見出し画像

イタリア旅行記2019 番外編

本編に書ききれなかった余談集。
 
■イタリア語の難しい点
0日目の記事にイタリア語は簡単と書いた。
・読み書き発音が簡単:ローマ字ができれば何とかなる
・文法も日本に近い:主語言わないでok
 
逆に難しいのが動詞と形容詞の活用形。
・動詞の語尾が変化しすぎ
英語だと3人称単数でs、進行形でing、過去でedの3種類ぐらいの語尾変化だが、イタリア語は現在、半過去、遠過去、条件…など、計10種類ぐらいも語尾変化がある。また主語によってさらに変わるので、一つの動詞で20種類ぐらいの語尾変化がある。法則はあるのでコツがわかれば何となくわかってくるが、最初はこれだけでイタリア語をGive upしそうになる(なりかけた)。
 
・名詞によって形容詞の語尾が変わる
イタリア語の名詞は男性名詞、女性名詞、それ以外の3種類があり、これにより形容詞も語尾が変化する
例えば、イタリア語の「ブラボー!(bravo!)」
これは男性1人に送る賛辞。2人以上の男にはブラビー(bravi)になり、女性1人にはブラバー(brava)、女性2人以上と男女2人以上にはブラベー(brave)となる。
ブラボーは聞いたことあるが、ブラビーとかブラベーなんかは人生で一度も聞いたことがなかったので疑問だったが、オペラ座のスタンディングオベーションの際、指揮者(男性)にはブラボーで、ヒロインにはブラバー、全員にはブラベーとネイティヴは言い分けていた。勉強しておくとこういう小さな発見で楽しくなれる。勉強した甲斐があったものだ。
 
・男性名詞か女性名詞かの区別
最初は意味不明だけどわかれば簡単。名詞の語尾がoだったら男性名詞(複数はi)、aだったら女性名詞(複数はe)というだけ。もちろん例外はあるけど80%はこの解釈でいける。(男性でも女性でもない名詞もあるが、日常会話程度であれば考えなくてよい)。この法則により形容詞を変化させればよいので、
Buono gelato(ボーノ・ジェラート)やBuona pizza、Buoni spaghettiになる。Buono pizzaとは言わない。通じるけどね
 
■他言語にも興味を持つようになった
イタリア語というと未知の言語で受験勉強のようなネガティブな印象を持っていたし、参考書を初めて読んだときも男性名詞/女性名詞とか、膨大な動詞の活用形でオエってなっていた。だが英語と似ている部分を見つけたり、英語より日本語寄りだとわかるとだいぶ理解が進み、たった1週間の勉強で一応話せるレベルにはできた。それまではトリリンガルと聞くと、すごい頭が良い人/勉強ができる人だと思いこんでいたが、案外難しくないのでは?と思うようになった(これは俺がすごいという話ではなく、日本語と英語がある程度できればイタリア語は案外簡単、という意味だ)。
イタリア語を少しかじった程度でこんな心境変化があるのだから、フランス語やドイツ語を学んで旅行したら、きっとまた変化があるのだろう。それはすごく楽しみだ。
 
■イタリア人の特徴
・スーパーやカフェのレジ係は、仕事する気ゼロ
客が並んでいても声かけられるまでレジしない。呼びかけたら「oh…呼ばれちゃったよ…」みたいな露骨に嫌な態度で対応する。レジ中も一言もしゃべらないし、いくらかも言わない。本当に嫌々やっててそれを全く隠さない感じ。控えめに言っても、かなりひどい。

・コーヒーを作る人は何故か優秀
みんな嫌々仕事している感じなのに、コーヒーを作る人だけは別人種かと思うぐらい仕事が早い。コーヒーサーブする人は地位が高いのだろうか?まだ解けない謎のひとつ。

・仕事がある黒人は大抵高スペック
イタリア語と英語はもちろん、日本語や中国語まで話せる人も多い。仕事の熱意が高く、グイグイ売り込みに来る割に観光客とは適切な距離感を保てている。普通に優秀。というか白人イタリア人の5人分ぐらいの価値がある。本当に肌の色だけで判断してはいけない。

・挙動が怪しい黒人は大抵スリ
失言を覚悟の上で言うが、仕事をしていない黒人は大抵スリか詐欺。つまり街中にいるフリーの黒人は全て警戒対象になる。安全な黒人は一目でわかるほど身なりがしっかりしている。恐らく彼らも自分らがどう見られるかを良く理解しているのだと思う。ただし彼らも人命を脅かすようなことはしない。観光客狙いのスリや置き引き、ひったくりで生計を立ててる
 
・意外と閉鎖的
イタリア人は極端なカンパニリズモ(超郷土愛主義者)で、信用できるのは親子供兄弟親戚と地元の仲間だけらしい。意外と閉鎖的。観光客に塩対応なのもこのため?

