出来るが動き方を理解していない人」である。ここでいう動き方を理解していないというのは、出てくる予兆解除の仕方を知っているだけの人を指す。天元において火力ジョブを使っていて40%以降まともに動けない人のほとんどはこれに該当すると筆者は考える。天元は40%以降が本番、更に言うなら15%以降どれだけダメージを叩き出せるかが討伐成功のカギであるため、序盤だけイキイキして高い貢献度を叩き出して後半戦で碌に動けていない人は実践で試す前にその編成の動きの流れを理解することからやり直す必要があると考える。(属性ごとの動きやすさの格差については考慮する必要がある。)
 次に「ミスした原因を突き詰めずムーブの改善を模索しない人」である。「アビを雑に使っていたからアビ5回予兆を解除できず後半動けなかったから、次はフェディエル‐ルオー区間ではアビ温存を意識しよう。」、「ガレヲン‐ワムデュス区間で竜気Lvを上げすぎると、防御力上昇や被ダメカットの関係で200万n回Hit予兆解除が出来ないことがあったから次は回すターンを抑えめでいこう。」のように原因究明と改善策を考える事を積極的に行わない人はずっと同じミスで壊滅して迷惑をかけ続けてしまう。
 以上のケースは火力ジョブじゃない人にも当てはまる話ではあるものの、火力ジョブの編成を試すうえで自分が上記に当てはまると思った人は特に気を付ける必要がある。野良共闘は前章で書いた通り基本的には1度きりの関係性だが、同じ火力ジョブを用いて色んな野良で失敗すると不特定多数の人たちに「このジョブを使う人は貢献度しか見ていない傾向がある」という悪いイメージで認知される恐れがあるからである。火力寄りの編成に慣れるまでに1人当たり2、3回だけ失敗したとしても、編成の使用者が10人、20人と居たら相当数の野良参加者の心象を悪くするため、火力ジョブの編成に対する信用の低下に繋がる。火力ジョブで野良共闘の天元に参加するのであれば、自分と同じ編成を使う他のプレイヤーの印象を落とさないようにミスらない意識を持つことが、その編成を長く野良で使うために必要な気配りであると言えるだろう。

後序

 ここまで両者の高難易度に対する認識の違いについて説明してきたが、筆者は両者が互いに歩み寄ることは不可能に近いと考えているため、あくまで相互理解を深めるという観点からの考察だけにとどめておく。果たしてどの層がこの記事を読むか知る由もないが、少しでも互いの立場にある人達の認識の違いについての理解が広まることを願う。

 




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