久しぶりのnote

 noteを書くときは大体物事について深く考えたときや未来の私のための備忘録なのだが、今回はなんとなくnoteを開いたという理由だけで書き始めている。

 今は年度末なので今年度を振り返ってみよう。
 思い返してみると、春の私はボロボロだった。私は客先常駐のシステムエンジニアをしており、いわゆる現場ガチャでどんな現場に行くかは運次第といった感じだ。
 そのときにいた現場では上の人に目を付けられてしまい、パワハラまがいの発言をされるうちに段々と心が疲れ、ある日難聴になり、めまいが頻発するようになった。診断はメニエール病。パソコンで流れる文字を見るだけで車酔いのような状態になり、仕事にならないので予定より早く現場を去ることになった。そして療養に入ったものの、パニック障害の症状もよく出るようになりひとりで電車に乗るのも困難な状態…… 周りに迷惑をかけて申し訳ない気持ちでいっぱい。そんな春だった。

 仕事をしないまま迎えた夏。
 めまいの症状は続いていたものの、精神的には少し回復し、時々友人と遊ぶために電車にも少しずつ乗るようになった。やっと人間らしい活動ができるようになってはきたものの、私の能力ではもうエンジニアを続けることは難しいのかもと考え、何をするかをぼんやり考え始めていた。

 めまいも落ち着き、元気が出てきた秋。
 会社から、いい現場があるから仕事復帰しないかと声を掛けられた。何年か前に少しだけ居たことのある、頼れるリーダーと信頼できる先輩がいるチーム。そこならなんとかやっていけるかもしれない、それにここで復帰できなかったらもうこの業界には復帰できない気がする……という気持ちで復帰を決めた。
 いざ仕事を始めてみると、チームはみんな私よりベテランで質問をしても優しく返してくれるし、仕事内容も自分にとって背伸びしすぎないちょうどいい内容で安心して仕事をすることができた。もう私はこの業界で仕事をするのは無理かもと思っていた気持ちが少しずつ解け始め、前の現場は合わなかっただけなんだと思えてきた。そしてそのまま冬を越え、今また春を迎えた。

 私は今、仕事に対してある程度の自信を取り戻した。環境が合っていれば与えられた仕事をこなすことができるし、体調も安定している。もし何か不当な扱いをされれば落ち込むだけではなく怒り異議を唱えることも、パワハラの時効を調べ始める元気もある。ちなみに三年らしい。何か証拠を取っておけばよかったなぁなどと思っている。

 とまぁ、こんな調子である。また来年度も良いことも悪いこともあるとは思うが、とりあえず生きること、あわよくば楽しく、を目標にゆるっと過ごしていこうと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?