■街中そこらにカラビニエリ(軍警察)がいる
テロ対策かと思ったらスリとか詐欺の軽犯罪抑止がメインらしい。2019年当時は移民が軽犯罪を起こし過ぎて異常なほど治安悪化、社会問題になっていた。このままでは観光業に影響が出ると見て、政府がカラビニエリを出動させ犯罪抑止をさせていた。スリ程度に軍を動かすとかやりすぎでは?と思うが、それぐらい手に負えない状況だったというわけだ。ちなみにM16みたいなライフルを全員携帯してるので日本人からするとかなり異様(青果市場にもライフル持って立ってる)。ポリスも彼らとは別にいるけど区分けはよくわからん
 
■地下鉄はかなり危険
明らかに何かやりそうな黒人がいっぱい。手荷物もなく同じところウロウロしてたり、発車間際に乗ってきたり、不自然に混んでるところに潜りこんできたりする。現地のイタリア人ですらバッグを前にもってガードしてるし、中にはチャックごと握っている人も。明らかにスリっぽい黒人が近くに来たらみんなガン見。超警戒してる。
ガタイの良いイタリアーノ親父も電車に乗る前はケツポケットに財布を入れていたが、前ポケットに入れなおしてさらに手でガードしてた。ああこれほどやべえ所なんだと察した。
 
■夜の駅はさらに危険
夜の駅は危ない、という事前情報があった。それを確かめるべく夜の駅(20時ぐらい)に行ってみたら、地上はそんな変わらず。ただ地下鉄のほうに降りると昼の2倍ぐらいやばい系の黒人がたむろっていた。男の俺でも危険を感じたのて、本当に近寄らない方が良さそう。
 
■鉄道やトラムが安い理由
€1.5(180円)で100分乗り放題、と異常に安いが、これは車での移動を抑制するため。
イタリアは完全な車社会で1人1台必須なレベルなのだが、街中の至る所に世界遺産があるので、都市開発が禁止されている(景観を損うため)。なので、駐車場が作れない。立体駐車場も作れないし、地下もダメだし、建物壊して平駐車場も作れない。その結果、路駐だらけになり、これが結局景観を損ない問題になっている。

街中は全部こんな感じ。車1台しか通れない。これはまだマシな方
この止め方も良く見る。普通の光景。だから小型車が人気

イタリアではバンパーをぶつけて止めるのが普通。まぁこんなギリギリで駐車してたら、ぶつからないわけないよね。なのでちょっとした隙間にも止めれる小型車が人気。チンクエチェントが人気なのもこういう理由。

■トイレ事情 ※グロ注意
基本どこも汚いが、ローマは特に最悪最低。上記の通り、街中は開発が禁止されているので下水道が修理できず、基本どこも壊れたまま。汚い話になるが、あのローマオペラ座ですら、男子の小便器は詰まってて黄色い液体があふれていた。だがみんな溢れるのをお構いなしに普通に「していく」。流石の俺もドン引きやった。人生で一番汚いトイレはローマオペラ座になってしまった…
外人がよく日本のトイレが綺麗だと感動しているが、その気持ちがとてもよく分かった。日本は異常だわ。

■チンクエに興味を持つ

チンクエチェント(イタリア語で「500」の意味)

イタリアだと色んなカラーのチンクエが超走ってるのでだんだん愛着がわいてくる。日本に戻ってから見かけると「あ、チンクエだ」ってなるぐらいに目を引くし、当時の思い出がよみがえって懐かしい気持ちになる。「あの人もイタリアに行ったからチンクエにしたのかな」とか思いを馳せることも。
 
■Venchi
イタリア帰国から1か月後、2019年12月に日本初上陸していた。タイミング良すぎか。お土産で評判が良かったピスタチオのチョコバーは当時€9(1,080円)だったが、今なんばのVenchiで買うと2,800円もするw円安とは言えちょっとぼったくりすぎじゃないか?

ピスタチオ クレミノ 2,800円!w


こんなところで番外編 終
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?