大腸がんとのたたかい　2023-10-31

お腹の痛みは引いた。但し少々血混じりの便は継続。
全身のダルさは何と無くあり、朝の爽快感が半減。
投薬前でもこんな日あることを記録しておく。

化学療法の誓約書を含む資料一式。
弟に提供してもらった少年探偵ブラウン、そしてかみさん作ってもらったおにぎりをバックに詰め込むんでいざ病院へ。
朝8時過ぎに病院へ送迎してもらう。

9時から外科外来の予約が入っていたので、そのつもりで受付に行くと予約票の上から検査して行くことが説明される。おっとそう言うことか！明らかに出遅れた。

採血に向かうと発券システムのトラブルもあり受付前には人が溢れている。先に2階の歯のレントゲン撮影から始めることになった。前歯でスペーサを噛むが顎がガクガク震えてしまう。深呼吸して落ち着きを取り戻す。
1階の採血室へ。未だ受付前は混乱している。声の小さい人が名前で人を探しているがなかなか見つからない。どの現場でも声が大きい人が強いことを思い知らされる。採血の男の看護師さん、えっ！針刺したの？って位上手だった。ここのメンバーはさすがに注射が上手。

5階化学療法の受付へ。体温は問題無い。体重は計測値-1kgでの報告を求められ、68kg。痩せ始まってるのが気になるねぇ。血圧も計測するが122/92やっぱり高血圧。ここは貧血と関係無いんだ笑。先生と軽く面談して問題無いことを確認してもらう。
また1階に降りて外科で穿刺（せんし、puncture）聞き慣れない医療用語。札を刺したファイルを渡されて先生の診察を待つ。

廊下で夫婦喧嘩が始まる。奥さんがヒステリックに早口で旦那を責めているようだ。暴力は絶対に駄目、どうしたら治るの？貴方の指が折れるのはどうでもいい。怪我した私が責められるのはおかしい、子供達にも触れないで。何でそんな発言が出てくるの？と先生の診断を待っているソファーに座っている人達に丸聞こえで奥さんの金切り声が響き渡る。隣の夫婦も喧嘩について感想を漏らし始めた。「あんな剣幕で早口で攻めたら言い返せないわよねぇ。」病院内の殺伐とした風景である。

ついにCVポートに針を通す。サンプルも採取出来たので遺伝子薬も早目に足して行きましょうと先生と話す。

mFOLFOX6療法
1030吐き気予防(デキサート、パロノセトロン)から投薬開始30分x2
1130化学療法薬(オキサリプラチン)、効き目を強くする薬(レボホリナート)ブドウ糖投薬開始2時間
5-FU化学療法薬　30分
5-FU インフューザーポンプを装着して46時間！

初回は窓際のベッドを使わせて貰った。
イヤフォンでラジオを聴いているとウトウトして来る。代わる代わる看護師さんが来て点滴確認、薬剤師さんから吐き気止めの薬の使い方の説明、栄養士さんから食事の取り方についての説明と、人が来るのでがっつり眠ることは出来ない。トイレに行く際にはオシロスコープ？の電源を一度抜いて、点滴棒と一緒にトイレに向かう。丁度タイマーが終わるタイミングだったらしく、用を足している最中にビピピとビープ音が鳴り響き恥ずかしかった。
お昼を超える投薬だったので、途中水筒に準備してもらったアロエジュースを飲み、さつまいもおにぎりを頂く。キチンとオニギリの塩っけとさつまいもの甘味を感じることが出来ている。

次回11/2に自分で針を抜く練習をするために予約を入れてもらい化学療法科を離れる。
最後に歯科口腔科を受診。歯医者に通ってないので歯垢が付いてるそうだ。歯垢除去を施行してもらう。水飛沫が顔や上着に飛びまくる笑。しかも時々ピリッと痛みが走る箇所もある。歯にひび割れがあると言う。奥歯は虫歯ではないので処置不要との判断。歯垢除去のため、次回通院時も立ち寄ることになった。

お昼をおにぎり一個で済ませているため、病院から戻った後牛乳で割ったプロテインとカットフルーツ、弟から差し入れがあった煎餅を頂く。動画用のサムネ作りとコメント編集をやりながら、かみさんが受講している起業家に向けた講座を拝聴する。確かにもっともな話しばかりであるし、講師の女性も頭の回転が速く、質問に対して具体的などんぶり勘定でどのメディアでターゲット層に響かせるのが重要なのか、瞬時に回答しているの圧巻だった。だから講師も仕事に出来ているのだろう。

夕食時、しっかり味覚は残っていた。いつも通り美味しくご飯を食べられた。指先が若干ピリピリしてる？気のせいかも知れない。

お風呂に入るのはやめた。寝巻きに着替えるのが一苦労。チューブは首からでは無く下から取り出す方が着替えやすいようだ。何せ初めてなので慎重に薬をハンドリングしている。寝る際に薬をどこに置くか問題。それ程寝相は悪く無かろうと窓際の桟に置くことにした。チューブの長さも適切ですんなり就寝出来た。

最初の2時間サイクルで目が覚める。胸が熱く、喉元に違和感。これが吐き気？唾を飲み込もうとすると、いつも通りでは無いことを感じた。それと膝がピリピリしてる。これが末梢神経への影響なのか？

2時間睡眠2サイクル目もトイレの夢で目を覚ます。それ程尿意は無かったが、お漏らしを避けるため念のためトイレへ。薬を持ち、便座に座って用を足す。蓋を閉めてから水を流す。この生活習慣を身体に覚え込ませなければいけない。

睡眠時間はいつもより短い。起床して汗拭きシートで全身を拭いてシャツを着替える。少しだけ口の中が痺れている感じ。起き上がり行動を始めるとしゃっくりが続いた。数分で止まったが、薬の影響だろうか？日常生活では経験が無い事象である。