nomena武井さんのワークショップ

昨日はYAUの講座の一環で、nomena武井さんのワークショップを受けてきました。
テーマは「分解」。

前半は講義だったのですが、武井さんはエンジニアの立場から表現へのアプローチを試みているそう。
こういうことを表現したい、というクライアントの作品に技術面でどう実現するかというアプローチや、クライアントの問題意識をどう表現していけるのか企画から入って制作しているそう。

昨日のワークショップのテーマは「分解」
何かを分解すると、1つ1つの部品に意味・ストーリーがある。
分解という行為はエンジニアリングだけど、分解した部品は、歴史、文化人類学など人文学的視点からも読み解けると感じたそう。
そんなわけで、昨日は100均に売っているような日用品を分解しました。
私のグループが分解したのは「野菜カッター」「お絵かきアトリエ」(砂鉄のやつ)。
まずは分解前に、これらがどんな構造・機能なのか仮説を立てます
そして、その後分解してその機能・構造を明らかにします。

日用品に対して「なんかうまいことできているな」と思うことはありましたが、実際に「この製品の動きがなぜ実現しているのか」をじっくり考えたことがなかったので、新鮮な経験でした。仮説を立てる時に、製品を振ってみたり、覗こうとしたり、じっくりと製品を見つめて、中身を想像して・・。また、何か機能がありそうなのに説明のない飾りもあり、その謎も気になったりして。

実際に分解してみると、「お絵かきアトリエ」は、砂鉄だけじゃなくて、鉱油も入っていて、さらさらとしないようになっているんですよ!!!
また、「野菜カッター」は、ぜんまい仕掛けや、ラチェット機構(昨日覚えた)がプラスチックなどでうまいこと組み合わされて実現されていて、工具詳しい参加者の人たちは「なるほど!」と感心していました。ねじをなるべく減らすようにしてコストを抑える企業努力も垣間見えましたし、生産者の製造過程も想像したりしていました。

「分解」から、部品の意味を考えたり、その背景まで考えられる奥深さに触れられました!また、この部品は何だろう?という好奇心もそそられました。私はもともと、何かの分解には興味がなく、「なんかうまいことできているんだよ」で終わらせがちなんですが、グループワークをしたことで、立ち止まって考えたり、部品の組み立てのうまさを味わったりできて、好奇心・探究心が尽きないまま楽しむことができました!


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