EUの著作権法改正について
2018年9月12日のツイートより
> https://twitter.com/tomo161382/status/1039655283914465281
今日、EUで重要な著作権法の改正案が投票に掛けられます。
今年の7月に一度審議して差し戻されていたもので、その時に紹介しようとして機を逸してしまっていました。
重要な争点は link tax と upload filter と呼ばれるものです。
link tax はSNSなどがニュース記事にリンクを貼ると、ニュース作成者に対価を支払うというものです。
upload filter はSNSなどにアップロードされた「全ての」コンテンツについて、著作権侵害をしていないかチェックして違反があれば削除するというものです。
法案の擁護者は、この規制はクリエイターの権利を守るもので、特に中小のクリエイターがこれによって恩恵を受けるはずだと主張しています。
それに対し、批判者は、この規制は自由に情報が流通するというインターネットの本質的な価値を殺すものだと主張しています。
また、upload filter には、資金と技術のある大企業が運営するプラットフォームだけが生き残り、それ以外のプラットフォームは規制に対応できずに死んでしまうという批判があります。
link tax については、真実を伝えるのにお金が掛かるようになると、偽情報がさらに氾濫するという批判があります。
審議の結果、法案が修正される可能性もあり、また、この投票の後もさらに各国で具体的な法律として実施される必要があり、最終的にどのような形になるかはまだまだ分からないようです。
追記)
法案は可決されたようです。
EU copyright law may force tech giants to pay billions to publishers
Legislation opposed by firms like Facebook and Google and groups warning of detrimental consequences for the internet
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