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老後資金とモンテカルロシミュレーション Vol.2 思ったより高い破産率 17%

前回は下記の記事の通り、1985年から2024年までの年次リターンをランダムに採用するモデルで検証を行いましたが、計算方法を変更して再度実行しました。今回はリターン8%、リスク15%の正規分布を前提に運用した場合の破産確率を計算してみました。試行回数は、1000回です。

結果は、100歳までに資産が尽きる確率は17%でした。マイクロ法人を作っての節約や税金の繰り延べなど考えられるすべての節税処理を入れ、年金は4割減、インフレ2%前提で計算しています。車の予算を下げたり、旅行の予定を減らしたり、資金が減ってきた場合に食費などの出費を減らすなどの延命処置を入れればもう少し生存確率が上がると思いますが、生活費と余暇には手を付けていません。

破産確率

統計的にはまぁ生き残るでしょうとの結果ですが、それらしく見えるこれらのシミュレーションも過去の延長線上の未来なので、ブラックスワン未対応です。客観的に受け止めて今後の計画作りの参考にするには十分役に立ちます。課題は、投資リターンの確率分布です。次回はこの部分を掘り下げるのと効率的フロンティアやアセットアロケーションも同時に考えてみます。

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