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大腸がんとのたたかい 2023-10-14

実家に帰省し現在の状況を説明。
体に起きている異変、検査結果について報告。
何もしないと余命8ヶ月となってしまうため体力があるうちに抗がん剤治療を選択するのが最新の医療判断であることを伝えた。
血がつながった家系に癌を患う人はいなさそう。
抗がん剤治療を辞めると元気になるおじいさんの話を聞いた。自分も抗がん剤を使わない生活を望んでいたためがん保険の抗がん剤治療のオプションは外したが、あまりにも若過ぎたため、この選択は失敗だったと話した。どれほど金銭的に圧迫されるのか今の段階では明確に見えていないことを伝えた。
家族皆冷静に話を聞いてくれた。
まさか子供に先逝かれるとは思わなかった(未だ生きてますけど笑)。こんな不幸なことあるかい?と母に言われ、別れ際父にも、何だよ最後看取ってもらうつもりだったのにとボソリと言われた。
送り迎えしてくれた弟も明らかに元気が無くなっており、彼自身、自分の人生を振り返っている様子だった。

私は何故、死に対する恐怖を感じないのか?
分析してみるに、常日頃、人生は一度きりの思いで生活し、充実していたからだ

仕事面では、改造グループに来て損傷対応と銘打って日本各地、世界も出張で飛び回れた経験は大きく、後半は出張時に動画撮影を行うようになり各地へ出張した際の再生リストが満足するボリュームで作れた。各地を巡った思い出が鮮明に記憶されている。それと東日本大震災と北海道東部胆振沖地震の対応。インフラエンジニアとして感謝されるのを効果的に体感出来た。通常の損傷対応を1度目の人生と数えるとすれば、震災対応のオプションで人生2度目、3度目の充実感を得てしまった。

自分の趣味が絵を描く、動画を撮り編集するだったことも大きい。絵のモチーフとして実際の写真から作品を起こすことも沢山あり、何処へ行って何をした時に撮影した写真を模写した絵と言うことでしっかり脳味噌に記憶されている。今回帰省した際に社会人時代に描いていた作品を並べてiPhoneでスキャンしてみた。こうして振り返るとかみさんと過ごす時間が余程楽しかったのだろう、かみさんがモデルになっている作品が多かった。かみさんを人生のパートナーとして選択した自分の価値観、女性を見る目が素晴らしい。ありがとう、かみさん。
動画については言わずもがな、動画を編集することで楽しかったイベントが映像として明確に記録されている。我が家のホームビデオライブラリーの充実度は日本のTOP100に入る自信がある程。我が家のヒストリーいつでも年代別、イベント別に振り返ることが出来る。

子供達が異性だったのも大きい。自分一人では決して経験出来ないバレエやピアノの発表会などを楽しめた。しかも長女は自分のイラストから洋服を作るデザイナーを職業にしているし、次女は様々なメディア表現について勉強しており、彼女自身が書く文章も中々面白く、一度は映画制作に携わってみたいと言う夢も素敵。勿論今なお創作活動を続けるかみさんの書道家としての影響が色濃いのだと思うが、私の絵を描く、文章を書くと言う表現する喜び、創作活動の楽しみが伝えられたことは満足である。センスで勝負する世界にはどうしてもリスクが高くて飛び込めなかった。堂々と勝負している娘たちは自慢の娘である。最後は自らの病気で健康の大切さを伝えることも出来た。

日頃からやりたいことTODOリストを書き出して生活している人間なので、大酒飲んで馬鹿食いして大いに笑った自分の人生に悔いは無い。長女には残される人には迷惑かけるんだよとか、急な話過ぎてこっちが眠れないんだよとか怒られて泣かれてますけど。

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