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IoT というが、必要なのは「自然に生活に入り込む」ことではないだろうか

毎日ブログが書けるだろうか?日々是挑戦である。
とりあえず気になる記事をもとに自分の意見を書いてみようじゃないか。

今日のお題はこちら

トレンド1 デジタルとリアルの融合:Accenture Technology Vision 2014――すべてのビジネスがデジタルに|アクセンチュア

いや、単純にアクセンチュアに知り合いがいるから、何かつながるかなと思って見てみたというだけの記事だ。

デジタルとリアルとの融合

デジタルとリアルが融合することによるメリットは、確かにたくさんある。
たとえば、自動運転の車なんかは、とても便利だろう。デジタル的に解析をし、それを人は体験として受け取ることができる。

他にも、デジタルがリアルな生活に入り込んでいて、便利になってうれしいことはたくさんある。少し挙げてみよう。

◯リモコン操作できる家電
・座ったままテレビのチャンネルを変えることができる
・座ったままエアコンの温度を変えることができる
◯携帯電話のメール機能
・電話をするまでもない簡単なメッセージを送ることができる(FAXの進化系と考えている)
・パソコンを開くのは面倒、手元の端末から簡単に送ることができる

これらについては、体験として受け取った人は便利に感じることができ、つまりそれは人の生活に自然に入り込んでいることになる。
人の生活に自然に入り込むことができると、人はそれを便利に使うことができるのだ。

しかし、逆の観点もある。

レポートの中に、次のような記述があった。

まだスマートウォッチをしていないのですか?スマホによるトレーニングの記録管理は?近所で自動運転の車を見かけたことは?

スマートウォッチも、たしかにデジタルとリアルとの融合である。

かくいうわたしもガジェット好きなので、スマートウォッチ(PebbleLG G Watch)はいち早く手に入れて使っていた。
また、ヘルスケア系のガジェット(UP by Jawbone)も使っていた。これらは、スマートフォンと連携して更なる効果を発揮する。

それはわかっているが、上の挑発的な記述にちょっと違和感を覚えたのは否めない。

何が違和感だったのかを考えてみた。

デジタルとリアルが融合しなくても成り立つ生活がある

「まだスマートウォッチをしていないのですか?」という問いかけに、「してないよ、しなくても生きていけるから」と思ってしまった。
いち早く手に入れて使っていたスマートウォッチだが、今や使わなくなってしまったのである。

ここで、スマートウォッチに今ある機能を考えてみると、主にはスマートフォンに飛んできた Notification がそのままウォッチにも飛んでくる、というものだ。
もちろんそこから音声入力で返事を入力できるアプリもあるが、ほとんどはその Notification を見ておわり。
中には、プレビューさえできないアプリもあり、本当に通知がくるだけだ。
それに対してアクションをしようとするとスマホを開かなくてはならず、結局スマホを開くしかない。

これだけだと、単に仕事の邪魔をされて気が散るしかないのである。

そうなると、逆に「それ以上の価値がどこにあるのですか?」と思ってしまう。
本来ならここを開拓するのがわたしたちの仕事であり、価値なのだろうと考えている。しかし、現実的に人が今スマートウォッチを使おうとすると、これぐらいの価値しかないわけである。わりと IoT に近いところにいるわたしでさえこんな考えを持ってしまうのだから、一般人であればよりいっそうその思いは強いだろう。

わたしもいろいろとこれらの技術を使ったアイデアなどを考えてみるものの、自然に生活に入り込むアイデアというのはなかなかむずかしい。
むりやりに「スマートウォッチを使わないといけない」となると、だれもがめんどくさいと思ってしまう。

ヘルスケア系のガジェットも、データをデジタルに残せるのはよいが、それを本格的に集計して分析しようとすると、実は一般的なアプリでは不十分だったりする。(これも実際に使ってみたが、目標を達成したか否かぐらいの管理しかできず、おもしろくなくなってやめてしまった。。)
自己管理が好きな人にはとてもいいと思うが、そうでない場合にはなかなかそれ以上の価値を見いだすのはむずかしいのではないだろうか。

最初に挙げた、リモコンや携帯でのメールなどは、自然に生活に入り込んでいる。これぐらいの「便利さ」と「準備の不要さ」があれば自然に入り込めるだろうな。
「準備の不要さ」も体験としては重要だが、また今度。

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ということで、アクセンチュアさんの記事を元にさせていただいたが、それに対して何か思っているわけではないので誤解しないでほしい。
全体的な IoT の兆候に対してこんなことを考えているよ、というぐらいのノリである。

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