身内トナメ動画レビュー
例の身内トナメ動画、シニチロさん視点HUレビュー
(1:03:30ぐらいから)
■ハンドレビュー
1:K9o<A8o
×フロップfold→call
フロップ:ローミドルボードでの2オーバは当たれば勝てる=実質勝率24%
俺のCBは1/3、1/3CBに対してコールに必要な勝率は20%=オッズコールすべき。
※ちな1/2に対する必要勝率は約25%、なので1/2でもほぼオッズコール。
6:K9o<J9o
×CB打ってない
×ディレイドCBも打ってない
ボードがダブルスートでトップ~ミドルヒットだったらドロー降ろしにいくよね? 打たない=トップ~ミドルヒットしてない=リバーで打たれて降ろされるやつ(テンプレ)
7:T9o>A2s
〇俺がA2sをリンプしたので、珍しくCBが飛んできて降ろされたやつ。
これをBTNでもっとやれば単純に勝率上がると思う。
8:93o fold
相手が3bet打ってくるまでエニハンオープンでおk。HUでもIPってだけで超強いので、それを すてるなんて とんでもない!
9:K2o<T3o
2.5bbに対する必要勝率は約30%、つまりドミってない限りエニハンオッズコール。
※ただ100%callだとエニハンとバレるので、バレない程度に「たまに降りる」ようにして散らす
10:JTo<Q9s 3bet
foldでもcallでもどっちでも良いと思う。
これは俺が3bet率を上げるために頻度で打ったもの。本来の3betハンドではない。
※この3betはブラフではない。頻度的にそろそろ打たないと3bet率ゼロが続いてしまうかもしれないので、半ば仕方なく3betした、といったところ。
11:76o<77
(俺:77をトラップでリンプ。3bet予定だったがオプションチェックで回されて損した)
フロップ:K5s2s、1/2ベットへのcallは必要勝率25%、
相手がKヒットしてないと仮定すれば、5か2がヒットしてても当たれば勝てる=勝率24%、ここにバックドア(4%)が加わり計28%、オッズコールすべき状況。Kヒットしててもターンでドローが付けばまだ戦える。
→70-80%打たれたらfoldでも良い(75%ベットへの必要勝率は30%、バックドア付いてもちょっとキツイのと、ダブルバレルが大きくなるのでドローではcallしづらくなるため)
ターン:70%のダブルバレルは本命っぽいが、OESDが付いたのでcallよりraiseの方が望ましい。
→raiseすることでこちらのレンジにKが残り、降ろせる確率が上がる。 callされてもドローが残る。3betされたり、リバーでスペードが落ちたら降りれば良いだけ。
スペード以外が落ちたら70-80%のブラフで降ろす(テンプレ、こちらはターンx/rでK主張してるため相手のミドルヒット以下を降ろしやすい)
12:95o<A5o
〇リバーfoldでおk。
(俺:リバーの110%はAxに向けて撃ったバリュー。シニチロさんAxだとずっと思ってた)
13:T3s<A3o
OOPのマージナルハンドが勝てない代表例。ポーカー=ポジションゲーと教えてくれる良い見本。
フロップ:QcTh7c、CBにcallまでは良いが、ターン:Jcでほぼgive up。
現状勝ってても、俺にフラッシュ、QかJヒット、フラドロ、OESD、ガットと候補がありすぎて、まず間違いなくトリブルバレルを打たれ、ガッツコールするのかしないのかどっちなんだいゲーミングに突入して大抵死ぬ。
唯一ターンのx/aiなら降ろせる可能性大だが、x/aiでしか降ろせない、という時点で詰んでる。
素直にターンfoldが無難。
15:Q4o<Q3o
×2.5bbに降りすぎ
18:A4s>J8o
この時初めて3bbオープン。(俺:額が変わったので警戒して降りた)
基本的にオープン額は固定で良い。
19:A3o<94o
〇この時初めてBMCB。(俺:raiseしても良かったが初めてのBMCBだったので警戒してcall止め)
×リバーのフラッシュブラフ
この状況でBMCB側にバックドアはない(Tがヒットしてるはず=クラブスーテッドではない)
(俺:悩んでcall、一応55を警戒していた)
21:Q7o fold
×これもcallかraiseすべき
28:A3o>J7o
フロップで「Kに負けてる」発言あったが、そもそもCBはボード見ないで打つアクションなので無心で打っておk。ボトムヒットでバックドアなんだからAが落ちたら最大バリュー取れる!ぐらいのハイテンションでおk。SRPなので相手にAK/AQ/KK/QQは無い。
29:75s<A2s
×オプションチェック→raise
75sは十分強いので3-4倍で打ち返すべき
30:T9o<97o
×ターンチェック→絶対ダブルバレル打つべき!!
