大ブームのマオリ語

2018年8月12日のツイートより

> https://twitter.com/tomo161382/status/1028467846525767681

ニュージーランドの首相が産休を取っていたことが最近話題になっていましたが、その赤ちゃんの名前は Neve Te Aroha Ardern Gayford という名前になったそうです。

この長い名前は、首相の名前の Jacinda Ardern と夫の Clarke Gayford の両方の姓を受け継ぎ、アイルランド語をルーツに持つ Neve という名前と、マオリ語の Te Aroha という名前を組み合わせたものなのだそうです。

この名前を選んだことが示唆することはいろいろあるように思うのですが、ニュージーランドでマオリ語が復権してきているということは特筆すべきところなのではないかと思います。

マオリとはニュージーランドにイギリス人が入植する前からいた先住民で、独自の言語や文化を持っていたのですが、植民地政策や偏見・差別の結果、マオリ語の話者の数は減少の一途をたどっていました。

ところが、この数年、急にマオリ語への関心が高まって、マオリ語を学ぶ人口が急増し始めたようです。あまりの人気に、マオリ語を教える先生の数が不足しているほどなのだそうです。

さらに、ディズニーが「モアナと伝説の海」のマオリ語版を公開したり、グーグルがマオリ語版を作ったりと、大企業もマオリ語ブームに参加しているようです。

ただし、このマオリ語ブームには反発もあるようで、テレビ番組でマオリ語を紹介するニュースキャスターに抗議が殺到するという事態も起きているようです。

マオリ語の復権は他の少数民族の間でも関心の高い現象のようで、世界中からニュージーランドに集まって来てマオリ語に何が起きているのか学ぼうとしているようです。

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