ほしくなかったのに、チャンスを逃すとほしくなってしまう心

人は、自分の所有しているものに対しての評価が極端にあがる。

たとえば、特にほしくなかったバッグでも、うっかり手に入れてしまうとそれは「自分のもの」となり、そのへんにある他のバッグとは違う、と思ってしまう。その結果、特にほしくなかったけど気がついてみるとなかなか捨てられなくなってしまうものである。

これは心理学的にも証明されていることである。

しかし、これとは逆のことも成り立つ。

そこまでほしくなかったものに対して、手に入れられるチャンスがあったとする。
しかし、運悪くそのチャンスを逃してしまうと、逃したことが惜しくてたまらなくなってしまう。
その結果、そこまでほしくなかったのに、なぜかほしくて仕方なくなってしまっているのだ。

たとえば、特に持ち家がほしいわけではなかったのに、某抽選で家を手に入れられるチャンスがあったとする。
その抽選を運悪く逃してしまうと、そんなにほしいわけではなかったのに、年に1回の友達からくる年賀状で「家を建てました!」なんてメッセージを見ると、くっそ家建てやがってーという羨望の気持ちになっている自分に気付くわけだ。

人間の心はむずかひい。

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