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016 将来の夢に向かって

小学校卒業時、当時の担任の先生に、「私立に行く子達がいなくなるから、中学校でトップクラスには入れるよ」と言われ、そうなんだ、私の成績はなかなかなんだと思って、中学校に入学。

でも中学2年の時、40近い偏差値になり、目指していたトップの都立高校は当然難しいと言われ、それまで部活に明け暮れていましたが、これはまずいと勉強を始めました。

それから1年後の、中学3年の2学期に行われた担任との面談では、目指していた公立高校は十分おつりが来るので、私立をもっと上げて、公立高校を滑り止めにしたらどうかと言われるほどに。

そして私は私立の偏差値ランキングを上から見ていき、宗教系は嫌、女子高は嫌、と消去していって残った学校を受験して、たまたま合格をいただき、よく分からないうちに入学してしまったのです。

私が入学したのはとある大学の附属高校だったのですが、入学式までは、小学校から憧れていた東大を受験するつもりでいました。
しかし入学式での学校関係者の挨拶で、受験のための授業は一切行いません。大学に通じる授業なので、受験をする場合は塾に行ってください、と言われ、途方に暮れたのを覚えています。

結局、私の力では道を逸れることが出来ず、将来の選択肢を狭めてしまいました。

中学生が行った決断は、果たして熟慮されたものでしょうか。中学生の時分に描いた自分の将来が、三年後も同じである人、どれくらいいるでしょう。

そういう意味で、自分の将来を最後にもう一度考えるチャンスとしては、大学受験は良い機会だと思っています。

附属高校に進むことを否定はしません。受験がない分、確かに楽ちんでした。
友人の中には、高校の時分から弁理士、弁護士、会計士を高校から目指しているような人もいて、そういう目的がしっかりとあるのであれば、附属高校は大学受験のための勉強をせずに資格試験に早いうちから打ち込めるのは非常に良いと思います。
親も、大学に進めるという安心が買えて、いいことも沢山。

でも少なくとも、何の勉強もせずに私のように勢いで附属高校に行くのはおすすめしません。

大学に行ってからでも、卒業したあとでも道は変えられるけど、それは相当のエネルギーがいること。それも決して悪い選択肢ではないと思います。
私と一緒に卒業した友人も、その後消防大学校や看護学校、スポーツトレーナーの専門学校に進んでいました。すごいエネルギーだなーと思います。賞賛します。

でもやはり、勢いだけで附属校に進んだ私としては、将来に最も影響を与えるであろうタイミングで、一旦立ち止まって、進路についてきちんと考えて欲しいなと思います。

大学が良いのか? 大学でも、自分の夢には何学部での勉強が適しているのか。はたまた専門学校が向いているのか。

いろんな可能性を踏まえ、その時点で最良と思える進路を選択して欲しいなと思います。

それでも違うと感じれば、選択肢を変えたら良いと思います。

流れに乗るのは簡単。
でも、その流れは、自分が望むべきところへ向かうことが出来る流れなのか。一旦立ち止まって考えてみる。
自分できちんと選択できる幸せを知って欲しいなと私は思います。

という思いを伝えに来週、関西にいる中学3年生の娘に会いに行ってきます。

「一芸に秀でる子」をモットーに、部活のために中2から私立に転校して寮生活を送っている中3、受験勉強を自ら希望し、読書力だけで乗り切ろうとする小6、彼氏アリのおしゃまな小2の三姉妹を育てる母です。普段は、書籍などのデザイン・編集・雑用をこなす、獅子座のAB型です。