カシミールの現状
2018年8月5日のツイートより
> https://twitter.com/tomo161382/status/1026022949688508416
インドのカシミール問題について、反政府組織の民兵の少年の1人を中心に語られた長文のレポートです。
読み応えのある文章なので、興味があればぜひ読んでみるとよいのではないでしょうか。
カシミール地方はインドとパキスタンの国境地帯にあり、その帰属について両者の対立が続いています。現在、インドがその多くの部分を実効支配しています。住民の多くがムスリム(イスラム教徒)で、ヒンズー教が多数派を占めるインドとは宗教問題も抱えています。
目下、インド・パキスタン間では緊張緩和の方向に進んでいて、反政府組織へのパキスタンの支援が減少し、インド国内の内戦の性質が強くなってきているようです。
インド国内のナショナリズムの台頭を受け、政府が右派的反イスラム政策を強めていることが、状況の悪化に拍車を掛けているようです。
この状況は、ある意味ではイスラエルにおけるパレスチナ問題とよく似た状況になっているとも言えます。実際に、イスラエルはインドにカシミール地区を監視するための軍事技術を供与しているようです。
そんな状況で、カシミール人の間にあるインド政府への憎悪は留まるところを知らず、1990年代にはインド政府と折り合えると考えていたカシミール人も多かったようですが、今そんなことを考える人はほとんどいなくなってしまったようです。
もしインド政府に間接的にでも協力していたり、内戦を止めたいという発言を人に聞かれたりすれば、反政府組織の民兵にいつ殺されてもおかしくない状況のようです。それでも、住民の多くは反政府組織に協力的です。
インド政府は圧倒的な軍事力(反政府組織の1000倍)を投入していて、大半の民兵は2年以内に死ぬのですが、反政府運動が収束する気配はなさそうです。
もはやカシミールでは警察も信用されず、たとえ殺人事件が起きてもそれを警察に通報するよりも、警察に見つかる前に隠してしまうのだそうです。
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