日本円が暴落しない理由

2018年8月28日のツイートより

ギリシャ経済の現状についてのツイートについたコメントでの議論で日本国債と円について書いた内容についてまとめ直しました。

> https://twitter.com/tomo161382/status/1034190093152448513

日本も他人事ではなく、他の国ならいつ財政破綻してもおかしくないのですが、日本人の円に対する選好が極端に高いことが国債を支えている状況だと思います。

円に対する選好はリスク忌避の志向から来るのだと思うのですが、これはそう簡単には崩れないように思います。

ただ、これはこれで大きな問題だと思います。

円に対する選好が高すぎるということは、経済の実態以上に円高になる傾向にあるということです。

またリスク回避の傾向が強いと、リスク資産に資金が向かわず、金融政策が効きづらくなります。

つまり、国債を支えている選好そのものが今現在の経済低迷の一因ではないかとおもうのです。

また、リスク回避の傾向は金融だけでなく企業活動にも起きると思います。

つまり、事業選択の際、リスクの高くても将来性のある事業を避けて、利益がほとんどなくても失敗の可能性ができるだけ低い事業、例えば公共事業や他社の成功事例の豊富な事業を好むことになると考えられます。

適度なリスク選好があれば、金利が下がれば、投資の採算ラインが下がるため、お金を借りて投資を増やすので、需要が増えてインフレになります。

ちなみに、国債は値下がりしても、満期まで持てば予定していた利息は支払われ、デフォルトしない限り損失は発生しないので、やはり低リスクです。

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