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『食の文化を変える』とは…(中編)

近年、食品偽造が多発しております。

熊本県の産地偽装アサリや三重県による朝鮮ハマグリが話題になっておりましたが、既に風化してしまいました。

西日本新聞より

また最近では、ふるさと納税の返礼品である宮崎地鶏を本当は中国産なのに宮崎地鶏と表記して問題になっております。

その他、鰻から牛まで無法状態です。

しかし、これらに違反しても食品表示法として大した罰則が無いのが現状です。

敢えて、問題になるとしたら『法人税法違反(脱税)』となります。確かに原価が安いのに国産で売ればボロ儲けですよね。

ちなみに国産ハマグリと朝鮮ハマグリの見分け方があります。メモのご用意を。

朝鮮ハマグリは真上から見て貝殻の形が『左右ほぼ対象』に対し、国産ハマグリは『右端が少し尖(とが)って』おります(左右対象の形ではない)。

しかしながら、現状で『左右ほぼ対象』のハマグリが国産(三重県産など)として売られております。

これが、みなさま御存知の【外国産でも日本の海に数ヶ月浸して育てれば国産表記できるルール】です。

ちなみに、『伯方の塩』の海水塩はメキシコで、1度日本の海に浸して加工しております。

脱線しました。

これは本当の意味では外国産と言いたいのですが、国産と表記できます。

しかし、熊本県のアサリは【それ(期間)を満たさずに出荷してしまった】のです。

にもかかわらず、これに関する刑事罰を含めた違法性は問えません💢

先程、申し上げた『法人税法違反のみ』です。

しかし、この問題は魚や貝だけに留まりません。

皆様はスーパーで焼き鳥を販売しているのを買った事があると思います。

画像はイメージです

よく『国産』と書いてありますが、『どこの県』とは書いておりませんよね。

なぜか❓

外国産だからです。

例えば、中国産の鶏をモモ肉やムネ肉に加工して日本に出荷した場合の表記は『中国産』になりますが、中国産を殆ど見ませんよね❓

しかし、ブラジル産と書かれた表記をよく目にするのはコレが理由です。

しかし、『中国産の鶏を更に串刺し(焼き鳥)に加工して日本に出荷し、国内で解凍して焼いたら【国産】と表記』できるのです。

そうです。先日に投稿した唐揚げ屋さんも同様に、中国国内で唐揚げの仕込み(ブロック肉を切って・味付け・小麦粉)を終えて日本に出荷し、解凍してから揚げれば【国産表記が可能】なのです。

牛だって色々あります。

例えば最高級ブランドの松阪牛だって『出荷量よりも販売量が多い』事も判明しております。

また、同じ三重県で同じ飼育をしていても、松阪牛エリアから外れた牛は三重牛になるのですが、卸元が見ても判別できないので松阪牛として出荷してしまうのが、こういう結果(販売量の方が多い)なのです。

ちなみに、仙台の牛タンは有名ですが、その殆どはアメリカ・カナダ・オーストラリアの輸入品です。

これも複雑で、国内のタンやホルモンは1度、『産業廃棄物』として回収されます。

その後、流通されるのです。

だから、関西では『放(ほお)るもん』→関西では捨てる意味→ホルモンと名付けられた諸説があります。

ちなみに、関東で『放っておく』は『そのまんま』ですが、関西では『捨てる』の意味なんです。

またまた脱線しました。

なので、『〇〇牛のタン』と明記するなら、少なくとも牛を『1頭買い、半頭買い』しなければなりません。

しかし、さらなる問題が待ち構えております。

今回、それを投稿する予定でしたが、雑談が長くなってしまった為、後日に後編を投稿させて頂きます。

少しはお役に立てたでしょうか❓

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