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マストドンをはじめた

新興のSNS「マストドン」に登録した。

twitterライクなSNSで、分散型プラットフォームであり、それぞれのサーバ(インスタンスと呼ばれる)は登録者のアカウント越しにゆるくつながるような構造を取っており、開発者としては「コミュニケーションが単一の企業に独占されるリスクを避けられる」と説明しているようだ。

少し触れてみた印象として、単一のサーバーのみを利用していると手触りとしてはtwitterにだいぶ近い。マストドンのタイムラインの構造として、フォローしている人のみが表示される「ホーム」、インスタンス内のすべてのユーザーが表示される「ローカルタイムライン」、連合をくんでいるインスタンスのユーザーも含めて表示される「連合タイムライン」の3タイプがある。

特徴的なのはこの「連合(federated)」というシステムであり、バラバラのサーバーの投稿が、サーバーの連合を介して接続されており、またユーザーも異なるサーバーのユーザーをフォローすることができる。今はまだサーバーもユーザーも少ないが、そのうち話題やユーザーごとに固まったインスタンスに派生していくのではないだろうか。例えば、日本人ユーザー向け総合インスタンス(現在では.jp鯖がそれに近い役割を負っているようだ)や、アニメ実況インスタンス、特定個人が立てたその人の知り合いが集まるインスタンスなども出てくるかもしれない。


で、実際に触った感想としては、昔のIRCチャットをしているような気分だ。ローカルタイムライン=ロビーチャンネルのような、殆どの人が接続しているチャンネル、ホーム=特定の内容のための個別チャンネル、といった雰囲気をひしひしと感じている。学生の頃の記憶がフラッシュバックしてくる……あの頃は週末になるとirc.2ch.netを開いて#ビギナーに接続しぼんやりトークしたり、◯県民チャンネル(といっても地域チャンネルがいっぱいあったわけではないが)をのぞいたり、個人ネットラジオの配信者が開くチャンネルで、ラジオを聞きながら雑談して、その雑談がラジオで取り上げられたり……

一部では「twitterの後継になり得るのでは?」という話もあるようだが、サーバー管理の規模だとかを考えるとそこまでにはならないんじゃないか。個別のインスタンスに分散できるのがマストドンの強みではあるが、一つの場所に私のような浮浪者から一国の大統領までごった煮で放り込まれているFacebookやtwitterの公共性にはかなわないだろう。マストドンは公共の場が一つの企業に独占される懸念から生まれたSNSなのだから、公共の広場に対する避難所的な立ち位置になるのが理想ではなかろうか。

一応twitterが何らかの事情で使えなくなったときのために、ブックマークは残しておく。

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