「フロップcallされたら終わりかな」発言あったが、OESDで超強い状況なので、必ずダブルバレルまで打つべき。
理由は、(ボード:J85r 2)
①Jヒット以外を降ろせる可能性がある
②Jヒットにcallされても勝率18%、8ヒットにcallされても25%残ってる
③フロップでハンドのどちらかがヒットする確率:33%=相手がヒットしてない確率67%
→つまり約70%は降ろせて、30%でcallされてもその内20%(6%)は勝てる=ダブルバレルを「打つだけで」76%の確率でpotが取れる
またOOPにもフロートというアクションがあるので何もなくてもcallするときは多々ある。
(俺:フロートしたつもりだったけど良く見たらダブルベリーだったw気づいてなかった。Tガットだと思ってたのでダブルバレル打たれてたら降りてます)
32:K7s<54s
最後はじゃんけんだから勝ち負けは時の運。
■プレイ中に確認できたリーク
・3betが0% →俺はエニハンオープンが最適解
・チェックレイズが0% →チェックしたハンドに強い役がない(確定)、また俺のCBにリスクが無い
・CB頻度が低い →俺はBMCB打ち放題、リスクなくドロー引きに行ける
・ダブルバレル頻度が低い →俺はフロートし放題
・BBディフェンス率が低い →俺はエニハンオープンが最適解
・BTNで降りすぎ →OOPで戦うことが多くなりポジションで大分損してる
■プレイ動画を見て感じたリーク
・チップ差の危機感がない
まず前提として、最終HUで大事なのは「アンダードッグに運で割られても死なない状況を作る」こと。要はチップリードが大事。10-20%を引かれて負けるのは日常茶飯事なので、1-2回割られても死なないよう、常にチップリードを「意識」するのが重要。
最終HU開始時はリードしてたのでok、問題は「リードされてマズイ」という危機感が無かったこと(多分)。
24ハンド(シニチロA3o)、フロップ883rの時、初めてpot overのaiをしたので、この辺りからギアを上げたと思うが、この時のスタック差は35k:160k(BB4000)、既に10BBを切っており、AoFしかできなくなる状況。ここでAofに移行してるのは正しいんだが、この直前まで「最初から同じレンジで戦ってる」のが問題。
チップリードしてる状況から35kまで減ったのは、pfaiやリバーガットみたいな運ゲーで減ったわけではない=ポストフロップ戦で負けてる、ということ。つまり「同じ戦い方を続けても勝てない」ということなので、レイズやブラフを増やしてルースに攻めるよう、戦い方を変える必要がある。
個人的には4:6ぐらいのスタック差になったら危機感を覚えて戦い方を変えれば間に合うと思う。今回の動画で言うと、15ハンド(シニチロQ4o)が大体4:6ぐらいになるタイミングかな?
・CBの解釈違い
CBは冗談抜きで真面目に「ほぼボード見ないで打つ」アクション。
そもそもCBは「フロップでハンドがヒットする確率:33%」という確率を元に、「3回中2回は相手はヒットしてない(だからcallできないだろう)」という根拠で打つベットアクション。2回降ろして1回callされても、その時点では±0。
(3bbオープン、相手call→2回降ろしたら計6bb獲得、1回callされたらプリフロ3bbとフロップのCB:3bb=6bbを支払った状態)
で、このcallされたときにこっちがトップヒットだったら純増、という仕組み。やればやるほど確率上チップは増えていくのて、CBは基本ボード関係なく打つべき、と思った方が良い。
(ボード・状況によりCB額を変える。基本どんなwetボードでも打った方が良い)
(CBしない方が良い状況もあるが、solverとか使うレベルになるのでここでは省略)
■リークの見える化
文字だけだとわかりづらいが、表にするとリークがわかりやすい。
シニチロさんは俺より、
・pre-foldが2回多く、pre-steelは4回少ない=プリフロアクションだけで5bb差が出てる=プリフロ降りすぎ
・post-CB頻度が低く、post-foldが2回多い=ポストフロップ戦で負けてる
・シニチロさんのpost-winはflopのみ=ターン以降は全部負けてる
要約すると
・プリフロ降りすぎ
・ポストフロップ戦に課題
となる。
リークはたくさんあったが、それだけ伸びしろが残ってるとも言える。
ただ闇雲に取り組んでも効果は出にくいので、下記手順はどうでしょう?
■改善チャート(最終HU限定のチャート)
step1:プリフロの改善
・参加率を8割に上げる
方法:BTNでエニハンオープン、BBで3回に2回は必ず参加→これで83%参加
※3betを2回打たれたら、エニハンオープンをやめて少しタイトに変更。その内相手の3bet率も下がってくるので、そしたらまたエニハンオープンに戻す。
・BBで3betを10回に1回は打つ
方法:BBを10ハンドプレイして3betゼロなら、かなり緩いレンジで3betを1回だけ打つ。
候補はスーテッドやコネクタ(T2sや54oでも良い)フロップでドロー付かなかったら降りやすいため。
緩い3betを打ったら後は普通に戻す。で、またBB10ハンドで3bet打たなかったら、これを繰り返す。
step2:ポストフロップ(IP)の改善
・CBを必ず打つ
ボード見なくて良いからとにかく打つ。
やればいずれ打たない方が良い状況や適性額がわかってくると思う。それまでひたすら打ち続ける。感謝のCB。
・ダブルバレルを打つ
CB打ってスケアが落ちなければ必ずダブルバレルを打つ
スケア:3枚目のスートや、フロップOESDのパーツ
※ターンはボード良く見る。フロップはどうでも良い。
・OESDとフラドロはダブルバレルまで必ず打つ
リバーで完成するから大丈夫だ、問題ない。
チップを前に出してから長考すれば良い。
step3:ポストフロップ(OOP)の改善
・チェックレンジを強くする
方法:①アクションを全てチェックにする(チェック後、callするかどうかは好きにしておk)
②チェックレイズはターンのみ打つ(フロップとリバーのx/rは禁止)
③チェックレイズしたらリバーは必ずpotベットかaiする
IPが一番嫌がるのがこのセットプレイ。OOPはこの動きが最強というか、これ以外の強いアクションがない。これが徹底できると色々やれることが出てくるが、まずはこのセットプレイをマスターした方が良いだろう。
■HUからの全ハンド
動画と平行しながら見る用。PPのスクショなのでうまく照らし合わせながら見てもらえれば。
※PP履歴と同じく一番上がラストハンド、一番下が動画一番最初のハンド
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